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ネトゲな彼女を攻略したい! ~Over The Dimensions !!~  作者: 尾所杉治国
プロローグ
6/22

幕間『現時点での用語・仕様・キャラについて』

今回は本編では無く現時点までの簡単なまとめです。

今後も定期的に設定を掘り下げたり、補足したりするかも。

◆『HeavenSward Online』ゲーム設定◆




・基本仕様

 クラス・スキルポイント制のVRMMORPG。

 プレイヤーは冒険者として異世界『オーヴァル=イデア』を自由に探索、生活できる。


 VRならではの高い戦闘難易度と自由度を重視したコアでハードな戦闘が特徴。

 生産職によるアイテム制作もレシピに自由度があり、幅広い組み合わせでのアイテム作成が可能になっている。

 一方で流通と関税のシステムがあり、物価を一定レベルに保てるように努力している。

 その為、生産職は販売ルートの確保が難しいので一般向けではないのがネック。

 商人プレイヤーを通して販売するか、NPCに売却して市場に流通させるのが一般的で、簡易な販売システムとしては露店であるマーケットがあるが、詐欺に近い行為が可能なため一概に善しとは言えない状況。


 PvPやPKを禁止している訳ではないのも特徴。

 特にPK行為にはゲーム内で明確にリスクが宣言されているが、逆に大きなリターンを得られる方法でもあるので一部のPKプレイヤーには人気。

 しかし、獲物にされたプレイヤーは当然堪ったものではないのでプレイヤー間の確執に繋がっている。 現在はPK側の最大のリスクとして賞金首システムがあり、PKプレイヤーにはその被害額に応じた懸賞金が掛けられるようになっている。

 これは、プレイヤーに限らずNPCの衛兵からも狙われる対象になる。




・クラスシステム

 戦闘職や生産職など幾つかの職業から選択して習得が可能。

 クラス毎にレベルがあり1レベル毎に対応したカスタムポイントを獲得する。

 これはプレイスタイルの自己申告制度であり、職業ごとに対応した行動によって経験値を獲得してレベルが上昇していく。

 カスタムポイントはスキルの習得や強化に消費する。

 生産職と呼ばれるプレイヤーも基本的にはなんらかの戦闘職を持っているのだが、その逆はないので生産職はあくまでプレイヤーが任意で取得する以外では獲得しない。

 ある意味では実績システムに近く、クラスのレベルや取得状態で獲得できるスキルが増減する。

 また、クラス自体には戦闘能力の補正なども無い。

 取得クラスが多い程に獲得経験値も分散されるので、クラスを多くとる方が成長効率が良いと言う事は決してない。




・スキルシステム

 このゲームの根幹を担うシステム。

 大きく分けて≪特技アーツ≫≪魔法マジック≫≪能力スキル≫の三種類がある。


 ≪アーツ≫は素手による格闘技から武器による技能全般までを含めた必殺技の総称。

 発動方法は音声認識機能を利用した「発声発動」と、特定のモーションと意識によるトリガーで発動する「無声発動」の二種類がある。

 ≪アーツ≫は発動するとシステム的なアシストが働き、エフェクトによる演出と共に強力な追加効果が乗った技が繰り出される。

 プレイヤーはその間はアバターを一時的に動かせなくなり、発動後に幾らかの硬直時間や再準備時間などのペナルティが発生する。

 初歩的な≪アーツ≫でもかなり強力なので、使いどころを見極めるのが重要。


 ≪マジック≫は後衛職の花形である強力無比な『攻撃魔法』から、プレイヤーのステータスを一時的に向上させる『補助魔法』、HPや状態異常などコンディションを整える『回復魔法』など豊富な種類がある。 仮想世界を体感できるVRゲームでも魔法は人気があり、本作でもかなり力の入っているシステムとなる。

 膨大な数を用意されている魔法の中から、自分好みの魔法を選び出すことが最大の醍醐味。

 特にキャパシティと呼ばれるステータスで魔法の取得上限があるので、魔法の数を取るか威力や魔力を伸ばすかという選択は多くのプレイヤーが頭を悩ませている。


 ≪スキル≫は前者二つとは違い、直接的に戦闘に関与しないものが多いことが特徴。

 取得しているだけでステータスが向上したり、システム的なアシストが働くと言ったものから、特定条件下において任意で使用することで効果を発揮するタイプまで様々。

 主にプレイヤーのゲームライフをサポートする性質のものが多い。

 全てのプレイヤーが最も多くポイントを注ぎ込むのも≪スキル≫だと言われている。




・アバター

 プレイヤーのゲーム世界での分身体である。

 種族は人間、エルフ、ドワーフ、獣人から選択可能で、性別もリアルとは関係なく両方選べる。

 各種族でステータスの数値に差は無い為、完全に好みでカスタマイズできる。

 ただし、最大身長や体格の上限下限などは決まっている為、特定の身体的特徴を得ようとすると種族が固定される可能性はある。

 一番人気はオーソドックスな人間、次点でエルフ、獣人、ドワーフと続く。

 エルフは尖った長い耳が特徴で、種族の特性として聴覚範囲が広く設定されている。

 ドワーフは男女共に低身長なことが特徴で、髭もじゃからロリショタまで幅広く作れる。

 獣人はそのまま動物が二足歩行しているようなものから、ケモ耳や尻尾が生えた程度まで深度が細かく設定できるが、イヌ科、ネコ科、ウサギ、爬虫類の四種類のタイプで選ぶ。

 外見のカスタマイズが最も簡単な人間が一番人気なのは意外と面白い結果なのかもしれない。




・拠点

 規模によって名称は様々だが、プレイヤーの冒険を彩る観光地であり、冒険の前哨基地。

 女神像がある都市はホームタウンに設定でき、再会時や死亡時などのリスポーンポイントとして登録が可能。

 始まりの街リヴァイラは大陸の要所にあり、地方都市ながらも活気に溢れた都市と言う設定。

 全てのプレイヤーの最初のホームタウンとして設定されており、スタート直後にリスポーンするのもこの街の『女神の噴水広場』と呼ばれる中央公園になっている。




・リール

 ゲーム内の通貨単位。 主にギルド連合が主として用いている貨幣。

 紙幣と硬貨がある。 物価は1000リールで生活用品にして100~10円程度の価値とされる。




◆登場人物◆



・財木麗奈 ♀

 横島征士郎が告白した相手で、容姿端麗、学業優秀な学園のマドンナ的存在。

 浮いた話の一つも無いように、彼の告白も玉砕に終っている。



・横島征士郎 ♂

 一世一代の告白に臨み、玉砕したので趣味に走った男子生徒。 一応、本編における主人公。

 理知的な判断力や頭の回転の速さがあるが、その反動か精神論を重視するタイプ。

 反復練習や努力の積み重ねを繰り返し、その中で経験則から学ぶことが肝要だと考えている。

 VR適性が高いのか、初めてのVR体験でもアバターを難なく操作して見せる。

 趣味は漫画やアニメ、ゲームとまさに現代を生きる男の子。

 二次元に対して強い思い入れがある訳じゃないが、そういう趣味の友人が居たりと寛容。


 思い切って始めた『HeavenSward Online』では≪セイロン≫と名乗ってプレイしている。

 近接戦闘をメインにした構成で、スキルやアーツを初期に一切習得していないという珍しいカスタマイズで始めている。 VRゲーム自体が初めてなので、様々な武器や戦闘スタイルを試してみたいと思って、最初に特定の色を付けない様にと考えてのカスタムだった。

 現在はロングソードとハードレザー、ライトメイルなどの軽装がメインだが、行く行くはある程度の重量装備や長柄の武器も扱ってみたいと考えている。


 ゲームを始めた目標の一つとして、自信を取り戻すことや、他人とのコミュニケーションを積極的に取ることを意識している。

 性格は直情的な部分があり意外と顔に出やすい。



・≪リリア≫ ♀

 セイロンが『HeavenSward Online』の世界で出会ったベテランプレイヤー。

 ピンク髪にちょっと露出の多い派手目な衣装と、魔法少女然とした振る舞いをしている。

 初心者支援を目的としたクランの一員でもあり、偶然見かけたいかにも初心者丸出しだったセイロンに声を掛けたのが切っ掛けで知り合う。

 メインの職業は『法衣神官プリーステス』で、補助魔法と回復魔法を得意とする。

 性格は面倒見の良いお姉さんタイプだが、お節介焼きな部分があり何かと自分から首を突っ込んでいく節がある。

 小柄な体躯は中学生くらいにしか見えないが、これは彼女の種族がドワーフだから。

 『HeavenSward Online』のドワーフは小人枠を兼ねていることに由来する。

 リアルの身体的特徴が反映されているかどうかはノーコメントである。



・≪デイジー≫ ♀

 リリアの知り合いであり、同じくベテランプレイヤーの一人。 Cβの頃から参加していた。

 始まりの街の東大通の出口付近に『Newbie's』という初心者向けのアイテムを扱うショップを構えていて、駆け出しの生産職のアイテムなどを割安で販売している。

 身長は170ほどとやや高めで、ライトオレンジの髪をポニーテールにしていることと、そばかすが特徴的な明るい姉御肌のプレイヤー。

 普段は目を離すと暴走しがちなリリアの抑え役として機能するが、彼女とつるむだけあって自ら首を突っ込むことも少なくない。

 特に恋バナには目が無いらしく、それっぽい空気を敏感に感じ取ることにかけては自信がある。

 戦闘面でもベテランプレイヤーだけあって優秀らしいが、正式サービス後はしばらく始まりの街でのんびりやるつもりらしい。



・≪カラー≫ ♀

 フード付きのロングローブで全身を覆い隠したミステリアスな女性プレイヤー。

 灰色に近い薄紫色の髪と、白い肌が特徴的な薄倖美人系の雰囲気を纏っている。

 セイロンと同じく正式サービス後に開始した新規プレイヤーで、VRゲームも初体験なのでアバターの操作もまだあまり上手くできない。

 それもあってか、今は未だ街の中でひたすら生産職に勤しんでいる一風変わったプレイをしているプレイヤー。

 目深に被ったフードで顔の表情が見えず、人見知りな性格のせいで一歩引いて他人と接する為にまだフレンドもあまり作れていない。

 元々が内気な性格の為に、黙々と生産に打ち込み続ける日々についてはそこまで苦には思っていないが、自分の性格を矯正するために始めたVRMMOだったので何とかしようと、日々少しずつ彼女なりの努力をしている。

 彼女もリリアによって拾われた初心者プレイヤーであり、同じような境遇で偶然出会ったセイロンと仲良くなれればと思っている。

 生産職メインで活動している彼女の戦闘職は『魔法使い(ウィザード)』だが、未だフィールドで実戦を経験したことは無い。



・≪????≫ ♀

 プロローグ一話で追いかけられていた冒険者の少女。

 勝ち気な性格で正義感が強いが、それが災いしてか他人と衝突することも少なくない。

 あれだけ早い段階で登場しているにも関わらず、彼女の出番は当分先になる予定。


「え、嘘でしょ!? そんなの聞いてないわよ! どーいうことよっ!」


 こちらとしてもそんなに先の話になるとは思ってなかった。

 反省はあまりしていない。


次から本編の予定。

タイトル詐欺にならないように頑張りたいと思います。

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