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Prolog-0

Prologue.




俺たちは、生きる。


今日までの日常の平穏は極々当たり前のものだとして。


その平穏の裏に潜んでいる、思いもよらぬ惨事や日常を蝕む闇に気づかずにいる。


そういった害意には自分たちとは無縁のものだと信じている。


そして、俺たちの生きる日常が崩壊したとして、そのときようやく気づくのだろう。


だが、気づいたとして、俺たちになにができたのだろう。


途方もない、悪意を目の前にして、両手を合わせ、神というおぼろげな存在にただ祈りをささげることしかできないのだろうか。

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