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555字の掌編

大事なのはくだらないことで笑えること

作者:
掲載日:2025/12/27

「飲みに行きましょうって言うから期待してたのに」

「本当にすみません、今度は必ず予約確認しておきます」

 たこ焼きを突きながらビールを飲む。彼が良いワインがあるイタリアンに連れて行ってくれると言うから楽しみにしていたのに、まさかの予約ミスで入れず。金曜日の夜はどこも満席で、たこ焼き屋で角打ちだ。まあ、かなり久しぶりに食べるし、結局お腹を満たせて美味しければ私は何でもいいけど。

「とりあえずここで腹ごしらえして屋台にでも行く?」

「いいですね、確かおでんが有名な屋台が、」

「いい加減勉強しなさい。有名なところは混んでるの。空いてるのは不味いところ」

 最後のひとつを口に放り込む。もう程よい温度で一口で食べる。ソースの味とマヨネーズの味が口いっぱいに広がった。

「本当に、すみません。仕事でもたくさん迷惑かけてるのに……」

 迷子の子犬のようだ。わかりやすく肩を落として、頼りになるような、ならないような後輩は、みるみる小さくなった気がする。それがおかしくて私は大笑い。すると、

「あ、樹山さん。歯に青のりついてますよ!」

 しまった、鏡を見るのを忘れていた。というか、なんて無神経な。普通言う?

「渡くんこそついてるよ!」

 うわ、マジっすかと笑うこの子と、私はもしかしたら結婚するかもしれないと思った。

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