女性にやたらとモテる俺は、一人の女性だけを愛したい!
”女性にやたらとモテる俺は、一人の女性だけを愛したい!“
・・・こんな事を言うと? 贅沢な悩みなのだろうけど、
俺は昔から ”女性にやたらとモテる!“
顔立ちといい、スラっと背も高く、どの時代でもモテている。
だけど? ”まだ一人の女性を愛した事がない!“
女性に不自由しない人生を俺は歩んできたけど、一人の女性を愛する
事は一度もなかった。
たった1回でいい、”心から俺が愛せなる女性を見つけたい!“
そんな事を仲が良い男友達に話すと? めちゃめちゃキレられたのだ!
『”お前さ、贅沢んなんだよ! 女に不自由しない人生歩んでてさ、
一人の女性を愛したいって、はぁ!? 何ってんの!“』
『・・・ご、ごめん、でもさ、俺、』
『夢路だって、贅沢な悩みだって分かってんだよ、それでも一人の女性を
愛したいってオレ達に話してくれてるんだから、素直に聞いてやれよ。』
『・・・よ、耀平、』
『分かってんだよ俺も贅沢な事言ってんのわ! でもさ、俺今まで本気で
好きになった女性って一人もいなくて、、、。』
『そっか、イケメンも女の事で悩むんだな~』
『そうだよ、俺だって女性の事で悩むんだよ。』
『”協力してやりたいけど、それは自分で見つけないとな!“』
『・・・そ、そっか、そうだよな、分かった。』
【頑張れよ、夢路!】
『うん!』
分かってるんだけどな、なかなか今の環境から抜け出せない!
俺は何処に行っても女性が居るところではモテるらしい。
気が付けば? ”飲み会でも俺の周りに女の子が集まっている!“
チヤホヤされてる俺の姿を見て、気に食わない男連中も居ると思う。
知らない奴なら、俺を見て羨ましいと思うだろうしムカつくのだろう。
それでも俺は、”一人の女性だけを愛したいんだ!“
・・・先ずは、そういう女性を見つけないと!
そんな時、”俺は運命的な出逢いをした。“
『こんばんわ!』
『・・・こんばんわ。』
『”隣の部屋に引っ越してきた、前野アルヒです。“』
『”あぁ、俺は505号室の沖田夢路です、よろしくお願いします!“』
『よろしくね!』
『・・・・・・』
彼女は凄くキレイな女性で、俺は一瞬で彼女に一目惚れしてしまう。
これが、”運命の出逢いってやつなのか?“
俺はこの時、ハッキリと分かったんだ!
この女性を愛そうと、この女性だけを愛すんだと、、、。
その日から俺は、何かと理由を付けては彼女の部屋のチャイムを鳴らした。
【ピーポーン】
『はーい!』
『・・・あぁ、あの、カレー作り過ぎて良かったら貰ってくれませんか?』
『えぇ!?』
『ひょっとして、晩ごはん食べました?』
『・・・い、いえ、まだ、』
『”じゃあー良かったら一緒に食べません?“』
『あぁ、いいですよ。』
『じゃあ、俺の部屋にどうぞ!』
『あ、ありがとう。』
こんな感じで、”生まれて初めて女性に対して積極的に俺は攻めて行ったんだ。“
そしたら? 彼女も俺に気があるみたいで、そのまま付き合う事になった!
”俺の人生の中で、自分から好きになった女性と付き合ったのは初めてだった。“
こんなに大事にしたいと想う事も知ったよ。
『”実は、プレゼントがあるんだけど。“』
『えぇ!?』
『ブレスレットなんだけど、気に入ってくれるかな。』
『えぇ!? ほ、本当にいいの、貰っても?』
『”勿論! アルヒに貰ってほしいんだ。“』
『ありがとう! 大事にするね。』
『うん!』
今は物凄く幸せだ!
”生まれて初めて、一人の女性だけを愛せたから!“
それにこれを機に、俺は飲み会や女の子が居るところには行かなくなった。
彼女を怒らせる事をしたくないから。
ヤキモチは妬いてほしいけど、本気で怒らせる事はしたくない!
まあ、これからは俺も変わる気でいるんだ。
”彼女だけを大事に、他の女の子に気があるような態度はしない!“
だから! ずっとこれからも俺と一緒に居てください。
俺はキミだけを、愛すると決めているんだから!
最後まで読んでいただいてありがとうございます。