夜西くんは
私の隣の席の、夜西くんは……
「起きろ、夜西!」
「ん……うぅん……?」
すぐに寝る人です。
私はショートスリーパーで、勉強を人一倍するために寝る時間を削って勉強をしていました。その癖が直らなくて、なんならその生活リズムが楽しくなってきました。
そこから、家族が寝ている時間を勉強や趣味に当てています。
高校生からは、勉強も追いつけるようになり、とても安定した日々を過ごしていました。
ただ、最近気になることがあります。
1番窓際の太陽の光がたくさん当たるぽかぽかした席。そこに座る、夜西夢路くん。
彼は、隙あらば寝ていて、よく先生に怒られています。
体質なのかもしれませんが、そのおかげで授業は全く聞いておらず、成績も悪いとのこと。
そして今日も、夜西くんは気持ちよさそうに寝ています。
(どうしよう、起こしたほうがいいのかな……)
いつも戸惑ってしまいます。寝る時間を邪魔してしまうけど、授業中に寝るのも良くないです。
「あ、あの……夜西、くん……」
隣の席なので、少し声を出せば聞こえるはず。
なかなか気付いてくれなくて、肩を少しつつきました。
「……あと5時間~……」
一瞬、目を開けてくれましたが、すぐに寝てしまいました。
(5時間も経ったら、もう学校は終わっちゃいますっ……)
その後、夜西くんはしっかり先生に怒られていました。
私も、もうすぐちゃんと起こせば良かったのでしょうか。
寝ている姿を見て、夜西くんの睫毛が長いことに気がつきました。
ココア色の髪が、太陽の光で輝いて、風でふわふわ揺れていました。
(何だか、犬みたい……)
私が飼っている犬のショコラに似ている気がします。
夜西くんは、私の隣の席で、うちの犬に似てて、すぐに寝てしまう人です。