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第5話 ヒロの引っ越し

「これから6年、卒業までよろしく頼むよ」


 桜子より遅れて別邸に入ったヒロを別邸の管理人が迎える。

「お待ちしておりました。お隣の桜子お嬢さんは今日の朝早くに到着されて…女性は荷物も多いから大変そうですね」


── きた! 早速の桜子情報だ。


「…そう」

 クールを装うが嬉しくてムズムズする。これから頻繁に桜子の様子を報告してもらえそうだし、何だったら窓を開けたら桜子がいるかもしれない。


「本邸同様に、この別邸街でも武蔵家とは特に親しくさせていただいておりますので」

「うん聞いているよ。これからも頼むよ」


 武蔵領の領都は浦和なので武蔵家の本邸も浦和にある。春狩領とは少し距離があるため本邸では会える機会が少なかった。しかし別邸は垣根を挟んで隣同士だ。


── 落ち着いたら梅子を武蔵家に向けて放牧しよう。梅子なら良い仕事をするはずだ。垣根の隙間を広げておかないと…。


 尻尾をぶん回す梅子を撫で回しながら姑息な妄想を膨らませるヒロ。13歳の男の子は難しいという桜子の父親の言葉通りだ。

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