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良い所見せようとする兄を利用する弟

さて、記念すべき「ライヤ兄ちゃん」を発表した後、僕の生活は大きく変わった。


まず、父である現国王のスタンピルドはパーティーでお酒が入り自分の名前を呼ばせるために僕を自室に連れ出し


「スタンピルド父様って言ってごらん。難しいならスタン父様でよいぞ!いや、パパも捨てがたい、、、」


とすごく真剣に考えこんでしまったため無難に「スタンとうたま」と読んであげた。


わざと「とうさま」を「とうたま」と呼んだならまだしも、赤ちゃんの口で普通に話したら「とうたま」が出てしまい本気で恥ずかしかった。


それを聞いたスタン父様は歓声を上げながら僕を抱き上げパーティーをしている食堂まで走り自慢し用としたが、


酔っ払いが・赤ちゃんを抱き・歓声を上げて・走り回った。


これを見ていた母達はスタン父様を本気で叱り、僕が母達の名前を呼ぶまでスタン父様は僕との面会を禁止にされていた。


なんか、第一声を「ライヤ兄ちゃん」にしたから油断していたが、その罰則ってやっぱり自分の方が先に呼ばれなかった当てつけだよな、、、それにしても国王に罰を与えられる二人って最強なのでは、、、


そんなことを考えてるうちにパーティーが終わり僕は自室へとメイドのマリアに抱かれ、何人かのメイド達と会談を上がっていた。


「ルーカス様の声可愛かったわね!私も早く名前呼んでもらいたい。」

「ねぇ?今日ルーカス様って「ライヤ兄ちゃん」って呼んだじゃない?」

「それがどうしたの?」


え?なになに、、なんか引っかかるとこあった?怖いんだけど。


「なんで「兄ちゃん」って言葉知ってんだろ、、、」


ドッキ!!!!た、たしかに、、、王城でそんな言葉使う人なんていないもんな。考えもしなかった。


「、、、わ、わたしカモです。私の兄がルーカス様の部屋の番をしている時に油断して家のように「トニー兄ちゃん」って呼んじゃったかも、、ど、どうしよう。ルーカス様に汚い言葉使いを覚えさせちゃった。私、クビかも。」


な、なんだと。僕の失言一つでメイドがクビに成りかねるのか。


「大丈夫だと思うわよ。今後言葉に気をつければ誰から覚えたかはバレ無し、陛下達は喜びが勝り過ぎて疑問にも思って無い様子だし!」


良かった。僕がこの世界でたった一言発しただけで一人クビにしてしまったら今後無口になってた自信がある。

それよりも、「兄ちゃん」に気が付くマリアは要注意人物だな。


☆☆☆


「ルーカス来たよ!今日は魔法の勉強だよ!」


僕に名前を呼ばれてからライヤ兄さんはより一層僕を溺愛するようになった。

早朝の剣の稽古を見せるために僕を庭まで連れ出し、良い結果が出るたびに「見てた!」と目をキラキラさせて僕に自慢してくる。


そのたびに3回拍手してあげる。僕が剣を振るまねをするとめちゃめちゃ張り切る。5歳の子供は可愛いもんだなぁ。


午前の勉強はこの国の歴史や地理について。午後は魔法とマナーやダンス・社交辞令の練習がある。


僕は勉強の中でも歴史が嫌いだったが、異世界の歴史はほんとに勇者とか賢者とか、闇の犯罪組織とか漫画みたいな話ばっかでめちゃくちゃワクワクした。


地理は領土の位置や山・川の名前を覚えるだけであとは元の知識の方が勝っていたためほとんど寝ていた。


魔法の勉強はまだ座学がメインで実践は魔力を感じ取る練習だけだった。それでも誰もが憧れる魔法は座学でも十分に楽しかった。


魔法は、肉体に宿る魔力と魂に宿る適性によって発動する。


適性が多いほど重宝され、適性度合いによって強力な魔法を発動できるようになるため魔法使いにとっては適性が第一に重要とせれているようだ。


魔力は肉体が成長するように魔力量も成長するが、身長がさまざまのように最大魔力量も人それぞれらしい。でも、魔力を使い果たす。常に魔力を消費することで強制的に増やすこともできるらしい。

そのこともあって、王族や貴族は10歳の学園入学前から魔法を習い平民との圧倒的な差をつけているらしい。


てことは、1歳半くらいの僕が今から魔力の訓練をすれば理論上、人類最大量の魔力を手に入れることが可能なのでは?!


そういえば赤ちゃんの時から魔力操作の練習とかって漫画でも定番だったよな、くそ、出遅れた!






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