試しにデッキを使おう
もぐもぐ
「ウマイだろ」
「美味しいです」
謎のステーキを噛み締める。
少し硬いが旨味が強く、噛む度に味が溢れだす
確か、品物を頼むときには、「グリーンウルフのステーキ」とか言っていたな
グリーンウルフのカードを取り出す。
まんま、緑の狼だ。こいつ、こんな美味しいのか
「グリーンウルフっていくら位なんですか?」
「ステーキじゃなくてウルフか?一体数千ってところだな。初心者が戦うには強いからナナキは戦うなよ?──もうすぐ戦うかもしれないが…」
「え?」
…まぁ、戦いかたが分かれば戦うかも知れないな
「よし、ごっそさん。とりあえず街の外に出るか?」
「は、はい!」
俺は残ったステーキを急いで飲み込んだ
──街の外──
「とりあえず、戦ってみろ」
「はい!」
デッキを取り出す
「カードバトルスタート!」
まず手札を7枚にする。そしてライフが40と表示された
そして統率者の聖虹鳥エヴァーのカードが俺の周りをふわふわと飛ぶ
「俺のターン!ドロー!」
ふわふわとデッキが浮く。その一番上のカードを1枚手札に加えた
手札は…バニラのカードが6枚、スペルが1枚、効果のあるカード1枚
「手札の緑、「草原のソーンウィップ」を消費し、緑の色を追加!コスト1!緑のスペル「土」を発動!デッキの上から一枚消費し、そのカードの色を追加する!」
コストは増えない。
デッキトップは…「雄大なるヴェネアス」青のスペルだ。これで色は緑と青になった。
「ターンエンド!そしてドロー!」
コスト2。手札7枚、色:青、緑
「手札の新兵ソジャを消費し色を追加!赤!手札から、緑:2コストでグリーンウルフを召喚!」
手札のグリーンウルフのカードが光の粒になり、グリーンウルフが現れた!
「よし、いいぞ。少し変わった召喚師だな。よし、俺を攻撃してみろ」
「え?はい。」
まぁ、バルダーならグリーンウルフを狩ってそうな口振りだったし大丈夫だろう
「グリーンウルフで攻撃!」
グヮウ!
グリーンウルフが低く吠えるとバルダーに突撃した。
「フンッ!!」
バルダーは剣も抜かず、拳でグリーンウルフを打ち払った。
ギャン!?
グリーンウルフが光になり消える。そしてカードに戻り、ひらひらと地面に落ちた
「こいつは…普通のグリーンウルフと違う。攻撃力は高いが生命力は少ないな」
グリーンウルフのライフ-2。素手で4ダメージか。
バルダーは強いな。
「よし、一度帰るぞ。いい依頼紹介してやる」
「はい!サレンダー。」
カードがデッキに戻り、地面に落ちた。それをポケットに仕舞った