狩人ギルドというらしい
…ここは?
酒の匂い、紙の匂い
武装したいかつい男たちが酒を飲んでいる
いかついじいさんがカウンターに座っている。手には書類
ボードがあり、紙が貼られている
…ギルドか?ここ。よく、小説とかで、ある
ボードに近寄ってみた
「スライムの粘液買い取ります…一瓶100アトル…?」
クエストか?これ
「おい、坊主。」
「ぴゃいっ!?」
ボードを眺めていたら後ろから男に声をかけられた
どどど、どうしたら…いかつい男過ぎて怖い
男は頬を掻いた
「新人か?案内要るか?」
「ははははは、はいっ!」
「おう(調子狂うな)。こっち来い」
ついて行くか…
いかつい男はカウンターのいかついじいさんに話している
「来たか。このじいさんが受付だ。坊主はなにしに来たんだ?」
「そ、その…あの、雨宿りで、す」
「そうか?まぁ、なら見学してけ。」
「その、いろいろ、教えてください」
いかついじいさんが腕を組んだ
「ここはじゃな、狩人ギルドじゃ。外のモンスターを狩る狩人たちが在籍しておる。お前さんが見ていたボードがあるじゃろ?あれが住民が求めている素材を貼り出しているボードじゃ。」
「な、なるほど?」
「ある程度戦えれば稼ぎにはなるのう。お前さんは…ふむ猫の手にはなりそうじゃの?」
そういえば…一文無しだ俺…
「あ、あの、狩人ギルドに入るにはどうしたらいいですか?」
「そうじゃの。適正を見てやるわい。ほれ、手だせ」
俺は手を出した
「…武器、剣Cランク、他Fランク、魔法Dランク…職業、カードゲーマー…特性、カード拾い…本当にお前さんは猫の手じゃの?」
「というと?」
「戦闘の才能は無いのぅ」
「となると狩人ギルドに入れるのは危険だな…」
「じゃの。一応聞くがの、それでも入るかの?」
……いかついじいさんが目を見てくる
戦闘の才能は無いらしい。けど、俺は見知らぬ土地で一人一文無し。選択肢、ないよな?
「入れて…ください」
「わかったわい。今は猫の手でも借りたいからのう。必要書類に記入してくれい」