異変、それと猫の手
「ふぅ。」
荷車に乗って全速力はヤバい。尻痛い。
ともあれ狩人ギルドに着いたし報告しよう。
受付嬢に配達したときに回収した書類を渡す
「はい、配達ありがとうございます!これで滞っていた配達は終了です!ありがとうございます!」
三ヶ所だけでいいのか?
「え、えと、配達はもういいんですか?」
「一番の新人が頑張っているのを見て、この街から出ようとしていた低級ギルドメンバーが一念発起したようで、配達を率先してこなしてくれたんです!」
ん?この街を出ようとする?何か問題でもあるんだろうか?
「おっと。依頼の報酬をお渡ししますね!お疲れ様でした!」
まぁ、多分大丈夫だろう。
ぐぅ
腹へった…バルダーと食べたあの店に行こう。
────
もぐもぐ、ごくん。
ご馳走さま。
────
財布の中身は相変わらずさみしい。
もうひとつくらい依頼を受けるべきかもしれない
──カンカンカン!!
何か鐘を叩く音がする!?
遠くから犬のような遠吠えとぐじゅり、と音がした。
「非戦闘員は避難しろ!戦闘員は確自ギルドへ集合!!」
鎧を着けた男が声を張り上げて走っていった!?
俺も行かなくてはいけないか?…行こう。
俺は狩人ギルドへ走り出した。
「ドロー、消費、ターンエンド、ドロー、消費イグニスの加護!」
赤 イグニスの加護 スペル
コスト2
攻撃を2上げる
身体が軽い。行こう!