配達
配達に向かう場所は思ったより近い。
召喚した馬型のカードに荷車を引かせて目的地まで歩く
一ヶ所目、デンツル薬品店
いろいろデンジャラスな薬品や罠、回復薬が置いてあるようだ。
「ギルドよりお届けものです」
「そこに置いてくれ…ん?お前、狩人ギルドの新入りか?物好きな奴だ。書類はそこ、回復薬やるから回収したら帰れ。」
早々に追い出されてしまった。しかし、やたら忙しそうだった。目も合わせずに、必死に草をごりごりしていた
二ヶ所目に行こう。次は俺が取ってきた果物を届けるらしい。
ピパー青果店に着いた。猫のような耳のおばちゃんが野菜を売っている
野菜の値段が妙に高い?
「おんやまぁ?今日はギルドの宅配便じゃないのね?おやおやぁ?狩人ギルドの新入りさんじゃないのー!期待してるわ!これが品物ね!うーん、沢山!んじゃ書類渡すから足りない分は明日渡すわねぇ!そんれじゃぁよろしくねぇ!」
勢いが凄いおばちゃんだった。
最後は教会に併設された孤児院らしい。
しばらく歩くと孤児院に着いた。
妙に静かだ。
「こんにちは、配達です」
「あらこんにちは。配達ありがとう。」
孤児院から出てきたシスターの目の下にはクマがある
「大丈夫ですか?」
「すみません。大丈夫です。…ふぁぁ、あっ、すみません。品物はありますか?」
俺は品物は渡す。謎の草だった。
「ありがとうございます。書類はこれです。」
あぁ、そうだ。回復薬を寄付しよう。
「これ寄付しますね。ご自愛ください…」
回復薬を棚に置いてく。
「えっ、あっ!?」
「ステップホース、全速力!」
ひひん!!
俺は荷車に飛び乗った