穏やかな日々。
静かな朝に優雅なひとときを
物思いにふける午後の落ち着きを
忙しくして会えない人を待つように
一人過ごしている。そんな毎日。
飽きたりはしないけど、どこかけだるけで、少し心が窮屈だ。
あなたは突然帰ってくる。予測できないほどに、私の気持ちは分かっているけど、分かっていない。
そんな感じ、優しく問いかけるけどどこか検討違い、分かっている。
私が変なだけ、あなたは何も気にしないで、ただもう少し傍にいて欲しいだけ、それだけなのに
気づけば夜明け、目が覚めるると
あなたはいない。いつもの事。
気にしない。些細な事。
本当は気づいていた。心がすれ違い続けて、分かち合えない事。
いつか問いただそうと思うけれど
勇気が出ない。何故だろう。
ある日。友人に相談してみた。
二人の事。何故そうなるのかと?
友人は真剣な顔をして答える。
それは簡単な問題だけど分からない?二人の間に何かがあって足りないだけ、おそらくは
私は頷く。多分それは分かっている。分かっているけど、言えない
もし、二人の間にそれがないとしたら?本当はそれが偽りだとしたら?
私達の間には何が残るだろう?
聞きたくない。あなたの口から
いくつかの日々が過ぎ黄昏時
今日も一人佇んでいる。変わらない毎日。穏やかな日々。
あなたとの生活は幸せで何も不自由もない暮らし。贅沢な暮らし。
あなたは今日も忙しく大変な毎日。
分かっている。生活を守る為の行動
気が向けば一人で散歩。悪くない。
行き交う人々が騒がしく賑やかな町並み、活気が溢れている市場。
家族づれの人、恋人同士、友達同士
みんな幸せそうに見えて、不思議。
私も幸せのはず多分そうだろう。
そう思うけれど、何か違う?
何不自由のない暮らし、最愛の人
それさえあれば幸せのはずなのだから
ある日。私は見てしまう。
あなたが別の人と一緒に店に入って行くところを私は動揺する。
けれど、落ち着き安心した。
やはり、違う人に会っていたと言う事に
心がすれ違い続けたのは私の思い違いではなく、あなたも一緒だった事
私はそのあとにあなたに会う。
いつもと変わらない自分で
何も変わらない、いつもと一緒のあなた。やはり優しく問いかけてくる
今日はどうしてたと?
私は笑って答える。今日も変わらず穏やかで優しい1日だったと
あなたは笑って答える。それなら良かったよと
私は思う、いつか二人のすれ違いが戻るならいい。戻らないとしたら?
私はどうするだろう?そのまま気にしない?もしくは気がつかないふり?
どちらにしても多分。変わらない。
私が望んでいる物は静かな日々。それから嘘でもいいあなたと一緒にいる時間。
錯覚だとしても心が通じ合えたらいいのに、それが幻だとしても
勘違いだとしても、一生騙して欲しい。そこに何もなかったとしても
そして私は言う。いつもの朝。
寂しくはない。あなたに言う。
いってらっしゃいと笑顔で
あなたは微笑み、静かに出ていく
永遠と思える一瞬が続けばいいのに
と私は思い、一人呟く。
今日も変わらず穏やかな日が始まる