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私、自分の作った小説に転生致しました。

作者: 郁嶋稚早

 (わたくし)の名前はサーシャ・エレミアス。公爵令嬢でございます。


 今現在の私は高い身分ではありますが、元を辿れば日本の平々凡々な庶民でした。



 何故このようなことになってしまったのかというと、そう私は最近流行りの、異世界にしかも悪役令嬢に転生してしまったからであります。


 ただよくある乙女ゲームに転生したのではなく、自分の妄想をかき集めた、今思えばこの世に出すことも憚れる駄文を恋愛小説としてネットに投稿していたのです。




 …本当に恥ずかしい。


 こほん、気を取り直して。


 今現在は5歳でございますが、転生したことに気づいたのは3歳の頃。


 俺様王子こと第3王子のシグナーノ・アルへミリー様に出会った瞬間のことでした。


 膨大な情報を思い出した私の脳みそは受け止めることが出来ず急に倒れた私に、周りはパニックに状態になってしまいました。


 倒れてしまったこともあり、私に決まりかけていた婚約の件も水に流れていきました。



 私の考えたストーリー通りにシグナーノの婚約者にならなくて済み、これで安心か、と私は思えません。


 そんなことで喜んでいる場合ではないのです。


 私の考えた小説の話は、本当にご都合主義で溢れかえっていたのですから。


 何よりも辛いことは、断罪されることではありません。


 あぁ…思い出すだけでも恥ずかしいというのに、私が考えたストーリーを身をもって歩まなければならない苦痛。


 辛いですわ。






 そう…ですわね。ある意味、この転生をラッキーだったと考えるべきかもしれませんわ。


 恥ずかしいストーリーを変えていくいいきっかけではありませんか。


 何、私は一応伏線や裏設定も知っているのです。あの恥ずかしいストーリーを今の私が変えていけばまだ、見るに耐えれるものになるのではないかと…。


 それに、婚約者にもなっていませんわ。


 これは案外いい考えでないのかしら?















 それから5年が経ちました。


 私は、10歳になりましたの。


 あれから私は、本当に頑張りましたわ。


 よくある乙女ゲームとは違って、ヒロインちゃんは伯爵生まれということもありよくパーティーで会いますの。


 シグナーノは、もちろん目ざとくヒロインちゃんを見つけてちょっかいをかけるのです。


 本当…私の目の前でそんなことをしないで下さいたまし。


 …思わず我が家の暗殺部隊を送りつけてしまいそうですわ。


 あら、私としたことが…はしたないですわね。


 そうそう、私シグナーノやヒロインちゃんを含め物語に出てくる人物とは極力関わらないでいましたの。


 何故かですって?


 そんなの…私が辛いからですわ。変に関わって声をかけられるなんてことがあってしまったら、恥ずかしくて死んでしまいます。



 何てことを考えてしまったのが悪かったのでしょう。気の触れたシグナーノに声をかけられてしまって興味をもたれてしまうなど。


 そんなの…ありえませんわ。

息抜きに作ったものです。


後々読み返すといろいろ抜けている部分があったので改稿版を出しました。比べてみると面白いかもしれません…。

他にも作品を書いているので是非そちらも除いてみて下さい。ファンタジーです。


読んでいただきありがとうございました。

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