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さぶらう人 ~stray children~  作者: 朱雀文明十郎
1 まだ虹は架からない
2/11

#1 Ⅰ

 「なあ。」

 傭兵団体駐屯地食堂。二人の男はそこにいた。一人は相方に話しかけ、もう一人は昼飯の肉を頬張っている。

 「人を殺すって、楽しいものか?」

 二人の間に沈黙が走る。肉を頬張っている男は口を開き、答えた。

 「さあな。」

 その答えは端的にして簡潔。しかし、分かりやすかった。

 「・・・そうか。」

 食堂の中は、喋り声こそしないものの全員が真剣な、鋭い眼差しを持ちながら騒がしく歩いている。ピリピリとするのも無理はない。これから、ミッションがあるからだ。軍事的な、弾の飛び交う戦場へと出向かなければならない。誰も死にたくないからだ。ある者を除いて。この事はその本人から後々聞くことになるだろう。

 やがて、食べ終えた男、アレックス・永鯨・レイメンズは、先に集合場所に行くことを告げ、食堂を出た。問いかけた男、シャルル・月渉・レイジンジャーも、手に持っていたコーヒーを飲み干し、集合場所へ向かった。

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