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さぶらう人 ~stray children~  作者: 朱雀文明十郎
2 誰かが眠っている
10/11

#Ⅸ

 傭兵団第27小隊が天星国に反乱を起こした事件から一ヶ月たった頃、ユーラシア大陸北西部にあるごく小さな田舎町に潜伏していた。町にもあまり出向かず、町の外れの倉庫にいた。

 町にはあまり情報が入らないのか、シャルルたちが顔を見せても特に反応はなかった。

 シャルルたちは着々と準備を進めていた。しかし、そんな危険にして安全な生活も終わりを告げる。


 「おぉい、人がぁ、女の子が倒れてるぞぉ。」

 町の男の一人が叫んでいた。

 気になってシャルルたちが来てみると、町の東部のメインストリートで、一人の女性が倒れていた。周りには町の住民が騒ぎを聞きつけ集まっていた。

 その女性は、綺麗な金髪に整った顔立ちをしていて、華奢な体型をしているように見えるが、硬めの素材でできたコートに防弾ジャケット、挙げ句、背中にはサブマシンガン(以下SMG)を背負っていた。

 女性は町の病院に連れていかれ治療を施されている。

 そんな騒ぎが起こった二日後、事件は起きた。

 

 「ここに、金髪の女性が来なかったか?」

 町に現れた、武装している男たち。背中にはやはりSMGと、軍御用達のカービンライフルを背負っていた。しかし、見た目はどう見ても軍隊の人間ではなかった。

 彼らは町の人間に案内され病院に到着した。

 その頃同時に、カービンライフルを持った十人ほどの集団。こちらは間違えなく軍の人間が町に到着した。

 病院では、

 「無事だったか。」

 「えぇ、結構傷が深かったみたいだけど、大丈夫みたい。」

 町の入り口では、

 「この町に反乱軍が来たという情報が入ったのだが、誰かいないかね?」

 病院、

 「おいッ、あいつらが来たぞ!」

 「もうかよ!お前動けるか?」

 東部メインストリート、

 「恐らくやつらは病院にいるだろう、病院を探せ! 見つけ次第、撃ち殺せ!」

 病院、

 「私は大丈夫だから、いきましょう。急いで。」

 倉庫裏、

 「おい。」

 「なんですか、隊長。」

 「あいつら、やるぞ。」

 「・・・・・・わかりました。」

 病院前、

 「突入用意!!」

 病院内、

 「まずいな、もうここでやるしかねぇぞ!!」

 病院前、

 「3! 2! い…。」

 の後ろ、

 「久しぶりぃ。」

 「隊長、ノリが軽い。」

 病院前、

 「あぁ・・・?」

 の後ろ、

 拳が飛ぶ。

 病院前、

 「・・・! エドワぁぁあドぉぉおぉ!!」

 病院前。

 拳が飛ぶ。

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