自称!マジカルななこ♪(嫁なし[30]) 魔王と立国人情劇
「義理と人情の魔法美幼女 マジカルななこ♪」
時は西暦20XX年。満を持して日曜の朝に放送開始された子供向けアニメが、小さな子供から大きなお友達まで大勢の人々を惹き込み、同ジャンル異例の興行収益を叩き出す程の一大ブームを巻き起こしていた。
関心の無い一般人からすれば、いよいよ世も末かと失望せざるを得ないそんな日本に、ある一人の男がいた。
繰起真知(くりき まさと)30歳。仕事は普通のサラリーマン。これでも一応次期係長として、頑張っている方な一般人。
しかし、何を隠そう彼もまた俗に言う、幼女に群がる大きな子供達の一員だった。
そしてそんな彼の趣味はと言えば……。
「よーーし! 今日も張り切って、マジカルななこちゃんのコス造るか!」
そう。彼の趣味はコスプレだった。それも最近ハマっているのは、幼女のコスプレだ。
しかも一切の妥協の無いその自作コスプレ衣装は同じ趣味の者から高く評価され販売を哀願される程だった。
そんなある日、マジカルななこのコスプレの重要な小道具である魔法の大扇「マジカルハートフルファン」を完成させ、その試着がてら鏡の前で決め台詞を唱えた瞬間、幼女に扮した独身男性30歳は、突如眩い光に包まれた。
眼を覚ますと、眼前には焼け崩れた城と手負いで息絶え絶えの長身で青白いイケ面が倒れていた。
ひょんな事で異世界に来てしまった幼女姿の独身男性30歳と、青白イケ面こと勇者に破れた大魔王サタンの人情劇が、今幕を開ける。
時は西暦20XX年。満を持して日曜の朝に放送開始された子供向けアニメが、小さな子供から大きなお友達まで大勢の人々を惹き込み、同ジャンル異例の興行収益を叩き出す程の一大ブームを巻き起こしていた。
関心の無い一般人からすれば、いよいよ世も末かと失望せざるを得ないそんな日本に、ある一人の男がいた。
繰起真知(くりき まさと)30歳。仕事は普通のサラリーマン。これでも一応次期係長として、頑張っている方な一般人。
しかし、何を隠そう彼もまた俗に言う、幼女に群がる大きな子供達の一員だった。
そしてそんな彼の趣味はと言えば……。
「よーーし! 今日も張り切って、マジカルななこちゃんのコス造るか!」
そう。彼の趣味はコスプレだった。それも最近ハマっているのは、幼女のコスプレだ。
しかも一切の妥協の無いその自作コスプレ衣装は同じ趣味の者から高く評価され販売を哀願される程だった。
そんなある日、マジカルななこのコスプレの重要な小道具である魔法の大扇「マジカルハートフルファン」を完成させ、その試着がてら鏡の前で決め台詞を唱えた瞬間、幼女に扮した独身男性30歳は、突如眩い光に包まれた。
眼を覚ますと、眼前には焼け崩れた城と手負いで息絶え絶えの長身で青白いイケ面が倒れていた。
ひょんな事で異世界に来てしまった幼女姿の独身男性30歳と、青白イケ面こと勇者に破れた大魔王サタンの人情劇が、今幕を開ける。
「三十路男性の残念な私生活」
2017/05/11 23:19