校外学習計画
今日も校外部は空調の効いた最高の環境で俺を出迎えた。
「こんにちは〜」
と一応挨拶をして入室する俺、部屋をふと見回してみると3人の女子生徒、そのうち2人は言わずと知れた和泉における二柱の女神(※性格は別です)こと柏木玲奈先輩に七瀬雛。いつもと違うのはそこに新たなメンバーが加わったことだ。1年C組佐倉唯、その低い背丈に似合う快活で明るい子だ。
「あ、こんにちは岬くん」
ほら、ひなも挨拶しなよっやっぱりコミュニケーションの基本は挨拶から入るものでしょっ
などと七瀬に小声で言っているつもりなのが全部聞こえていたりする、、、
「ふん、やっと来たの青葉?いつも遅いのよ」
「なんでそんな言い方するかね〜」
などと佐倉さんが言う、彼女はいつもの愛想のいい七瀬雛しか知らないのだろう。この部に入ったことで彼女の本性がわかることになる。
「し、仕方ないじゃない緊張しちゃうんだもん」
なんて聞こえてたような気がするけど気のせいだよね⁈
「ところで一応、校外部らしいことをしなきゃじゃないんですか?」
と佐倉さん、
「確かに前の定例報告会は玲奈先輩の権力の濫用によって乗り越えたようなもんだし、流石に毎回それはきついよね」
「そうね、USJにでも皆で行きましょうか」
などと魅力的な提案をするのはこの部の黒幕、柏木玲奈先輩
「えぇ、遠いし、暑いし嫌なんですけどUSJなんて行ったものの、ほとんど待ち時間で終わるしぃ」
などと言うのは艶のある黒髪を櫛でとく1年の七瀬雛
「そうね、なら逆にUSAでも行きましょうか」
「いきなりですね⁈しかも何をどう逆にしたらUSJがアメリカになるんですか!」
最近気づき始めてはいたけど玲奈先輩って…超天然だぁ
「話を戻しますけど、やっぱり夏と言えばあれじゃないですか。」
「そうね〜夏といえばクーラーをガンガンかけた部屋でアイスを食べながらゆっくりするっていうのが夏の定番よね」
「えぇぇ、、、」
思わぬインドア派の意見にうろたえる佐倉さん、かという俺もどちらかというと七瀬側なんだけどな、だって暑いじゃん夏
というと佐倉さんが七瀬に手招きして部屋の隅に呼びつける。
でもでも、ひなさぁよく考えてみ?岬くんと一緒に海だよ海!これってアタックする機会なんじゃない?
「………まぁやっぱり夏といえば海よね海!夏に部屋にこもるなんてないわ〜、あー真夏の海に今すぐにでも飛び込んで行きたいわ!」
「清々しいほど180度意見が変わったな⁈部屋の隅で何を話してたんだか、賄賂でももらったのか⁈」
呆れる俺を、よそ目になぜか七瀬雛の頬に赤みが差しているような気がした。