0.始まりの記憶
この小説を書いたきっかけは不思議の国のアリスが好き!!なのは勿論ですが、私は不思議の国にメルヘンを感じるわけではなく、どちらかというと不思議でツギハギでどこか狂ったイメージが強いので、それを表現したかったからですwこれからも書いていくのでよろしくです(*^ ^*)
(…ここは何処だ…)
俺はぼやけている視界をどうにかしようと目をこすった。
「刑務所…か」
どうして自分がここにいるのかわからない。身体が冷えて痺れている。とりあえず俺は全身の感覚が戻るのを待った。
「イッッ」
頭が痛い。おまけに横腹から血が流れている。
どうして…こんなところに…何をされた?俺はどうしてこの状況になったのか……ゆっくりと薄れた記憶を遡ってみた。
(そういや刑務所に入る時抵抗したら横腹切られた…っけ。あと死なない程度に殴られたり…だったっけ。)
だんだん記憶が戻ってくる。
(あ〜結構酷いことされた気がする…そういや、なんで捕まったんだろう。)
…捕まった原因…
なんだっけ……
そういやあいつ……
ア………
リ……………………………ス…?…
あ、
あ、死んだ……
で…人殺し………?………!?…あぁ、、、、、、、、それだ。
〜Aliceイズデッドプリズン〜
数日前、この国の裏権力者であるアリスが死んだ。
アリスの存在は絶対的で冷酷な赤の女王でさえもアリスにだけは甘く、街中にいる名前も顔も無い住人たちはアリスを神様のようには崇めてきた。そんなアリス様が死んだのだ…。このニュースは街中をパニックにさせ、今や街は荒れ果てているらしい。アリスが何故死んだかはしっかりとした原因不明とされている…が赤の女王や白兎はアリスがダイイングメッセージとして俺の名前を書いた証拠から俺が犯人だと確定したようだ。正直自分がアリスを殺した事は覚えていない。…まあ、アイツとは特別仲が悪かったけど。
しかし、確かにその現場には徹底的な証拠があった。