消えた糸
やっと書けました笑
いきなり次話投稿の形にしてしまいごめんなさい、、、、。
それは一瞬の刹那だった。
「な、なんだこれ」
先に声をあげたのはシヴァンだった。
彼の目の前には異形を成した気味の悪い毛だらけの獣がいたから。
獣の目は赤黒く濁り、口には人らしき生首を喰わえていた。
それだけならまだいいが、獣はさらに口を動かし、喰わえられた首からは溢れんばかりの美しいくらい紅い鮮血が周りに飛び散った。
生首から、白色の白子のようなものが落ちてきた。
あ、あれは、と、シヴァンが口にした次の瞬間、その白子は獣に踏み潰され、辺り一面に透明な液が散った。少しばかり血液も含まれている、、、。
喰うのに夢中になっていた獣は、不意に視線を感じたのか、シヴァンたちの方を見た。
いかにも、今から襲ってやる。というような眼つきで、、、。
「おい、シリウスどーすんだ、、、、、。」
彼はそう呟いたが、もうシリウスはいなかった。
彼は獣に向けて一太刀挿れているところだった。
獣の、地を這うような吐き気を誘う声、、、、、。
『これが奴らの最期の醜態だ。』
シリウスは、獣から浴びた黒い血を左手の甲で拭いながらシヴァンにそう告げた。
獣は叫びながら、黒い風を纏わせ、どんどん小さくなっていく。
そして、最終的には紅と黒のか細い糸となり、それもやはり粉となって空気に溶けた。
「これが、、、奴らの最期、、。」
シヴァンはそれだけを言うと、シリウスと目を合わせた。
シリウスはまた笑った。
『さあ、行こう。ここも危ないから。』
時計台の針は逆回りを始めようとしていた。
ふ、。
やっと落ち着いて書けました。
あぁ、シリウスくんは何者ですか?
自分自身、彼のキャラに振り回されます。笑