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天騎について

ここでは幻階級に属する中級契約獣の一つ『天騎』についての解説を行います。

『天騎』

幻階級に属する背中から複数枚の翼が生えた人型中級契約獣を指す敬称である。

共通点として以下の特徴が挙げられる。

・翼の枚数による格差社会。

・4対8枚以上の翼を持って生まれた者は神聖視され、その能力に応じた固有名を与えられる。

・特殊な武具を作り出す技術を保有している。

・作り出した特殊な武具は例外無く使い手を自ら選定する機能が備わっている。

・大多数の者が己に合った武術を修得している。

・最初から人型として生まれてくるので、子孫を遺す方法は人間と変わらない。

・背中の翼を使って鳥の様に空を自由に飛ぶことが出来る。

また、内包している四大術力によって呼称が異なる。

その他、『四天騎(してんき)』と呼称する者もいる。



堕天騎(だてんき)

魔を司る天騎の名称。

翼の色は黒。

天騎の中でもこの堕天騎は自由と探究を重んじており、契約は本人の意思やその時の気分で決めることが多く、好条件であっても蹴れば、悪条件で契約することもあるので同じ堕天騎や他の天騎ですらその行動は把握しきれない。

こういった性分故にかなり奔放な印象を持たれているが、術力に関する研究は他の天騎よりも進んでおり、様々な応用技術を発見しては他の術力研究者に情報を提供し、情報の共有化を図るなど研究に対することには積極的である。

使用する武術は棒術や槍術、薙刀術などが多く、それぞれが得意な魔法を組み合わせて使用する事で槍や薙刀、鎌などの長物使いは総じて『魔術兵(まじゅつへい)』と呼ばれている。

その他、特殊な魔武具を扱う者に対しては『魔芸師(まげいし)』、魔法のみで戦闘やサポートを行う者は『魔術師(まじゅつし)』とそれぞれ呼ばれている。

堕天騎の保有する武具は『魔武具(まぶぐ)』と呼ばれており、長物や特定の条件を必要とする一癖も二癖もあるような物が多い傾向にある。

また、この魔武具には核となる部分に翠色の宝石が埋め込まれているのも特徴である。



戦天騎(せんてんき)

気を司る天騎の名称。

翼の色は金。

天騎の中でもこの戦天騎は武勇と忠義を重んじており、契約する際は契約する相手と(勝負内容は戦天騎によって異なる)一戦交えることもある。

そのため、戦天騎と契約するということは契約者にもそれ相応の武、もしくは智が備わっている証明となり、さらに自らの意志で契約者に下ったという意味合いも強くあるので、一国の王や一族の長など組織の頂点に位置する人間か、それに近しい人間と契約する傾向が多い。

使用する武術は格闘技が多く、生まれ持った気の性質と組み合わせて使用する事で仙気を持つ者は『仙拳士(せんけんし)』、闘気を持つ者は『闘拳士(とうけんし)』、覇気を持つ者は『覇拳士(はけんし)』、総気を持つ者は『総拳士(そうけんし)』とそれぞれ呼ばれている。

しかし、中には争い事を好まぬ者のいるため、必ずしも一戦交わることはなく話し合いや契約者からの強い要望などで契約する場合もある。

戦天騎の保有する武具は『戦武具(せんぶぐ)』と呼ばれており、篭手や足具、打撃武器といった至近距離での接近戦に特化した物が多い傾向にある。

また、この戦武具には核となる部分に銀色の宝石が埋め込まれているのも特徴である。



天霊騎(てんれいき)

霊を司る天騎の名称。

翼の色は白。

天騎の中でもこの天霊騎は秩序と礼節を重んじており、契約を結ぶ際は6枚羽以上の天霊騎が仲介役となって見届けなくてはならない掟が存在する。

このような風習があるためか、ミストランテ王国に本拠を構える神聖教会とは創設以来からの付き合いがあるらしく、8枚羽以上の天霊騎も神官として籍を置いていたり、その理念に賛同して積極的に参加している。

使用する武術は剣術や弓術が多く、それぞれが得意とする霊術を組み合わせて使用する事で剣術を修得している者は『霊剣士(れいけんし)』、弓術を修得している者は『霊弓兵(れいきゅうへい)』と呼ばれている。

その他、武芸が不得手な者は結界術や治癒術を修得することで契約者のサポートに重点を置いたスタイルを取っている。

天霊騎の保有する武具は『聖武具(せいぶぐ)』と呼ばれており、剣や弓、盾といった騎士を連想させるような物が多い傾向にある。

また、この聖武具には核となる部分に水色の宝石が埋め込まれているのも特徴である。



天怪騎(てんかいき)

妖を司る天騎の名称。

翼の色は紅。

天騎の中でもこの天怪騎は規律と諜報を重んじており、契約時には契約者が信用に足る人物か調べるためにいくつかの条件を出して契約者を試し、その結果次第で契約を交わすという何とも面倒な手順を踏まなくてはならない。

その無駄とも思える手順を踏んで契約を果たすためか、信頼関係においては戦天騎と並んで非常に高いとされており、契約者のことは決して裏切らないとも言われている。

また、諜報活動にも長けていて情報整理から隠密、暗殺まで幅広くこなすので、他の天騎と違って裏の世界にも深く関わっている部分がある。

使用する武術は刀術や暗殺術が多く、それぞれが得意とする妖術を組み合わせて使用する事で刀術を修得している者は『妖刀者(ようとうじゃ)』、暗殺術を修得している者は『妖暗者(ようあんじゃ)』と呼ばれている。

天怪騎の保有する武具は『妖武具(ようぶぐ)』と呼ばれており、刀や装身具といった偽装工作が出来るような物が多い傾向にある。

また、この妖武具には核となる部分に紫色の宝石が埋め込まれているのも特徴である。

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