世界観と契約獣の主な概要
これは契約の命輝石で用語設定だったものです。
特に変更点はありませんが、後々に具体的な解説(各島の地形や点在する村など)や用語追加といったものがあるかも知れませんので、予めご了承してください。
『エルトルフィア』
中心に位置する大きな島を囲うように大小様々な島で構成された、この世界の名称。
この世界には『契約獣』と呼ばれる超常の存在が数多く生息しており、この地に住む人々は古くから契約獣と『契約』を結ぶことで様々な力を手に入れることが出来る。
そのため、契約獣と共に人の文化は発達したと言っても過言ではない。
島を渡る方法は基本的に空路か海路の二択である。
『ミストランテ王国』
エルトルフィアの中心に位置する巨大な島国。
王都『ミスフィリア』を中心に大小様々な街や集落が点在している。
また、ミスフィリアの周囲には山や渓谷、樹海などの自然が豊かで、それらが一種の防衛機構の役割を果たしていたりする。
四季を通して穏やかな気候と豊かな大地による農業が中心となっている他、中心国ということもあってか各国や各島からの物資流通も盛んである。
『大和諸島』
ミストランテ王国よりも東に位置する諸島国。
いくつもの小さな島が密集しており、それらの島を繋ぐ複数の橋が特徴的である。
その中でも中央に位置する三つの島には『須佐之御』、『天照』、『月詠』と呼ばれる都が中心となり、領海内にある小島に点在する小さな村や集落をまとめあげている。
また、この国では昔の日本文化が色濃く根付いており、領海内の各島には必ず神社が建てられている。
これは昔神隠しに遭って次元を飛び越えてしまった日本人がこの世界に迷い込み、この地に住む者と交わったのが起源とされている。
そのためかどうかは不明だが、独特の農業や漁業が盛んで、行事や祭なども頻繁に行われている。
『ディザニア帝国』
ミストランテ王国よりも北に位置する島国。
首都『ザメル』のある本島は比較的小さい部類に入り、五大国の中では首都のある島としては一番小さいとされている。
領海内にある島の多くは人が住めるとは言い難いもので、火山の島や氷河の島がいくつもあるのが特徴的である。
そんな環境のせいかこの国の技術力は五大国一を誇り、『機械帝国』という二つ名が与えられる程に高く、軍事的な兵器を開発することもある。
但し、これは自国の防衛強化であり、自ら攻め込むといった愚行はしないとのこと(仮に何処かに攻め込んだ場合、残る三つの国から袋だたきにされかねないため)。
『ブレフィード連合国』
ミストランテ王国よりも西に位置する諸島連合国。
『ブレフィード』と呼ばれる平原の島国が中心となって近隣の島国と連合を組んだ国であり、様々な文化が互いに協力し合っているのが特徴的である。
契約獣の種類や数は五大国一を誇り、契約獣との結び付きも大和諸島と並んで非常に高いとされている。
ちなみに連合加盟の島国はブレフィード以外では、荒野の島国『ダステル』、鉱山の島国『メタライザ』、山岳の島国『ロックウォール』、湖の島国『シュレイカー』、森林の島国『フォレスガーデン』、沼地の島国『スウェント』の六つである。
『クリューゲル共和国』
ミストランテ王国よりも南に位置する島国。
ミストランテ王国に次いで大きな島国であり、五大国一の『リゾート大国』としても有名である。
首都『クリュッセル』の周りは森で覆われているが、海辺や浜辺には外泊施設と娯楽施設が数多く点在している。
また、領海内にある島は砂漠、もしくはジャングルに覆われているのが大半を占めており、それらを用いたイベントやツアー等も行われている。
ちなみに『クリューゼン海賊団』という自治体がこの国の守っている。
『ミューテリアル学園』
ミストランテ王国とクリューゲル共和国の間にある島に設立された全寮制の学園都市。
入学対象年齢は13歳からで、入学必須条件は『契約獣一体と必ず契約してること』である。
入学試験は合同実技試験で、契約獣との信頼関係やコンビネーション、四大術力の技術面等を評価し、それらの総合評価が基準値に達した者が合格者となる。
学園での在学年数は13歳から19歳までの七年制だが、途中編入や退学などで在学期間が短かったりする場合もある。
制服は男子はブレザーのみ、女子はセーラーとブレザーの2種類で、女子は組み合わせが可能。
ちなみに学年は男子はネクタイ、女子はスカーフの色で判別することが出来る(色は1年生は紫色、2年生は藍色、3年生は水色、4年生は緑色、5年生は黄色、6年生は朱色、7年生は紅色である)。
この島は大きく分けて『学園エリア』、『居住エリア』、『管制エリア』、『戦闘エリア』、『商業エリア』の五つのエリアに区切られている。
これは地図上での五大国の位置と同じような区分け配置となっている。
また、五大国からの多大な出資と技術提供により、常に最先端の施設を使用出来るが、その反面、各国の試作品や新技術などの実験ケースとして数多く採用する傾向にあり、それらのデータ収集の場としても機能している。
『学園エリア』
ミューテリアル学園の中心に位置する区域。
中央には四階建てのH型の校舎、東側には5年生から7年生用の第一体育館、西側には1年生から4年生用の第二体育館、南側にはだだっ広いグラウンドが配置されており、それらを囲うように北側には小高い丘があり、そこから円を描くように雑木林が生い茂っている。
ちなみに校舎の構造は西側の一階から四階に1年生から4年生の教室、東側の二階から四階に5年生から7年生の教室、一階に職員室や会議室が配置されており、二階と四階の渡り廊下で校舎が繋がっている。
中心区域のため、他の四エリアへと続く歩道が確保されている。
このエリアでは、主に契約獣に関する知識や歴史、生態系、四大術力等を中心に五大国の世界史や地理、文化、文法、数学といった様々な学業を取り扱っている。
成績評価は定期的に行われる筆記試験の他、契約獣との実地試験もある。
この実地試験は入学時の成績を元にいくつかのグループに分け、グループごとに定められた課題をクリアしなければならない。
これは契約獣との連携だけではなく、仲間となった者との協力も必要となるため、協調性やリーダーシップ等の評価も重要視される。
『居住エリア』
ミューテリアル学園の東に位置する区域。
学生達の住む学生寮が点在する居住区域で、基本的に北側が男子寮、南側が女子寮という風に分かれているが、さらに細分化すると学生寮は五大国それぞれの特色を反映させた五種類の学生寮となっており、出来る限り学生達の不安感を和らげるよう配慮している。
『ミストランテ寮』はミストランテ王国、『大和寮』は大和諸島、『ディザニア寮』はディザニア帝国、『ブレフィード寮』はブレフィード連合国、『クリューゲル寮』はクリューゲル共和国をそれぞれイメージした内装仕様となっている。
また、契約獣は大型種でなければ室内で共に暮らせることが出来る。
ちなみに大型の契約獣は各学生寮に隣接する専用の居住スペースに共同で住んでいる。
『管制エリア』
ミューテリアル学園の北に位置する区域。
ディザニア帝国監修の元、様々な研究や各国から送られてくる試作品の実験が行われており、学生は基本的に立入禁止となっている。
但し、一部の通行を許可された学生達は研修目的でよく行き来している。
また、この区域には教師や教授、科学者達の居住スペースがある。
『戦闘エリア』
ミューテリアル学園の西に位置する区域。
森林、渓谷、草原、丘、荒野、河川、湖等といった自然が入り組んだ広大なフィールドで、主に契約獣との実技や模擬戦等に活用されることが多い。
自然もわりと豊かな方なので、薬草や果物なども採取出来る。
『商業エリア』
ミューテリアル学園の南に位置する区域。
区域自体が巨大な繁華街となっており、五大国から様々な商品が輸入されるため、大抵のものは購入することが出来る。
その他にも食材や食品の販売店、食堂、出店、衣服店、娯楽施設なども豊富で、学生達は大抵このエリアで遊んだりすることが多い。
『契約獣』
エルトルフィアに生息する超常の力『四大術力』を保有した生物の総称。
その姿は多種多様だが、同じ種類の生物でも保有する力によって使える技能や特性も異なるのが特徴である。
契約獣は人と『契約』を交わすことでその力を得られるようになり、人は契約獣と共に文化を発達させてきたと言われており、人との関わりを持つことで契約獣もまた進化してきたと考えられている。
また、契約獣には所属階級が存在し、それに応じたランク付けが為されている。
ちなみに契約獣の階級とランクは上級契約獣の『神』、中級契約獣の『王』、『幻』、『竜』、下級契約獣の『獣』、『鳥』、『蛟』、『蟲』である。
さらに人と契約した契約獣も成長し、様々な条件が揃った時に『階級昇格』という現象が発現する。
但し、この現象は発現例が少なく、どのようなプロセスで発現するのかはまだ解明されていない。
『四大術力』
契約獣が保有する四つの超常の力を指す呼称。
契約獣にはそれぞれ『魔』、『気』、『霊』、『妖』という四つの力が宿っており、人は契約獣と契約することで、これらの力を扱うことが出来るようになる。
『魔』は主に魔法や魔術を扱うために必要な力で、この力や技術を扱う人間や契約獣のことを『ウィザード』と呼称する。
『気』は主に仙術や身体強化などを扱うために必要な力で、この力や技術を扱う人間や契約獣のことを『ソウル』と呼称する。
また、四大術力の中でこの『気』だけはさらに細分化することが可能で、仙術に特化した気『仙気』、全身に纏うことで戦闘能力を高める気『闘気』、覇の理を以って他の生物を威圧する気『覇気』、これら三つの気を統べて扱うことを可能とした『総気』の4種類が存在し、それぞれの使い手を『ソウルマインダー(仙気)』、『ソウルファイター(闘気)』、『ソウルドライバー(覇気)』、『ソウルジェネラル(総気)』と呼称する。
『霊』は主に霊術や結界術、治癒術などを扱うために必要な力で、この力や技術を扱う人間や契約獣のことを『スピリット』と呼称する。
『妖』は主に妖術や変質術などを扱うために必要な力で、この力や技術を扱う人間や契約獣のことを『ナイトメア』と呼称する。
ちなみにこれら四つの力の語尾に『力』という字を付け加えるとそれぞれ『魔力』、『気力』、『霊力』、『妖力』という言葉になる。
『神』
上級契約獣の呼称。
これはその名が示す通り、神の如き能力を保有し、中級以下の契約獣の頂点に立つ最強の契約獣。
その個体数は少なく確認されているだけでも12体しか存在しないと言われている稀少種である。
この上級契約獣と契約した者は過去に数える程度しかおらず、文献にも何も記されていないことから上級契約獣の詳細な能力や現在の所在などは不明である。
ちなみに保有する四大術力に応じて呼称が異なり、その場合は語尾に『神』が付け足され、『魔神』、『気神』、『霊神』、『妖神』となり、気に関してはさらに『仙神』、『闘神』、『覇神』、『総神』と分けられる。
『王』
中級契約獣の呼称の一つ。
これは王の風格や統べる能力を持つ生物や人型をモチーフにした中級契約獣の階級である。
野良の下級契約獣がよく階級昇格することが多く、統率能力が高くなりやすいのが特徴である。
ちなみに保有する四大術力に応じて呼称が異なり、その場合は語尾に『王』が付け足され、『魔王』、『気王』、『霊王』、『妖王』となり、気に関してはさらに『仙王』、『闘王』、『覇王』、『総王』と分けられる。
『幻』
中級契約獣の呼称の一つ。
これは幻想種と呼ばれる生物や人型をモチーフにした中級契約獣が属する階級である。
幻想種の他に人型も数多く確認されており、下級時の姿から擬人化することが多く、下級時の能力を持ったまま汎用性が高くなるのが特徴である。
ちなみに保有する四大術力に応じて呼称が異なり、その場合は語尾に『幻』が付け足され、『魔幻』、『気幻』、『霊幻』、『妖幻』となり、気に関してはさらに『仙幻』、『闘幻』、『覇幻』、『総幻』と分けられる。
『竜』
中級契約獣の呼称の一つ。
これは絶滅種である恐竜、翼竜、魚竜、首長竜などをモチーフにした中級契約獣の階級である。
この階級は鳥、獣(爬虫類)、蟲の3種の下級契約獣から古代生物に逆進化することで強靭な肉体や力を得るのが特徴である。
ちなみに保有する四大術力に応じて呼称が異なり、その場合は語尾に『竜』が付け足され、『魔竜』、『気竜』、『霊竜』、『妖竜』となり、気に関してはさらに『仙竜』、『闘竜』、『覇竜』、『総竜』と分けられる。
『獣』
下級契約獣の呼称の一つ。
これは陸上動物をモチーフにした下級契約獣が属する階級である。
陸上動物は四足歩行型の動物が多く、豊富な種類によって契約が行われるため、契約獣の中でも比較的ポピュラーなのが特徴である。
ちなみに保有する四大術力に応じて呼称が異なり、その場合は語尾に『獣』が付け足され、『魔獣』、『気獣』、『霊獣』、『妖獣』となり、気に関してはさらに『仙獣』、『闘獣』、『覇獣』、『総獣』と分けられる。
『鳥』
下級契約獣の呼称の一つ。
これは飛行動物をモチーフにした下級契約獣が属する階級である。
飛行動物は基本的に空を飛べるため、その利点を活かした情報収集能力や記憶力が高く評価されているのが特徴である。
ちなみに保有する四大術力に応じて呼称が異なり、その場合は語尾に『鳥』が付け足され、『魔鳥』、『気鳥』、『霊鳥』、『妖鳥』となり、気に関してはさらに『仙鳥』、『闘鳥』、『覇鳥』、『総鳥』と分けられる。
『蛟』
下級契約獣の呼称の一つ。
これは海洋生物をモチーフにした下級契約獣が属する階級である。
海洋生物は基本的に水中に潜って生活する種が多く、エルトルフィアでは重要視される海路や水路での移動、水に関する事柄が特徴である。
ちなみに保有する四大術力に応じて呼称が異なり、その場合は語尾に『蛟』が付け足され、『魔蛟』、『気蛟』、『霊蛟』、『妖蛟』となり、気に関してはさらに『仙蛟』、『闘蛟』、『覇蛟』、『総蛟』と分けられる。
『蟲』
下級契約獣の呼称の一つ。
これは昆虫や節足動物などをモチーフにした下級契約獣が属する階級である。
昆虫や節足動物の生態を再現したような特殊な能力を持った契約獣が多く存在しているのが特徴である。
ちなみに保有する四大術力に応じて呼称が異なり、その場合は語尾に『蟲』が付け足され、『魔蟲』、『気蟲』、『霊蟲』、『妖蟲』となり、気に関してはさらに『仙蟲』、『闘蟲』、『覇蟲』、『総蟲』と分けられる。
『契約』
人と契約獣が契約を結ぶための儀式。
これは人が契約獣と契約するために行われる大切な儀式である。
契約の方法はシンプルで、人は自らの血を契約獣に飲ませ、契約獣から契約の宝珠を受け取ることで、儀式は完了する。
儀式自体は簡単だが、契約獣の命を預かるため慎重に行わなければならない。
また、国や文化によっては神聖視されていたりする。
『契約の宝珠(コントラクト・ジュエル)』
人と契約獣が契約を結んだ証。
これは契約を結んだ契約獣の命が結晶化した宝石であり、その形状や色、透明度、輝きなどは契約獣によって異なる。
この宝石を持つことで契約者は契約を交わした契約獣の術力を行使することが可能となり、ある程度の意思疎通も行うことが出来る。
また、契約獣は契約した人に命を預け、人は契約した契約獣を生涯の相棒として迎えるという至高の信頼関係を示す大切な意味も込められている。
そのため、契約の際は細心の注意と軽はずみな真似はけして許されない。
ちなみに命の宝石が砕かれた場合、当然ながらその契約獣は死亡してしまう。
『階級昇格』
これはその名が示す通り、契約獣が契約者と共に成長していくことで、その階級が昇格する現象である。
下級の4種から中級の『王』、『幻』、『竜』のいずれかに昇格した事例はいくつも確認されている。
また、野良の契約獣が何かの拍子で階級昇格する事例もあるが、その場合は他の下級契約獣を束ねるリーダー的な役割を持つ王へと昇格することが多い。
但し、未だ中級から上級に階級昇格した例は確認されていない。
ちなみに昇格の呼称はそれぞれ王に昇格する『王昇格』、幻に昇格する『幻昇格』、竜に昇格する『竜昇格』、前例はないものの可能性として挙げられている神へと昇格する『神昇格』となっている。
『魅力体質』
大和諸島やブレフィード連合国の様に契約獣の多い地域で希に発生する先天的体質のこと。
特徴としては多くの契約獣を惹き付け、よほどの曲者でも無ければ好かれやすいという契約者にとってはかなりのメリットがある物。
しかし、多くの契約獣を惹き付けるということは邪悪な力を持つ契約獣を惹き付けかねないので、最悪その契約獣に取り殺されるという事態すら起こりうる。
詳しい事はほとんど解明されていないが、この体質の持ち主は高い潜在能力を秘めていることが多い。