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一色  作者: 相原ミヤ
火の国と来訪者
343/785

登場人物まとめ その2

第3章が終わり、登場人物が増えたので、登場人物をまとめます。以前の掲載分を加筆、修正したものです。

「火の国」

 赤をもち、鎖国をしている小さな島国。官府と色神の対立が続く。

(用語)

①紅の石

熱源をもつ石のこと。使いようによって様々な力を発揮する。

②術士

術の力を使うことが出来る者のこと。強さの順に、陽緋、灯緋、大緋、中緋、小緋、下緋と続く。

③朱軍

紅が持つ軍のこと。朱軍の将軍を朱将という。

④朱護

紅を直接護衛する者たち。朱護の頭を朱護頭という。

⑤赤影

紅の持つ非合法の組織。紅の刃とされ、人殺しも厭わない裏の世界の住人。表の世界で存在を認められない者たち。先々代紅の暴挙で大勢が殺され、先代紅と共に残された者も死に、二年前の戦いでさらに残された者も死んだため、今は四人しかいない。

⑥赤丸

赤影の長の総称。最も強い赤影。

⑦からくり

紅の石の力を引き出し、実用させやすくしたもの。湯を沸かすからくり、自在に動くからくりなど用途は様々。からくりを作る者をからくり師という。

⑧空挺丸

空を飛ぶ木造の船の形をしたからくり。稀代のからくり師鶴蔵がつくりだした。

⑨加工

紅の石を持ち主の色に合わせて色を調整すること。加工がうまいほど強い力を発揮し、強度が増す。加工をする者を加工師と呼ぶ。

⑩官府

政治を行う役所。色神紅と敵対することが多い。

⑪紅城

紅が住む紅色の城のこと。

⑫厄色

色神に厄をもたらすとされる者が持つ色。色神の子が持つため、色神が子を持つことは恐れられる。赤丸が持つ。


(登場人物)

・悠真……

主人公。無色を持つ十六歳の少年。故郷を奪われ、紅城にころがりこむ。

・紅……

赤の色神。二十歳の女性。十年前より色神として生きて、強さと自信を持つ存在。様々な一面を持つ。色神でありながら、最前線で戦う行動派。

・野江……

火の国で術士の頂点に立つ陽緋。二十九歳女性。歴代最強と呼ばれ、優れた力を持つ女性。上品な立ち振る舞いであるが、毒舌であり、容赦なく仲間に説教をする。赤い羽織を持つ。

・都南……

紅の持つ朱軍の将軍「朱将」を務める。二十八歳男性。浅黒い肌の身体の長身の男。二年前の戦いで深手を負い、白の石で命をつないだものの術を使えなくなる。優れた剣士であり、紅の石で加工して作られた朱色の刀を持つ。感情が乱れると表情に出さないも刀の柄を握りしめる癖がある。赤い羽織を持つ。

・佐久……

術の力は野江の次ぐ存在。二十八歳男性。学士として知識が豊富。二年前までは朱護頭として戦っていたが、二年前の戦いで深手を負い、白の石で命をつないだものの、身体を動かすことが極端に苦手となり学士となる。優しい男であるが、甘い物に目が無い。流の国と関係があるのか、紅城から姿を消す。赤い羽織を持つ。

・義藤……

「朱護頭」を務める二十二歳男性。抜き身の刃のような顔立ちをしており、一見すると冷たい男に見えるも優しい人。強いが優しいと称される。几帳面で手早いも所作は丁寧。兄の忠藤に劣等感を抱いている。将来を有望される努力を惜しまぬ天才。紅が色神となる前からの知り合い。赤い羽織を持つ。

・遠次……

初老の男。紅を導く役割を持つ。怒るとかなり怖い。赤い羽織を持つ。

・惣次……

初老の男。遠次の双子の兄弟。二年前の戦いで深手を負い、十分に戦えなくなったため悠真の育った村で隠居生活をしていた。村を守ろうとして死亡。

・鶴蔵……

稀代のからくり師。本名は鶴巳。野江と近しい関係。人見知りで小動物のような動きをする。赤い前掛けをもつ。

・柴……

大きさと広がりを持つ。先代の時代、一人で陽緋と朱護頭を兼ねていた。術士や剣士としても優れた力を持っているものの、自分より強い力を持つ野江らの成長を見届け引退する。一色を見ることにも長けているため、優秀な加工師。

・忠藤……

義藤の双子の兄。死んだとされていた。赤丸の正体。優しいが強い実力者。厄色を持つ。

・春市……

悠真の育った村を襲った隠れ術士。戦いの後、朱軍の配属される。

・千夏……

悠真の育った村を襲った隠れ術士。戦いの後、朱軍に配属される。

・秋幸……

悠真の育った村を襲った隠れ術士。平凡な印象を持つ。深いところで物事を考えることが出来る。様々な色との相性が良く、術を使う器用さもあるので佐久に匹敵する術士として将来を有望されている。

・冬彦……

悠真の育った村を襲った隠れ術士。隠れ術士の中で最年少。無鉄砲で走り出す。白との相性が良く、白の石の力を完全に引き出すことが出来る。


・源三……

年老いた官吏。先代の紅と旧知の中。先代紅が信頼し、官府と紅や術士の歩み寄りのために布石をのこしておいた存在。紅と官府の歩み寄りを期待し、親紅派の官吏の筆頭。

・可奈……

源三を尊敬する官吏。子供のように小柄で、落着きなく動き回る。早口で勢いよく話すのが特徴。

・葉乃……

優秀な薬師。術士としての才覚を持つが、両足が不自由であるため森の中で隠れて生きる。戸籍を持たず、周囲と隔絶して隠れて生きるが、赤丸に術士としての才覚を見出される。


・赤丸……

忠藤の現在の名。

・赤山……

片目と片手を失った年老いた赤影。厄色を持つ赤丸の命を繋げることを言い張った存在。若いころは表の世界で生きる実力者だったとされる。なぜ、裏の世界に足を踏み入れたのか不明。

・赤菊……

若い赤影。両親を赤影に持つ生粋の赤影。赤影を補佐するため医師としての知識を持つ。術士の才覚を有しているも、戦いには適さない。表の世界との交流を恐れる。

・赤星……

燈の石を使うことに長けた犬。言葉を話し、年齢は犬としての寿命を超えている不思議な存在。かつては、赤星という名の赤影の犬であった。


・先代紅……

芸術を愛する義藤と忠藤の父。厄色を持つ忠藤の命を奪わないことを決めた。優しく聡明な男であったが、仲間に恵まれず、希望を次代へと託す。

・先代赤丸……

義藤と忠藤の母。几帳面であった。


「宵の国」

内部に二十八の小国をもち、内乱を続けていた。戦乱の国。現クロウが宵の国を統一させた。

(用語)

①黒の石

一日だけ存在する不死の異形の者を生み出す。攻撃的な石。

②ラエ国

現クロウが育った小国の一つ。

(登場人物)

・クロウ……

宵の国を統一させた実力者。二十八の青年。名軍師として戦略に優れる。

・ヴァネッサ……

クロウの右腕と呼べる剣士。美しきラエ国の皇女と呼ばれていた。

・イザベラ・シルビア……

クロウが持つ黒の石で生み出された異形の者。一日経っても消えない。


「雪の国」

雪の覆われた極寒の国。白の石を有する医療国家。色神ソルトを神のように崇めている宗教国家。

(用語)

①白の石

一つにつき一度、いかなる傷や病をも癒す石。しかし、石の力を完全に引き出さなければ、代償を支払わなくてはならない。

②医学院

雪の国の医療技術の進歩を担っていた研究所。実態は、人権を無視した人体実験を繰り返していた。

(登場人物)

・ソルト……

白の色神。医学院にて人体実験を繰りかえされ、極端に身体が弱い。人体実験の末、十三歳の年齢を超えた聡明さを持つ。

・アグノ……

医学院の医師であったが、ソルトを守ろうとして実験体とされた男。巨漢で熊のような印象。


「流の国」

物流の拠点貿易国家。物価のレートや価値を決める。様々な国と外交を持つ。国の由来は「流れ者の国」色を持たないが、優れた術士を持つ。

(用語)

①色図

色を通じて世界の情勢を示すもの。流の国では、色図で読み取った情報を解析し、世界の動向を探っている。

②中央政府

流の国の政治機関。

③色読

色図を読み取る術士のこと。術士の中でも優れた者が選ばれる。

④グレイス女王

六百年前に流の国を危機から救った女王。色図を作り出した。無力の色神であったとされる。

(登場人物)

・アンナ……

流の国には珍しい黒髪と黒い目を持つ。十六歳の流れ者の子。優れた術士としての才を持ち、将来を有望されている。

・メディラ……

三十という若さで中央政府の幹部に入り込んだ女性術士。アンナが火の国に旅立てるように配慮してくれた。



色の石の力

赤……熱を基本とした力。応用が利きやすく、強大な力を持つ色の一つ。

黒……一つにつき一日だけ存在する不死の異形を生み出す。戦いに適した色。強大な力を持つ色の一つ。

白……一つにつき、一度だけいかなる傷や病も癒す。重症の者を救うには、色の石を完全に引き出す術士が必要であり、石の力を引き出せなければ、救われた命も代償を支払う。命を操る高価な石。

青……水を操る。

黄……大地を豊にする。

燈……獣と心を交わす。獣の体に入ることができる石。

紫……言葉をつなぐ石。異国の言葉を翻訳したり、一つの石を二つに割ることで、離れたところで片割れを持つ者と会話をすることができる。電話翻訳機のような石。


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