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投げやりアドバイス  作者: スズキアカネ


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5/5

5.押してもダメなら引いてみろ、相手も大喜びだ


「押してもダメなら引いてみたらいいんじゃね?」


 それは、いい加減に我慢の限界を迎えた俺が投げ捨てた台詞だ。

 学校にいる間だけでなく、家にいるときも怒涛のメッセージ惚気(?)攻撃を受けた俺は、AがB子への愛を延々と語るという夢を見てしまい、朝も昼も夜も気が休まらなくなってしまった。


「よく言うじゃん。追われると逃げたくなるって。逆にお前が引いたら稲沢も気にするかもよ」


 ──知らんけど。


 寝たのにしっかり休んだ気になれない。

 こいつ俺に向かって生き霊とか放ってないよね? 何で俺がこんなに疲れなきゃならんのだろうか。ていうか何で俺こいつと友達やってんだろ……つらぁ。


 俺の投げやりアドバイスを受けたAは沈黙を返した。

 あれ、てっきり反論が来ると思ったのにやけに静かだな。


 ちらりと横目で相手の表情を伺うと、Aは目をガッとかっぴらいてこちらを凝視していた。


「うわっこえぇ」

「なにそれ……」


 やべ、キレられるパターンかもと俺は身構える。

 流石に俺相手に殴り掛かってきたりしない……と考えたいが、こいつは稲沢をからかって泣かせようとした男子を裏で絞めてたから油断はできない。


「お前、天才?」

「……」


 違った。こいつはアホだった。

 

「そっか、そうだよな、俺がっつきすぎてたかも」

「……おう」

「もしかしてだけど、俺が他の女の子に興味持つそぶり見せたら稲沢さんどんな反応するかな?」


 うん、大喜びするんじゃね?

 まぁ馬鹿正直には言わねぇけど。


「ヤキモチ妬いてくれたりしてぇぇー!」


 自分の体を自分の腕で抱きしめてクネクネするAはとても気持ち悪かった。

 本当、おめでたい脳みそで羨ましい限りだよ。

 そのポジティブさを俺に少し分けてほしい。


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