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格闘令嬢ジュリアシリーズ

アツアツのプールイベント

 なろうラジオ大賞用小説第七弾

 驚きのイベントが発生した。

 乙女ゲームの主人公に転生した私と、悪役令嬢に転生した存在ことジュリアさんが知った、この世界の真実も関わる問題のせいで発生しないと思ったイベント――プールイベントが。


 原作のシナリオ通りなら、王立海浜(かいひん)プールの地下にある遺跡を攻略対象者と共に攻略するイベントだが、世界の真実の一部を知った(あと)じゃ、ヤバい事になる予感がするためそのイベントに関わりたくなかったけど。


 ジュリアさんと、攻略対象者である殿下に「新技の特訓に付き合ってほしい」と言われたため私はそのプールにやってきた。


天破狼王拳(プリンスマッシュ)!」


 と言っても私の役目は、貸しきったプールが()()()()()()()結界を張る事。






 地味だ。






「やりますわね殿下! ならばこちらは(ごう)()拳嵐(けんらん)!」


 だけど二人の技の威力が、水中でも高めなため私はいなきゃいけない。


「はぁ」

 私は水着姿で体育座りをした。


 私は魔法しか使えない。

 ジュリアさんみたいに鍛えようとも思ったが無理だった。体質なのか私に筋肉はつきにくく物理的に強くなれない。


「ユリン、もしや私達との戦力差を気にしてるのか?」


 するとその時。

 原作と違い、ジュリアさんと同じくフィットネス水着姿だが、原作通り乙女心を察する才能がある殿下が水から上がりそう言った。


 普通に考えると怖い才能だ。

 ゲームだから許せてたけどこれは怖い。






 けど()しなので許す。






「強くなった殿下に私の悩みなど理解できません」


 しかし私は反発した。

 戦力の(ひら)きは私に劣等感を与えてた。


「確かに相互理解は難しい。だけど、()()()()()()()()()()()()()事は私にも理解できる」


 そしてそんな私に殿下は。

 意味が分からない事を言った。


「強さだけで圧倒すれば、それは暴君と同じ。私はたとえ敵に対してもその手段を使いたくない。できるならノーサイドの精神で――」


 そして殿下が。

 私のためにとても良い言葉を言おうとした……まさにその時だった。






 謎の熱気と蒸気が、私達を襲ってきたのは。






 いったい何が起こったのか。

 私達はすぐ周囲を見回し……煮えたぎったプールの水と立ちのぼる蒸気、そして蒸気の中で動いている、ジュリアさんの姿が見えた。


 い、いったい何したのジュリアさん!?


「どうやらジュリアは、()()()()()技を開発中らしい」


 殿下は口角を上げた。

 同時に私はさらにジュリアさんとの戦力差が(ひら)いた事を察したが『強いだけじゃ相手は倒せない』殿下のその言葉が引っかかり……私には何ができるか改めて考え始めた。











 その後、ジュリアと殿下の激突により遺跡崩壊!!(ぇ

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