⑩ それでも自民党が日本の癌細胞
筆者:
皆さんここまでの維新の会の将来起こりえる政策や、
これまでの大阪での“結果”について1つでもご覧になってもらえたのでしたら、
「もうウンザリだ」「絶対に投票したくない」などとマイナスのイメージを思われたと思います。
質問者;
あまりにも酷すぎますし、維新についての印象は最悪です……。
筆者:
しかし、【維新を更に悪くしたのが自民党】と言えるのだと思っています。
GDPに関しては30年ゼロ成長、可処分所得は世帯別可処分所得中央値はこの10年で横ばい。30年で見た場合はマイナス50万円です。
教育に関しては助成金を成果主義で“取り合い”の様相にしていることから国外に優秀な学生が逃げていっています。
大阪万博以上に表面化しているだけでも東京五輪の汚職は酷いですし、
そもそもカジノは安倍政権が法案を通して容認しました。
皆さんがあまりいい印象を持っていない維新のブレーン竹中氏は小泉内閣の郵政民営化だけでなく、最近でも菅内閣で成長戦略会議の委員に選ばれ影響力を発揮しています。
相互主義を取り入れれば中国人による日本の土地取得は国際法上も正当に禁ずることが出来ます。
このように見ていくと、大阪府は他県と比べて突出して悪いものの、
その大体の元凶は「自民党の政策そのもの」にあると言って良いと思うんです。
自公政権が続いても良い未来は描けません。
破滅の坂を確実に転がり落ちている感じでしょうね。
質問者:
確かに……。
でも、政権を担当している自民党はダメなのは勿論のこと、
維新も「自民の互換勢力」だとすると一体どこに投票すれば良いのでしょうか……もうこの国はダメなのでしょうか……。
筆者:
まだ諦めてはいけないと思います。
ただ、投票に行かないのと同じぐらいダメなのは選挙で投票して「ハイ頑張ってください~!」と白紙委任状を渡すことなんです。
ここは賛否両論あると思うのですが、利権が薄い維新に一時的にでも政権を取らせた方が“まだ損害が少ない”と言えると思っています。
自民党に投票するだけでなく、投票に行かないことも現状を肯定してしまう。
つまり、「自民党政権を信任」することに繋がります。これが本当に恐ろしい事です。
質問者:
維新の会はまだ消費減税に触れているだけマシと言う話もありましたね。
筆者:
それもあります。
消費税は今の国民負担の中で逆進性がある最悪の存在ですからそこに切り込んでいるのはいいと思います。
実際に世論調査で減税すべき項目1位が消費税となっています。
つまり、国民の世論として多数派になれば維新の会はまだ聞いてくれる可能性があるかなと思っています。
ただカジノでは住民投票を議会で阻止したんで“危うさ”はあると思っていますので予断は許さないでしょう。
地道な活動だとは思いますけどX(旧Twitter)で自分の意見に合うことをリツイートしたり、お時間のある方ですと陳情を地元議員に出したりするなど活動をすることが大事になります。
質問者:
SNSで発信するぐらいはしなくてはいけないということですか……。
筆者:
維新の会は「国民ウケのキャッチコピー」を作ることについては今この国の政党の中でもトップだと思います。そこに騙されてはいけません。
例えば、「昭和型政治からの脱却」、「身を切る改革」、「既得権益からの打破」、「国会議員定数3割削減」、「改革」、「教育無償化」、「チャレンジをすることが重要だ」こういった主張です。
これらの聞き心地は確かに悪くは無いのですが、
【中身】をしっかりと見ていき悪いところは次々と指摘していかなくては、
今の自民党政治より酷い有様になってしまいかねません。
質問者:
大阪の現状を見るとそう思いますよね……。
筆者:
維新の会はこのように放置すれば最悪ですが、
他の党でも政権を取った後に放置してしまえば、
それぞれの推進している形態の差はあれど国民生活が酷くなることに関しては同一だと思っています。
一番の政治に関する問題はとにかく国民が“諦めて”しまい政治の関心が無くなってしまっていること。投票に行くことすらやめてしまっていることです。
“分母である国民”が良くなければ政治家が良くなることは無いということをとくと理解して、選挙期間以外にも意見を発信しておく必要があると僕は思っています。
※ただし、選挙制度の都合上お金がかかり過ぎるので一般人がチャンスが事実上潰されています。
が、現状に不満があるにもかかわらず投票に行かないことは問題だと思っています。
質問者:
以前から筆者さんは、
投票率50%のうち得票率は自公で50%弱と20%強しか得票していないこと。
残り50%のうち半分が選挙に行き、自公以外に入れれば必ず政権交代は起きると以前からおっしゃっていますよね。
筆者:
自民党政治を肯定して明るい未来は無いですからね。政権交代は必須です。
政治家の方々は能力があって優れているから議員バッチを付けているわけでは無く、
4割は政治団体を相続して世襲、残りも上級国民でお金を持っているから偉そうにしているだけに過ぎません。
国民側が政治家を教育し、手綱をしっかりと引っ張っていかなくてはいけないのです。
特に、「財政破綻論」に侵されている政治家が与野党ともにあまりにも多いです。
このせいで日銀負担分の国債返済すら出費として無意味にカウントしているので、適切なところに出費をすることができない大きな要因となっています。
この洗脳を政治家と国民両方共解いていく必要があると思っています。
質問者:
本当に癌と言わざるを得ないですね……。
筆者:
全ての野党がヘボいことは100も承知です。
現在の野党第一党の立憲民主党なんて良いイメージすら持っていない方がほとんどだと思うので特集すらする気が起きません(笑)。
維新の会は一部の層が期待していたり騙されたりしているので“白紙委任状阻止”のためにここまで11話分にもわたって特集したということです。
“良い政権ができるまで信任しない“ことを続けて【政権交代させまくること】が現状では政治家を【浄化】するための最善だと思っています。
質問者:
気の長い戦いになりそうですね……。
筆者:
「政治の末期的症状」が出ている日本を良くするためには一足飛びには上手くいきません。
ただ、これは戦後からずっと起きている事象であり、自民党は「敗戦利得者」です。
インターネトの普及する前は知られることなく日本が解体されたり、政治腐敗が進んでいましたが、今は調べれば一般人でもある程度は到達でき、意見を述べることができる時代になったのである意味幸運だと考えています。
「諦めない気持ち」を持った国民が増え、SNS発信し続けたり、自分の役割を発揮していくことが大事だと思いますね。
何度も言いますが、「現状を肯定」「白紙委任状を渡す」この2つが最も恐ろしいことです。
と言うことでここまでご覧いただきありがとうございました。
今後もこのような政治・経済やマスコミの問題について個人的な視点で解説していますのでどうぞよろしくお願いします。