2.ある男の終わりと始まり
【3.ノーデッド・ノーダイ】
もしも願いが叶うのならば、どうか時間を巻き戻して欲しい。そう男は思った。その願いは叶わない。時間の歯車は常に一定の速度で回り続け、男の罪を明らかにする。幸せに生きてほしかった。この絶望しか無い世界で少しでも楽な思いをさせてあげたかった。そんな願いを元に男はその身と心をすり減らしてきた。だが、男の家族が求めていたものはそんなものでは無かったのだ。泥掘りに出て家を空けている間、男は家族と会うことは出来ない。家に帰るのも年に3度ぐらいで、一週間以上休暇を取れたこともない。娘からすれば、幼少期を一緒に過ごせなかった男は父親として認識されていなかったし、ずっと1人で子育てをしていた妻は男への思いを失っていた。男の存在価値は裕福な暮らしが出来る金づるでしかない。便利だから籍は残されていた。ある日、男が大仕事を終えて家に帰ると、そこには誰も居なかった。家に入ると廊下はホコリがたっており、それは男が留守にした半年ほどの間、男が帰った家が使われてなかった事を示していた。
もしも願いが叶うのならば、どうか時間を巻き戻して欲しい。男は家族が一生を遊んで暮らせる額の金を稼いだ。だが、男の家族だったものは、その金を確認して、すぐに別のコロニーへと移り住んでいた。何度も嘘だと疑った。目の前に突きつけられた事実の証拠を並べられても、家族に不幸があったのだと思った。そして、その願いは男が家族だと思っていたものを追って訪れたコロニーで無惨にも砕かれた。妻は既に別の男と同棲しており、娘がその男のことを「お父さん」と呼んでいるのを見てしまった。
一体なんの為に生きてきたのだろうか?男の胸を虚無感が襲う。
「無駄、無意味、無価値。」
何よりも最悪だったのは、妻だと思っていた女が男を見て、すぐに目を背けて男のことをそれから一切見なかったことだ。言い訳すらしなかった。せめて、あなたが居なかったからとでも蔑んでくれたのならば、怒りの感情は湧いたかもしれない。けれど、妻だった女は確かに男を見たのに居なかったものとして扱った。男は存在自体が黒く塗りつぶされていた。
もしも願いが叶うのならば、どうか……。
その願いは叶わない。人に時計の歯車を巻き戻す手段は無い。
気がついたら1人でボートを借りて、泥海に出ていた。見渡す限り茶色く何もない泥の海。家族よりも見慣れた景色だ。なんて果てのない虚無の景色。
(ああ、落ち着くなぁ、安心するなぁ……。)
自分はここで生きてきた、ならば、きっと帰る場所もここなのだ。ふとそう思った。それから、男は倒れるように泥海へと体を――
「姉さん!!!」
ヨシュア・ライトバードは泥海に身を投げた男を見て叫んだ。すぐさまミラ・ライトバードはヨシュアに向けてアルミ容器を投げ渡す。ヨシュアは、容器の口を開けて、中に入っていた液体を飲み干した。時間がない。潜泥服を着ている時間は無い。ヨシュアはゴーグルをつけて、足に命綱をつけ、エアジェットを背負う。息を出来る限り大きく吸った。制限時間は2分30秒。それは人間が泥海で生身で潜航出来る生存限界。。
ヨシュアは意を決して、泥海へ沈んだ。生ぬるい粘りつくような泥が体に絡みつく。ヨシュアはエアジェットを吹かした。ゴーグル内でマーカーが灯る。
ミラが船上から、男が沈んだ位置を送ったものだった。沈んでいく男。一度沈んだら人間の力では浮き上がってくることが出来ないとされる底なしの泥海。人間の熱量を視認する。
残り時間35秒。ヨシュアはエアジェットを最大出力で吹かし、男の元に向かう。
(あと20m。)
ヨシュアは手を伸ばす。そして、暖かさのある柔らかい何かを掴んだ。
残り時間15秒。ヨシュアは急いでエアジェットを上に吹かす。ジェット内に残存する空気の量が少ない。男を救助する為に、ジェットを更かし続けたからだ。
残り時間10秒。エアジェットの出力が目に見えて落ちるのを感じる。この噴射量では海上に上がれない。せめて男を離せば、ヨシュアだけは助かるかもしれない。けれど、ヨシュアは頑なに男の手を離さなかった。
残り時間5秒。
エアジェットの空気が尽きた。もうヨシュア達は自らの力で浮上することは出来ない。だから
(だから、あとは――)
船上にいるミラに全てを託す。命綱が引っ張られるのを感じる。あとは意識を失わず、男を離さないこと……。
そして、大気が体に触れるのを感じるのと同時にヨシュアは意識を失った。
※※※
歌声が聞こえる。どこか儚げで清潔感のある声は、遠く地平線の彼方まで届くように響き渡る。おぼろげな意識の中でそれを聞くのは心地よかった。
(願い事が叶うのなならば、このまま、どこか遠く連れて行ってくれないか……。)
男はそう思う。もう男に帰る場所は無かった。誰も居ないところに行きたかった。だれも知らない所。この世界じゃないところに……。
「おー、ヨシュアー、起きたぞ!」
歌声が止んで、歌っていた赤髪の女が男の顔を覗き込む。夕日を浴びるその姿は力強く美しかった。頭に手を当て。その後、胸に手を当てた。
「んー、まあ、少量だし、大丈夫かな。コロニー戻ったら水をたくさん飲んでトイレ行ってね。」
女は笑って言う。女の横に赤髪の少年が座る。
「どうやら無事で良かったです。死なれてたらくたびれ損になるところでした。」
少年の服は泥だらけで、顔にも頬や髪に泥が残っている。だが、一番奇妙なところは網膜が青く光っていることだ。それが何なのか男は知っている。泥掘りならば、誰でも知っている。
「きみ……は……。」
そう訪ねようとする男に少年は指を当てる。
「秘密ですよ。」
それ以上は喋ってはいけないと、釘を刺す。
「何故、私は……ごほっ!ごほっ!」
その後、思わずうつ伏せになってこみ上げた吐き気に口を開く。それと同時に吐瀉物のように泥が胃からせり上がる。
「こちらの方で処置をしました。とりあえず、胃と肺に溜まっていた泥を吐き出せたならもう大丈夫でしょう。当分、胃腸の状態は最悪でしょうが……まあ、2週間もあれば元に戻るんじゃないかと思います。姉さんの言った通り水分補給はきちんとしてくださいね。」
そう少年は静かに語る。
「げほっ、げほっ。」
男には少年が言っていることの意味がわからない。泥の海に沈んだら最後、体の中に入った泥は確実に人間を殺す。泥に何も装備せず溺れたのならば、生きて帰ってこれるはずが無いのだ。
「あんたら、まさか……」
疑いの目を少年に向ける。
「答える義務はありません。知らない方がきっとあなたはこれからも幸せに過ごせます。」
そう言う少年の言葉に男は思わず、嘲笑した。
「幸福?幸福だって?俺が幸福に見えるか?幸福を持つ人間が泥の海に身を投げるか!?」
叫んだ後に男は咳き込む。
「気に触ったら申し訳ありません。そうですね、生きていた方が辛いことというのはきっとあるんだと思います。僕はあなたを知りませんし、あなたも僕を知りません。僕は勝手にあなたを助けただけですし、あなたからすれば余計なことだったのかもしれません。」
「じゃあ、何故助けた?」
その男の問いかけに意外そうに少年は答えた。
「目の前で死にそうな人を助けようとすることに理由がいります?」
その簡潔な答えに男は思わず声を失った。
もし男が逆の立場だったのならば、どうだろうか?目の前の少年が泥の海に身を投げたとして、それを見て、もう助からないと見なかったことにするのだろうか?それは違うだろうと少年は言う。
「なんだ?君は、なんなんだ!?」
男はわけもわからずそう言う。理解を理性が拒む。
「そりゃあ、どこにだって居る普通の人間ですよ。ね、姉さん?」
そう姉を見る少年。
「うーん、普通かなー普通の概念が壊れないかなー。」
そう悩むように首を傾げる赤髪の女。それを眺めて男はぽつりと言う。
「君たちは姉弟なのか?」
「そうです、この脳筋スイーツ脳が姉のミラ、理知的、愛らしさもある僕が弟のヨシュアです。2人で泥掘りやってます。」
「待て、ヨシュア、スイーツなのは否定しないけど脳筋は否定するよ?誰が潜泥中のサポートをしてると?」
2人のやりとりに呆気に取られていた男は、ふと気づく。
「ミラ……ヨシュア……。」
その名前には覚えがあった。たった2人で竜を掘り上げる卓越した腕を持つ泥掘りの姉弟。
「そうか、君たちがライトバード姉弟か……。」
男がそう納得したのに笑って、ヨシュアは言う。
「ああ、ご存知でしたか。姉とは2人の家族で泥掘りをやっています。」
「家族……家族か、そうか家族でか……。」
男はどこか羨ましそうに2人を見る。目の前にいるのは男と同じ穴のムジナでありながら、自分が持ち得なかったものを持っている2人だ。
「さて、困ったな。」
「何がだ?」
「いえ、あなたさっきの物言いからするとほっとくとまた身を投げるでしょ?目覚めが悪いのでやめてもらうにはどうすればいいか考えていてですね。」
そう真剣に腕を組んで考えるヨシュアに男は言う。それを聞いて男は少し驚いたように目を見開く。
「あ、この子マジでいってるから注意ね。」
「姉さん、茶化さないでくれます?」
そう怒るヨシュア。
「真面目なこと考え過ぎると目がつり上がって怖い人にしかならないだぞー!」
「あのさー。」
そのやり取りを見て男は呆気にとられる。くだらない。それでいて、それは自分がこの20年してこなかった事だと理解する。
(そうか、これが家族か……。)
目の前にいる2人を見て思う。果たして、自分は本当に家族を大事に出来ていたのだろうか?家族と向き合うのが怖くて泥海に逃げていただけなのでは無いか?そう自問自答する。答えは出ない。少なくとも家族の為だと思って仕事を続けた事に対して偽りは無いからだ。家族の為を思って行動したと信じているからだ。ならば、その上で家族との時間を大切にする方法を考えなければならなかったのではないか?
「は、ははは……。」
そう考えた時、思わず笑い声が出た。答えが出て、その答えがあまりにしょうもないもので、ついおかしくなったのだ。笑ってしまったのだ。
「私は何をしているのだろう?」
答えがわかった。何をしなければならなかったのか?
「私がしなければならない事は謝ることだったんだな……。」
例え目を背けられようとも、あなた達がいたから自分は頑張ることが出来た、日々を生きることが出来た、私がつらい思いをすれば、その分家族は幸せに生きてくれるのだろうと思っていた。それは自分勝手で独善的な思考に他ならない。それがきっと家族を不幸にした。それは男からしてみれば理不尽なものだった。時間は戻らない。失ったものは帰って来ない。けれど、それでも最初にしなければならない事は自暴自棄になることでは無かった。
「君たちに私はどう見える?」
「どうって言われても……。」
ヨシュアは男を見る。
(うーん、どうって言ってもなぁ……。)
抱いた第一印象はあまり口に出すべきではないと思い、どう伝えるか考える。傷つかない言葉を使おうという重いがヨシュアにはあった。しかし、ミラにはそういう相手をデリケートに思いやることは無い。
「ヒゲがボサボサ、不健康そう。目の下にある隈でっかい。髪長すぎ、ちゃんと整えろ。」
「姉さん。」
率直な感想を言うミラをヨシュアは慌てて止めようとする。
「いや、いい、そうか、私はそう見えるのか……。」
自分の手を見た。ごつく、荒れている。潰れた豆の後は、各所にあった。男はその手を初めて痛ましい手だと思った。
「自分がどうか?なんてこの20年考えたことが無かった。」
「それってどういう意味です?」
男が何を言っているのかわからずヨシュアは首を傾げる。
「死ぬのはとりあえずやめようと思ったんだよ。」
気分は最悪だった。悩みは解けたというのに心は、まだ泥の海の中に沈んだかのようだ。だが、きっとこれでいいのだと男は考える。ケジメをつけなければ、結局人間はそこから前に歩きだすことは出来ないのだ。
※※※
「あなたも泥堀りだったんですね。」
男の説明に納得するヨシュア。男はかねてから思っていた疑問を尋ねる。
「ああ、そうだ。それであのライトバード姉弟がなんでこんな所に?」
「そりゃあ、もちろん潜りに来ましたよ?」
その答えに男は首を傾げる。
「ここはコロニー21号と18号の境界線が近い。18号の領内で潜るのならば許可を取らなければ、コロニーレベルでの問題になるよ。」
「実はね、竜がね、このあたりに浮上してきてるんだって!」
「姉さん、それ一応秘匿事項!!」
快活に答えるミラにヨシュアは不満そうに大声で言う。ミラはきょとんとした後、、
「なんで、別にいいじゃん。このおじさんは喋らないって私は思うね。」
「姉さんのその根拠のない自信、7割ぐらいの確率で外れてる気がするんですけど?」
「な、七割っていうのは、またえらく中途半端な確率だね……。」
「そうなんです、この中途半端なのが逆に頭を悩まさせてまして……。」
「しかし、竜か……。このあたりで竜の反応があるというのは聞いた事がないから、おそらく新しい竜なんだろうね。」
「一応、黙秘します。まあ、同業の方ならあまり意味もない沈黙ですが……。」
浮上してくる竜の死骸には鮮度がある。最近浮上して来たばかりのものだとしたら、肉や髭がついている可能性が高い。
男は少し考えるようにした後、尋ねる。
「私のボードはまだ泥海上にあるかね?」
「ありますよ。」
「そこに私の端末がある。私はコロニー18号の泥掘りだから、18号から見たこの海域の海図を提供することが出来る。命を救ってもらった縁だ、お礼と言っては何だが、それを渡そう。」
「いいんですか?」
驚いたようにヨシュアは尋ねる。コロニー21号とコロニー18号は友好関係を結んでいる訳では無い。コロニーは各自で竜という資源の奪い合いをしている。より多く竜を手に入れたコロニーは長く生き続けることが出来るからだ。だから、泥海の情報を共有することはご法度なのだ。
「いいよ、渡したいんだ。それにこういう悪事の共有をしておけば、君らの事をコロニーで言う心配がなくなるだろう?バレれば私も裁かれる。共犯者になろうって話をしているんだ。」
「なるほど、理屈は通ってますね。では、お言葉に甘えて……。」
「そ・の・ま・え・に!」
突如ミラが割り込んできた。
「シャワーあびろ!泥を洗い流してこい!」
そう2人に言う。
「この船はシャワーがあるのかい?」
少し驚いたように男は言う。たしかに2人で運用するには大きなクレーン船だ。よくみれば生活空間としての機能も備え付けられているようにみえる。
「まあ、小さいものですが……。」
「長く浴びるのは駄目ね、泥を濾過した水を使ってるとはいえ、水を作るのに時間かかるんだから!1人5分でさっと浴びて、さっと上がるで!」
クレーン船内の物資の管理はミラが担当している。
「あ、トイレはシャワー室の隣にあります。えーと、あの……」
そこでヨシュアは言葉に詰まる。男は、ああ、と納得して
「アーノルドだ。」
まだ名乗っていなかった事に気づきアーノルドは苦笑いをした。
「じゃあ、アーノルドさん、お先にどうぞ。」
※※※
アーノルドはシャワーを浴びた後、クレーン船をボートに寄せてもらい、かけられた渡し板を渡りいボートに移った。その後、ボートから取り出した端末で情報を受け渡す。それで2人との関係は終わりだった。 アーノルドは礼を告げて、コロニー18号に向かった。
コロニーについたのはそれから4時間後のことだ。アーノルドは借りたボードの延長料金を支払い、コロニーに上がる。もうこのコロニーにはアーノルドの家は無い。手元にあるのは直前の航海で手に入れた金だけだ。無論それだけで1人で3年は過ごせるだけの大金であったが、これからの身の振り方を考えるとどう使うかは考えないといけない。
「今日はどこで宿舎を借りて、その後、住める集合住宅を探して……。」
自分がこれからしなければ、ならないことを口に出して数える。その後、安宿に向かった。入った宿は小さな部屋にベッドが1つ置かれていただけだった。眠ることが出来るだけの空間。
(まあ、こんなものだ。)
まずは生活を安定させなければならない。その後、妻の元に行き一度謝りに行く。相手にされないかもしれないが、そうやって区切りをつけなければ新しいスタートは切れない。
「待ってください、困ります。」
扉の向こうから声が聞こえた。何事かと思い起き上がる。蹴り飛ばされるようにして扉が開けられた。そこにはサングラスをかけた虎柄の服の男が立っていた。アーノルドはその男の姿に驚き目を見開いた。
「あなたは……。」
別のコロニーで妻と同棲していた男だった。
「帰ったという報告を受けて、コロニーまたいで来たのに、なんかボードで出ていったていうから自殺しにいったとでも思ったんだがな。なんだ、怖くなって帰ってきたか?」
サングラスの男は笑う。
「何のようですか?」
男は感情を殺すようにして尋ねる。妻のことは仕方ないのだという納得はある。だが、どこの誰とも知れぬこの得体の知れない男に対して怒りの感情を持たないのは無理だった。この男がいなければという思いが巡る。
「いや、別にあんたの子供を強請りの種にでもしようかと思ったんだがね。」
サングラスの男は面白そうなものを見つけたとアーノルドを見ながら笑う。
「な、何を!そんな事が許されてるとでも!?」
「ああ、心配しなくていい。今の話は忘れてくれ、気が変わった。」
サングラスの男はヘラヘラと笑う。
「何なんですか、あなたは!」
「面白い目の色をしているなぁと思ってな、網膜の色かな?もう普通の人間にはわからんぐらい薄くなっているが、俺にはわかる。お前、『青い』な?」
そう言って男はジャケットの中に手をいれる。アーノルドは直感的に自分が今最悪な状況にあることを把握した。泥海に沈んだはずの自分が何故生きているのか?あの奇怪な吐瀉は何だったのか?その意味を理解した。そして、目の前の男もそれを理解している事を察した。アーノルドは、逃げ出そうととっさに飛び出そうとする。しかし、サングラスの男は逃げ出そうとしたアーノルドに足をかけて転ばせて、懐から取り出した黒い拳銃の銃口を向ける。
「ま、寝とき。」
引き金が引かれる。火薬の炸裂音と共に弾丸がアーノルドの体を貫く。その衝撃に痛みに、アーノルドは意識を失った。
サングラスの男は、後ろに控えていた部下にアーノルドを運ばせるように指示をする
「荷物あるだろ?端末になにか情報が残されてないか探せ。」
そう指示を出して、サングラスの男は部屋の外に出る。
「さて、生きていれば、大当たりって訳だが……手に入るかな?竜の血。」
評価など感想などを貰えると泣いて喜んでモチベにするのでよろしくお願いします。