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【揺花草子。】(日刊版:2019年)  作者: 篠木雪平
2019年04月
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【揺花草子。】<その2621:どうも眉唾くさいけどね。>

 【揺花草子。】<その2621:どうも眉唾くさいけどね。>


 Bさん「今日から4月ですぜ。」

 Aさん「ですぜ?

     いや、まあ、そうだねえ。」

 Cさん「今のは嘘よ。」

 Aさん「なんですかその突拍子もないエイプリルフール。」

 Bさん「『絶対儲けられますよ!』と言う売り文句で先物取引の契約を結んだあとに

     『実はエイプリルフールでしたー!!』ってやりたい。」

 Aさん「悪徳すぎるだろ。それは逮捕されるやつだよ。」

 Cさん「阿部さんエイプリルフールの伝説は知っているかしら?」

 Aさん「えー・・・昔なんか話題に上がった気がします・・・」

 Bさん「あのね、時は西暦1564年、ところはフランス。

     時の国王シャルル9世が改暦を実施しようとしていたのだけれども、

     国民たちはそれを受け入れず、4月1日を『嘘の新年』と祝い始めたの。

     これがエイプリルフールの起こりと言われているよ。」

 Cさん「仮説の1つだけどね。」

 Aさん「はぁ・・・。」

 Bさん「さらに言うと、その嘘の新年のお祝いは国王の怒りを買い、

     国王はそのお祭りに参加した人々を弾圧し始めた。」

 Aさん「んん。」

 Cさん「伝統的に王権の脆弱なフランス王家が何してくれてんのよって感じよね。」

 Aさん「いやそう言う歴史的なやつを混ぜて来るんです?」

 Bさん「そんな風に弾圧を受けた市民の中には、

     わずか13歳でその命を散らした少女もいたと言う。

     ふわふわなブロンドの髪と翠玉のような瞳が印象的な、

     やや幼さを残す顔立ちながら落ち着きのある佇まいが印象的な美少女だった。」

 Aさん「え、それ誰の事? そう言う人ぼくの目の前に座ってる気がするんだけど?」

 Bさん「とにかくその美少女がわずか13歳で命を奪われたことを深く悲しんだ市民たち。

     彼女を悼み、13年に1度は決して4月1日であっても

     決して嘘をついてはいけないと言う誓いを立てるんだよ。」

 Aさん「あっその話も前にしたね? 逆エイプリルフール的なアレだよね?」

 Cさん「そうね。

     そして1564年から13年ごとに逆エイプリルフールが巡って来るとすれば・・・」

 Aさん「・・・えっ、もしかして・・・

     今年は2019年だから、1564年から・・・えっと・・・」

 Bさん「455年だよ。

     そして阿部さんの推察通り、これは13の倍数になっている。

     つまり・・・」

 Aさん「今年が逆エイプリルフールの年と言う事・・・?

     つまり今年はウソをついてはいけない年と・・・?」

 Bさん「その通り。今年は36回目の逆エイプリルフールなんだよ。」

 Aさん「36回目・・・。」


 Bさん「嘘だよ。ホントは35回目。」

 Aさん「何でそんな地味なところで嘘をつくの?」


 だから嘘をついちゃいけないって言ってるだろう。

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