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【揺花草子。】(日刊版:2019年)  作者: 篠木雪平
2019年03月
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【揺花草子。】<その2619:天啓とかも得ちゃいますよ。>

 【揺花草子。】<その2619:天啓とかも得ちゃいますよ。>


 Bさん「新しいクソゲー考えた。」

 Aさん「え、今日も考えたシリーズなの?

     と言うかクソゲーなの?

     もう生まれた瞬間からクソゲーが確定しているの?」

 Cさん「生まれながらにして業を背負うなんて

     人間とおんなじね。」

 Aさん「そう言う思想的な話しないでくれます? 論点ぼやけちゃうでしょ・・・」

 Bさん「とにかくクソゲーだよ。」

 Aさん「えー・・・いったいどう言う内容なの?」

 Bさん「あのね、主人公は阿部さんなの。」

 Aさん「ぼくが主人公なの!? なにそれ!?」

 Cさん「自分の人生でさえ主役を張れない阿部さんが

     ゲームの中では主人公として活躍できるのよ。良かったわね。」

 Aさん「ちょっとそれ辛辣過ぎないですか?

     ぼくの人生はぼくが主役だと望むくらい別に良くないですか?」

 Bさん「舞台はニューヨーク。

     主人公の阿部さんはうだつの上がらないダメマン。

     しかし何やかややりながらなんとかして億万長者にのし上がって

     アメリカンドリームを叶えようとするゲームだよ。」

 Aさん「ニューヨーク・・・行った事も無いんだけど・・・。」

 Cさん「ゲームはそこからスタートだからね。

     ウィーンを由布院と勘違いするレベルの阿部さんが

     ニューヨークは公衆浴場じゃないと気付いて一念発起して旅立つのが

     ゲームのプロローグよ。」

 Aさん「ウィーンを由布院と勘違いするのはぼくの役目じゃないですよ?

     それはもっとフーテンの人的な人の役割ですよ?」

 Bさん「そんなこんなでニューヨークに辿り着いた阿部さんは

     下働きみたいな仕事でなんとか元手を作り、事業を起こし、

     そして最終的に億万長者を目指す。

     3Dモデルで精巧に作られたニューヨークの街並みを歩き回る

     ライクアドラゴン的なアドベンチャーゲームだよ。

     もちろん街をうろつくゴロツキやマフィアとのストリートファイトも

     ゲームの見どころのひとつだよ。」

 Aさん「ライクアドラゴン的って言う言い方は随分だなあ。」

 Cさん「それにキャバ嬢たちとのラブアフェアも見どころね。

     大概はため込んだ資産を根こそぎ持っていかれるバッドエンドになりがちだけど。」

 Aさん「イヤなサイドストーリーですね!!!

     でもまあ、ああ言う感じのゲームなんですね。

     それはうまくすれば結構面白いんじゃないですかね?

     まあ圧倒的な二番煎じ三番煎じ感は拭えないにせよ・・・。」

 Bさん「いやーでもクソゲー感がタイトルに滲み出ちゃってるんだよ。

     絶対クソゲーだろこれって言うタイトルだもん。」

 Aさん「えー・・・? いったいどんなタイトルなのさ?」


 Bさん「『クサキモおじさんの

      100万ドル大作戦!』」

 Aさん「クソゲー臭ハンパないタイトル!!!!!」


 売れますかね?

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