【揺花草子。】<その2610:東北の英雄。>
【揺花草子。】<その2610:東北の英雄。>
Bさん「一昨日お話した斎藤一の奥さんであるところの時尾さんですがね。」
Aさん「あぁ、うん。」
Bさん「新選組の撃剣師範としてその凄まじい剣技で知られた斎藤は、
しかし戊辰戦争からの敗走に伴い戦地を転々。
そして会津戦争へと身を投じる事になる。」
Aさん「うん。」
Cさん「盟友であった土方は会津戦争後もさらに北上し
箱館政権で陸軍奉行並となる道を選ぶわけだけれども、
斎藤はずっと新選組の後ろ盾となってくれていた会津藩への忠義を貫くべしと訴え
会津に残る決断をしたのよね。」
Aさん「そうでしたね。」
Bさん「時尾さんはご存じ例の鉄砲がうまい八重さんと幼馴染みで、
元大目付の娘だったと言う事もありこの頃お城勤めをしていたと言う。
もしかしたらここで斎藤さんと面識があったかも知れないね。」
Aさん「ふむ。」
Bさん「ちなみにその八重さんはその後熊本に渡ってお医者様の娘として
自転車を漕いで野山を駆けまわるハイカラ女学生となるよ。」
Aさん「うんっ!!! それは違う人だね!!
いやある意味同一人物かって言うぐらい似ているけれど
ぜんぜん別人だからね!!?」
Cさん「斎藤さんはその後斗南藩で時尾さんと結婚する事になる。
この時に藤田五郎と名前を改めるわ。」
Aさん「おぉ。」
Bさん「その後斎藤さんは東京に移り住み、警視庁に入る。
明治10年の西南戦争でも前戦で戦ったと言うよ。
そのあとは江戸に戻り志々雄一派との戦いに身を投じていくね。」
Aさん「あれ急にフィクションの話が混じって来たな。」
Cさん「リアルな話をすれば、警視庁を辞したあと斎藤さんは
東京高師で剣術を教えたりもしていたそうよ。
例の韋駄天金栗氏が東京高師に入るよりも10年くらい前の話だけれども、
金栗氏ももしかしたら在学中に斎藤さんの話を聞いた事があったかも知れないわね。」
Aさん「思わぬ繋がりがあるもんですね・・・。」
Bさん「でまあ、そんなわけで時尾さんの話ですよ。
会津生まれ会津育ち、旧幕臣のやつは大体友達の時尾さん。」
Aさん「いや旧幕臣のやつは大体友達ではないだろ恐らく。」
Bさん「大河の時もしばしばあったけれども、
会津の言葉で『さすけねえ』って言う方言があるじゃん。」
Aさん「あぁ、うん。
『然程でもない』『気にするな』ぐらいのニュアンスなんだよね。」
Cさん「そうね。
八重さんのあの柔らかな物腰でさすけねえって言われると
なんと言うか謎の安心感があるわよね。」
Aさん「確かに。」
Bさん「とってもさすけないよね。」
Aさん「うん・・・いやその使い方合ってるかな・・・?」
Bさん「ザ・グレート・さすけないよね。」
Aさん「ザ・グレート・さすけなくはないよ。」
覆面かな?




