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【揺花草子。】(日刊版:2019年)  作者: 篠木雪平
2019年03月
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【揺花草子。】<その2605:いつか来るかも知れない未来。>

 【揺花草子。】<その2605:いつか来るかも知れない未来。>


 Bさん「この週末からいよいよ F1 2019 年シーズン開幕ですよ。」

 Aさん「うん、そうだねえ。」

 Cさん「少し前にも言ったけれども、

     今期はレッドブルホンダの活躍に期待が高まるわよね。

     赤×本よね。」

 Aさん「なんでそんなカップリングみたいな言い方をするんです!!?」

 Bさん「F1 とはジャンルの違う話になるけれども、

     いま自動車産業では100年に1度の大変革と呼ばれているよね。」

 Aさん「あぁ、うん、そうだね。」

 Cさん「具体的に言うと、

     電動化などによる化石燃料からの脱却、

     リアルタイム情報との連携を実現するいわゆるコネクテッドカー、

     それに自動運転の実現と言うあたりが

     そのパラダイムシフトの中核となるわね。」

 Aさん「そうですね。」

 Bさん「だいぶ前にご存知アップルが自動車を作るなんて話もあったけれども、

     最近はとんと聞かなくなったね。」

 Aさん「そう言えばそんな話もあった。」

 Bさん「特に未来の技術として強く望まれている、

     だけれどもそう一朝一夕に実現できないと目されているのは

     やっぱり自動運転ですね。」

 Aさん「そうだねえ。」

 Cさん「周りの車だけじゃなく、歩行者や自転車、信号や標識、天候や時間帯など

     運転状況を把握するあるいは定めるためのパラメータが膨大すぎるのよね。

     それらの入力を全て適切に検知し判断してどういう挙動を実行するかを

     瞬間瞬間で判断していかなければならないんだから、

     未来の技術と考えられるのも無理ないわ。」

 Aさん「そうですねえ・・・。」

 Bさん「そう言う意味で、いくつかのパラメータを省けるような状況に限定する事で

     自動運転技術の発展を目指せるのではないかと思うのだ。」

 Aさん「ん、と言うと?」

 Bさん「例えば高速道路なんかだと、歩行者や自転車は存在しないわけじゃない。

     もちろん事故とかで路上に車が止まっていたり人が出ていたりする事は

     あるだろうけれども、そう言う例外をいったん取り除くとすればさ。」

 Aさん「ああ、うん、なるほど確かに。

     周りの車や路面状況などだけに集中する事ができるから

     走行性能を突き詰めるには良いかもね。」

 Bさん「より極端な例で言えばサーキットでのレースですよ。

     もちろん例えばセーフティーカーが入るとかイエローフラッグが出るとか

     レースの状況は刻々と変化するわけだけれども、

     そう言うのはピットからリモートで情報を送り込む事で何とでもなりそうだし。」

 Aさん「なんだかそれもう実物大のラジコンみたいだな。」

 Cさん「周りの車の動きに合わせて適切なドライビングをするって言うレベルなら

     マリオカートとかでも実現しているしなんとかなりそうよね。」

 Aさん「いや画面の中のとは違う気がしますけど・・・。」

 Bさん「ともかく、自動運転車がレースを戦えるぐらいに成熟したとしたら、

     きっと自動運転車によるカテゴリーも誕生するんではないかな。」

 Aさん「うーん・・・。ドライバーいないレースか・・・。」


 Bさん「シリーズ名は

     『自動運転-1 グランプリ』

     だよ。」

 Aさん「ネーミングセンス!!!!!」


 もう少し良い名前があるだろう。

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