【揺花草子。】<その2561:クイックスターター。>
【揺花草子。】<その2561:クイックスターター。>
Bさん「足が出るって言うじゃないですか。」
Aさん「あぁー・・・また慣用句シリーズ・・・?」
Cさん「『阿部さん、この漫画欲しいの?』
『うん。でも¥500は足が出ちゃうな・・・今日は諦めるか・・・』
って感じに使うわよね。」
Aさん「その阿部さんたかだか¥500の出費に対して足が出るって
緊縮財政過ぎないです?」
Bさん「年収¥365の阿部さんにとっては¥500は1年半の稼ぎだからね。
しょうがないよね。」
Aさん「そんなん生活がままならないだろ!!!」
Cさん「年中無給ってわけね。」
Aさん「そのうまい事言ってやったみたいな顔!!!
ちゃんと収入ありますからね!!?」
Bさん「もっともこの現場に限って言えば
記事の公開は毎日行われると言う意味で年中無休だし
我々出演陣は特段の対価を得ていないと言う意味では年中無給であるとも
言えるのだけれども。」
Aさん「ちょっ・・・唐突な体制批判やめて・・・?」
Bさん「ともかく、足が出ると言う表現ですよ。
ちょっと阿部さんにシチュエーションを想像しながら聞いてもらいたい。」
Aさん「え、はい。」
Bさん「ある日、ぼくは某ブティックに服を買いに行きました。」
Aさん「はぁ。」
Cさん「誰と一緒だか気にならない?」
Aさん「えっ!!? えっ・・・いや・・・」
Bさん「(ちょっとは気にしてよ・・・)」
Cさん「ほら阿部さん、ブリジットがちょっとは気にしてよって顔をしてるわよ。」
Bさん「(いいいいいちいち言わないでそう言う事・・・!!////)
も、もう誰でも良いじゃない。
仮に『A子ちゃん』って言う事にしておくけど・・・」
Aさん「何その適当なネーミング・・・」
Cさん「十倉よ。」
Aさん「そっちの栄依子ちゃん!!?
だったらむしろ望ましいですよ!!
栄依子ちゃんの見立てなら安心して買い物できますよ!!」
Bさん「そんなわけで栄依子ちゃんとともに服を買いに行ったぼく。
しかしご存じの通り栄依子ちゃんと言う人はぐいぐい来る人と言うか、
なかなかに押しが強い人ですよね。」
Aさん「そうだねえ。ひろえさんなんて軽く怖がってるぐらいだよね。」
Cさん「そして彼女の審美眼は確かなものよね。
その人に似合うであろう服をビシーッと見繕ってくれる能力には
まったく疑念がないわ。」
Aさん「確かに。」
Bさん「と言う事で、栄依子ちゃんは丈の短いワンピを薦めてきた。」
Aさん「丈の短い・・・」
Cさん「不用意に座っちゃったらあっけなく中が見えちゃうようなやつだと思えばいいわ。」
Aさん「中が・・・」
Bさん「そそそそ想像するなぁ〜〜〜!!!////」
Aさん「(いやもう・・・)」
Cさん「私的にはブリジットはもっと脚を出してけば良いと思ってるんだけどね。
栄依子ちゃんグッジョブって感じなんだけどね。」
Bさん「ともかく栄依子ちゃんに薦められた丈の短いワンピ。
確かに試着してみるとすごく可愛いしシルエットも良い感じなんだけど、
いかんせん少しお高い。予算オーバーだったわけです。」
Aさん「はぁ・・・。」
Bさん「つまり足が出るワンピを買おうとして
足が出ちゃったと言う事だよ。
完全にかぶせて来ちゃったわけだよ。」
Aさん「え、シゲさん?」
いつの間にシャキーン!の話に。




