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【揺花草子。】(日刊版:2019年)  作者: 篠木雪平
2019年01月
23/366

【揺花草子。】<その2552:侵略目的。>

 【揺花草子。】<その2552:侵略目的。>


 Bさん「昨日に引き続きジュニ1グランプリのエントリーシートを精査していくよ。」

 Aさん「昨日のあれはそう言う趣旨だったの?」

 Cさん「だいたい十二支を選定すると言う大事を

     1回のレース結果で決定すると言うのは少し乱暴よ。

     そのせいでダントツトップだったのに終盤痛恨のコースアウトを喫した

     イノシシが最下位に沈んだり、

     ゴール直前まで他の選手に張り付いて実質的にほんの少しの走行で勝利を収める

     ネズミのような不正がまかり通ってしまうんだわ。」

 Aさん「いっいや・・・それはまぁ、でもそう言うレギュレーションですし・・・」

 Bさん「公平性を担保するなら年21回ぐらい世界各地を回ってレースを行い、

     順位ごとに定められたポイントの合計によって

     チャンピオンを決める方式のほうがよっぽど真っ当だよ。」

 Aさん「うん・・・そう言うのは FIA とかが統括するやつだね・・・。」

 Bさん「ま、それはそれとして、十二支入りした動物たちの他に

     このレースに参戦したのは、ここまで明らかになっているものとして

     猫とツバメがいます。」

 Aさん「うん。」

 Cさん「我々としてはパンダとか亀とかもエントリーしていたのではないかと

     推察しているけれどもね。」

 Aさん「うーん。」

 Bさん「森の賢人の名を戴くオランウータンなんかも参戦していたかも知れない。」

 Aさん「まあ・・・」

 Cさん「水辺の生き物代表と言う事でワニとかカバとかも出ていたかも知れないわね。」

 Aさん「もう何でもありですね・・・。」

 Bさん「クジラとかサメとかも参戦したら面白かったろうね。」

 Aさん「海の生き物が!!? それは無理筋じゃない!!?

     予備予選の段階で突破できないんじゃない!!? DNQ じゃない!!?」

 Bさん「まあでもぼく的には、昨日の亀もそうだけれども、

     レースを盛り上げる最適な選手が出場していなかった事が悔やまれる。」

 Aさん「おっ・・・そんな選手がいるわけ?

     一体どの動物・・・?」


 Bさん「火星人。」

 Aさん「地球外の生き物!!!!!」


 エンケラドゥス人とかでも良いかもね。

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