【揺花草子。】<その2718:意志はあっても。>
【揺花草子。】<その2718:意志はあっても。>
Bさん「今日はザ・タナバッティング・ナイトではありませんよ。」
Aさん「ではありませんよって・・・。
いやまあ、確かに違うけど。
よしんば今日が七夕だとしても
ザ・タナバッティング・ナイトとは言わないけれども。」
Cさん「7月7日だからナナちゃんの日よね。」
Aさん「ナナちゃん誰ですか。」
Bさん「あたしもナナってんだ!」
Aさん「その唐突なクォリティの低いモノマネ!!!」
Bさん「七夕と言うのは一般的には
とても叶わなそうな大それた願いを公にして憚らない日じゃないですか。」
Aさん「いやそんな事はなくない!?
ちゃんと実現性のある願いをする人だっているよ!?」
Cさん「そうかしら。
『チノちゃんと結婚できますように』とか
短冊に書く人の科白とは思えないわ。」
Aさん「そんな事したことありませんけど!!!」
Bさん「『年¥500 程度は貯金できますように』とかだよね。」
Aさん「貯蓄意識が低すぎる!!!」
Bさん「まあとにかく、不躾なお願い事をしても
『夢が大きくて良いねえ』と生ぬくい目で見られがちな日だと言う事ですよ。」
Aさん「生ぬくいのか・・・。」
Cさん「叶う事が強く期待されるクリスマスプレゼントののお願い事と違って、
七夕の願い事は割と本人の努力に依存すると言う空気感があるから、
子を持つ親御さんたちのお財布方面に対するプレッシャーも軽くて良いわよね。」
Aさん「そう言う言い方やめてください。生々しいんで。」
Bさん「まあぼくら的には仕事そっちのけでイチャイチャしてた所為で
1年にいっぺんしか逢えない懲罰を受けた2人に
人々の願いを叶える力を期待するのは無理筋じゃないかと思ってるわけだけど。」
Aさん「いや・・・別に織姫と彦星が願いを叶えてくれるわけじゃないからね・・・。」
Bさん「とは言えまあ、お願い事を聞いてもらうチャンスがあるんなら
積極的にねじ込んでいこうと思うよ。」
Aさん「浅ましいなきみ。
お願い事って、どんな願いをしたいんだよ。
またアレかい? 【揺花草子。】アニメ化とかそう言う話?」
Cさん「そんな大それた願いはとてもできないわ。
そんな阿部さんみたいな厚顔無恥な大それた願いはとてもできないわ。」
Aさん「何で言い直したんです?」
Bさん「ぼくの願いはこうだよ。」
Aさん「ん?」
Bさん「【揺花草子。】が
来年まで続いていますように・・・。」
Aさん「終了への不安!!???」
別に終了する計画なんてないですよ。




