【揺花草子。】<その2704:糾弾する意図があるわけではない。>
【揺花草子。】<その2704:糾弾する意図があるわけではない。>
Bさん「エアダスターってあるじゃないですか。」
Aさん「え、あぁ、あの、スプレーのやつ?」
Cさん「吸うと声色が変わるやつよね。」
Aさん「違います!!! それはヘリウムガスです!!!
事故の原因になるので絶対ダメです!!!」
Bさん「どう言う場面で使うものですか?」
Aさん「えっそりゃあ、パソコンとかキーボードとかの隙間に入り込んだ埃を
風で吹き飛ばしたりとかじゃない?」
Cさん「眼圧検査とかでも使われるわよ。」
Aさん「適当言わないで下さい。
良く知らないですけどあれエアダスターではないでしょ。」
Bさん「パソコンを日常的に使っている勢にはおなじみの道具だよね。」
Aさん「そうだね。
うちにも3本パックの買い置きがあったりするよ。」
Cさん「間違ってカセットコンロに使ったりしちゃだめよ。」
Aさん「間違いませんて!!! だいたいうまく嵌らないでしょ!!!」
Bさん「エアダスターによって吹き飛ばされた埃はどうなりますか?」
Aさん「えっ・・・どうなるって、吹き飛んで消えるじゃない。」
Bさん「本当にそう思う?」
Aさん「えー・・・違うの?」
Cさん「阿部さんはそのロータリースピーカーの低速回転並みにしか回らない頭を
高速回転にしてもうちょっと考えて欲しいわ。」
Aさん「人の浅慮をロータリースピーカーに例えるやり方は初めて聞いた上に
酷い言われようですね。」
Bさん「エアダスターで吹き飛ばされた埃はどこか違うところに落ちるだけだよ。」
Aさん「えっ・・・あぁ・・・そう言う事?
そう言われると、まあ、確かにそうだね・・・。」
Cさん「掃除機のように埃を吸い取ったり
ダストクロスのように付着させて除去するわけではない、
単純にその場から振り剥がすだけ。
つまりこれは、埃を綺麗に落とすと言う責務を
他所に押し付けているだけに過ぎないわ。」
Aさん「いや・・・そう言っちゃえばそれはそうですけど・・・。」
Bさん「阿部さんが自室の PC に対してエアダスターを使って吹き飛ばした埃は、
単に部屋の空気の対流に乗りどこか違うところに付着するだけ。
それは阿部さんご自慢のエロいフィギュアの上かも知れない。」
Aさん「エロいフィギュアなんてないですけど。」
Cさん「あってもちゃんとショーケースに入れてるものね。」
Aさん「そう言う話ではなく!!!」
Bさん「確かに PC のお掃除と言う観点では目的は果たしはしているけれども、
その分、他のところに汚れがたまる。
これはお掃除を『先延ばし』『保留』にするだけの怠け者の所業だよ。」
Aさん「それは・・・随分辛辣じゃないかな・・・。」
Bさん「誰かの汚れを取り除いた分、
他の誰かに汚れがたまらずにはいられない。
エアダスターって、そう言う仕組みだったんだね。」
Aさん「そんな魔法少女の真実みたいな言い方!!!」
お手軽お掃除グッズとしては大変優れていると言えますよ。




