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【揺花草子。】(日刊版:2019年)  作者: 篠木雪平
2019年05月
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【揺花草子。】<その2673:フーム、においますね。>

 【揺花草子。】<その2673:フーム、においますね。>


 Bさん「『おしりたんてい』あるじゃないですか。」

 Aさん「あぁ・・・Eテレの・・・。

     元々は絵本なんだよね?」

 Cさん「あら阿部さん詳しいじゃない。

     さすが幼女の気を引くために子供たちに人気のものは

     くまなくチェックする事を欠かさない人は違うわね。」

 Aさん「そんなの全然ないですけど!!!

     またずいぶんと乱暴な濡れ衣の着せ方して来ましたね!!!」

 Bさん「阿部さんも言った通り原作は絵本のシリーズ。

     Eテレでアニメが始まったのは昨年5月だから、ちょうど1年くらい前になるね。」

 Aさん「ほほう。」

 Cさん「主人公は七三に分けた髪型とチェックのベレー帽、

     そして何よりおしりのような顔が特徴の名探偵よね。」

 Aさん「そうですね。」

 Bさん「イケボのライバル怪盗も登場するよ。」

 Aさん「イケボとか言わないで。確かにイケボだけど。」

 Bさん「助手のブラウンとともに難事件に立ち向かうおしりたんてい。

     必殺技は強烈な悪臭攻撃だ。

     しつれいこかせていただいちゃうやつだ。」

 Aさん「必殺技・・・と言っちゃって良いのかな・・・。

     でもまあ切り札的なアレであるのは間違いないけど・・・。」

 Cさん「でも良く考えてみればおしりたんていのあの悪臭が出る部分は口なのよね?

     と言う事はあの悪臭の正体は口臭と言う事になるわけよね。

     デンタルケアを怠っている事を武器にすると言うのは

     ある意味いわゆるスメハラと言えなくもないわ。」

 Aさん「フィクションにそう言う価値観をブチ込むのはやめてくれません?

     表現の萎縮を招くやつじゃないですかそれ?」

 Bさん「まあともかく、彼の特徴であるところのお尻のような顔。

     あれは生まれつきなのかね?」

 Aさん「えっ・・・何どう言う事?」

 Cさん「そのままの意味よ。

     おしりたんていは赤ちゃんの頃からあんなお尻みたいな顔だったのか、

     それとも成長の最中で、あるいは人生のどこかのタイミングで、

     何らかのきっかけであの顔になったのか。」

 Aさん「あの顔になるきっかけって・・・そんなんありますかね・・・。」

 Bさん「電車内で女性のお尻を触る痴漢行為の常習犯だったのを

     『そんなに尻が好きなら自分の顔でも触っておるが良い!!』って感じで

     神様の罰が当たったんじゃないかと。」

 Aさん「おしりたんていにそんな過去が!!?」

 Cさん「まあでもあんなビジュアルでも彼はれっきとした紳士だし、

     そんな法にもとるような事はしないとは思うわ。」

 Aさん「でしょうさ・・・。」

 Bさん「だから、ぼくは、彼があんな顔になってしまったきっかけとして、

     こんな出来事があったんじゃないかと想像する。」

 Aさん「えっ・・・どんな出来事?」


 Bさん「ケンシロウに

     岩山両斬波食らわされたんじゃないかと。」

 Aさん「それだとニコチャン大王みたいな

     ビジュアルにならない?」


 禁じ手のリバース岩山両斬波だったのでは。

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