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【揺花草子。】(日刊版:2019年)  作者: 篠木雪平
2019年05月
133/366

【揺花草子。】<その2662:年齢設定によっては。>

 【揺花草子。】<その2662:年齢設定によっては。>


 Bさん「懐かしのファミコンゲームシリーズ。」

 Aさん「あぁ・・・ほんとにシリーズ化するんだ・・・」

 Cさん「何しろファミコンソフトは全部で1,000タイトルを超えるそうよ。

     1日1本取り扱っても3年近く掛かるわよ。」

 Aさん「3年間続けるつもりなんですか!!!」

 Bさん「まあとにかく、今日取り上げるのはファミコン黎明期から

     市場に優秀なタイトルを多数投入した老舗メーカー・ハドソンさんの

     『バイナリィランド』ですよ。」

 Aさん「おぉ。懐かしい。」

 Cさん「阿部さん同作の説明を。」

 Aさん「えっと・・・あれですよね、

     鏡の迷宮みたいなやつに閉じ込められたペンギンたちを操作して

     迷宮から脱出を図るパズルアクション。

     確かグリンとマロンって名前だったんじゃなかったかな。」

 Bさん「よく覚えてるじゃない。その通りだよ。」

 Cさん「グリンとマロンを操作して鏡の魔女が潜む鏡層を潜っていくゲームよね。」

 Aさん「それはいろはちゃんとかやちよさんとかを操作するゲームですね。」

 Bさん「で、鏡の迷宮と言う事で、ペンギンはそれぞれ左右逆の動きをする。

     一方を左に動かせばもう一方は右に動くといった具合だね。

     そして迷宮内に潜むお邪魔キャラなどをうまくかわしながら

     2匹が同時にゴールに辿り着くとそのフロアをクリアと言う形だ。」

 Aさん「そうだね。両方に意識を払わなきゃいけないから大変だよね。」

 Cさん「そして、このゲームでよく知られた裏技として、

     2匹のペンギンを何度も交差させると隠しキャラであるペンギンの子供が生まれる。

     その子供は自由に動き回って敵やトラップなどを破壊してくれるのよね。」

 Aさん「そうですね。そう言うのありました。」

 Cさん「2匹のペンギンが何度も交わるとその結果子供が生まれると言うのは

     実に示唆的よね。」

 Aさん「そう言う言い方やめません!!?」

 Bさん「でね、初期のファミコンゲームの多くがそうであったように、

     この『バイナリィランド』もまた、別なハードでリリースされたタイトルが

     ファミコンに移植されたものだったんだよ。」

 Aさん「へえ、そうだったんだ?」

 Cさん「もともとは PC-8801 向けにリリースされ、次いで MSX に移植、

     その次にファミコンに移植されたって流れみたい。」

 Aさん「PC-8801 とか MSX とか懐かしすぎますね。」

 Bさん「そしてファミコン以前のバージョンでは、

     主人公はペンギンではなく人間の男の子・女の子だったそうだよ。」

 Aさん「えっそうだったの?」


 Bさん「それはちょっと直接的すぎるよねえ?」

 Aさん「そう言う言い方しないで!!!!!」


 隠しキャラ要素がパソコン版にも存在したかどうかは不明です。

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