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【揺花草子。】(日刊版:2019年)  作者: 篠木雪平
2019年04月
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【揺花草子。】<その2632:急ぎすぎた。>

 【揺花草子。】<その2632:急ぎすぎた。>


 Bさん「源平合戦の話。」

 Aさん「おぉ、昨日の続き?」

 Cさん「阿部さんはこの辺は明るい方?」

 Aさん「いえ・・・そうでもないです。

     戦国時代とか幕末ならまだしもですけど・・・」

 Bさん「まあね。

     平安・鎌倉とかの時代はその後の戦国時代とかと較べても

     史料が少ないから良く解らない事も多いんだよね。」

 Aさん「そう言う側面もあるのかな。」

 Bさん「源平合戦で名を挙げた武者と言えばご存知義経。」

 Aさん「あぁ、うん。そうだねぇ。

     頼朝本隊の遊撃部隊的なポジションだったんだよね。」

 Cさん「それよりもだいぶ後の話になっちゃうけど、頼朝と対立を深めた彼は

     北に落ち延び生き永らえたとも

     大陸に渡りモンゴル帝国を打ち立てたなんて話もあるわよね。」

 Aさん「だいぶ突拍子もない話だと思いますけどね・・・。」

 Bさん「そんな義経のデビュー戦がご存知一ノ谷の戦い。現在の神戸の辺りだね。

     昨日話した屋島の戦いの前年に開催されたイベントだよ。」

 Aさん「イベントなのかよ。」

 Cさん「屋島の戦いでも義経は持ち前の神出鬼没っぷりをいかんなく発揮したけれども、

     この一ノ谷でも持ち前の奇襲戦法で大勝利を収めているわ。

     阿部さんこれは分かるかしら?」

 Aさん「えーっと・・・あれですよね、

     少数の手勢ですっごい急峻な崖を一気呵成に駆け下りて、

     敵本陣の背後からタコ殴りにする・・・」

 Bさん「誰が急峻な崖だ!!」

 Aさん「言ってない!!! きみの事はひとっ言も言ってない!!!」

 Cさん「義経も駆け下りれないレベルの絶壁とか

     随分酷い事言ってくれるじゃない阿部さん。」

 Aさん「だから言ってませんて!!!!」

 Bさん「ま、ともかく、義経の奇襲作戦。

     俗に言う『逆落し』だよ。」

 Aさん「はい・・・。」

 Bさん「けどね、どうもこれって本当かどうかも良く判ってないんだって。」

 Aさん「え、そうなの?」

 Cさん「いろんな史料や文献をあたると、どうも一ノ谷の裏手の急峻な崖を

     駆け下りたと言うのが色々整合性は高いんだけれども、

     他の史料には一ノ谷から少し離れたところの事が

     書かれている・・・みたいなね。」

 Aさん「んー・・・。」

 Bさん「そもそもこれって実は創作なんじゃないかって話もあるんだよ。

     義経の偉業をを盛るための脚色だったんじゃないかってね。」

 Aさん「んんん。」

 Bさん「そんなわけでどうにもはっきりしない義経の逆落し。

     そこでぼくは新たな説を提唱したいと思うよ。」

 Aさん「新たな・・・説?」

 Bさん「義経がなぜあんなにも切り立った崖を背後にした平氏の本陣を

     後ろから攻める事が出来たのか。

     それはきっと・・・」

 Aさん「きっと・・・?」


 Bさん「壁抜けバグを使ったに違いない。」

 Aさん「早急にアップデートが必要なやつじゃないか。」


 調整が甘いアクションゲームかな?

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