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八十話 異界㉛

 


 出撃準備に追われる約三十機のCH-47Fの周囲には、背中を力ませたハリウッド貌の召喚人達が

 休む間も無く、装備の点検に取り掛かっていた。

 集まっているハリウッド貌の召喚人達は、例外なく白いワイシャツ以外黒で統一された

 背広を着込んでいる

  指揮系統を掌握する小隊長と分隊長クラスのハリウッド貌の召喚人は、いずれも

 ゴブリン狩りや迷宮などの実戦経験に溢れた猛者揃いだ

 声を上げる分隊長クラスのハリウッド貌の召喚人達の号令に、実戦経験をこれから積む事になる

  ハリウッド貌の召喚人達は一瞬だけ震えていた。

 だが、装着を終えたハリウッド貌の召喚人達は、これから最前線へと趣きゴブリン狩りの

 実戦経験を積む事にじっくりと噛み締めていた。

 装備の点検に取り掛かっているハリウッド貌の召喚人達は、訓練を終えただけの

 実戦経験がない召喚人で占められている。



  一方、実戦経験を積んでいる召喚人達の中で、一部の各小隊長と分隊長が

 それぞれに分かれて集まり 真剣な表情を浮かべながら話し合っていた

  それに参加していない各小隊長と分隊長の召喚人は、弾薬と装備の確認に余念がなく

 粛々と各分隊に作戦計画を伝達、非常時の集結地点、その予備の調整を進めていた




『戦友 ナンダ、楽シミデ仕方ガナイッテ貌ダナ』

 ニヤニヤとからかいを含んだ笑みで声をかけたのは、『チャック・ノリス』貌の召喚人だ。

  声を掛けられたのは『カート・ラッセル』貌の召喚人だ

『逆ダ ゴブリントノ実戦経験スラ積ンデイナイ新人ガ部下ダゾ?』

  口の端に笑みを刻みながら、『カート・ラッセル』貌の召喚人が応えた

『不安ガナイ様ダナ・・・部下ノ面倒ハチャントミロヨ』

 その返答に、『チャック・ノリス』貌の召喚人は声を落として告げる

『分ッテイルガ、今回ノ最前線軍二十万体規模導入スルナンテ余程ノ規模ダ

 補給ナドノ二関スル支援情報ハ十分ナ印象ダガ、ソレデモ億単位ノゴブリンヲ相手二ハ

 不足モイイトコロダ』

『カート・ラッセル』貌の召喚人が応える

『心配カ?』

『チャック・ノリス』貌の召喚人が尋ねた

『マアナ・・・ソウイエバ先ニ出発した第一陣ハ、今頃最前線近クダナ』

『カート・ラッセル』貌の召喚人が、ふっとそんな事を呟いた




 不安をにじませた空気がCH-47F機内を蔓延させていた。

 機窓から差し込む柔らかな光が、無表情のハリウッド俳優貌の召喚人達の頬を照らし出している。

 そんな緊迫感のあるCH-47F大編隊の中の一機では、緊迫感を吹っ飛ばすかの様に音楽が流されていた

『アンポンタン先輩・・・広報課ノ恥二ナルカラ、音楽ヲ止メナサイ』

 そう告げたのは『佐藤健』貌の召喚人だ。

 その相手は呑気に流している音楽(『パタリロ音頭』)に合わせて歌っている召喚人『駒米たも』だ

 注意を受けた本人は、歯を剥き出しにしながら止めるつもりはない様だった

『出発カラ、(『B∀G )(- Heart)( の形状』)(B∀G )(- mama)エン( I Love)ドレス(You)・・・』

 もはや諦めの表情を浮かべ呟いたのは、『上白石萌音』貌の召喚人だ




ここまで、どうしても書きたかったから書けた(W

次から、ゴンザレス達に戻れる! ひゃっほい!

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