表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

7/86

六話


この石造りの建物は、アニメやライトノベルで登場している()()()()()()()()だ。

この近隣で活動を行う『冒険者』に対しての依頼の紹介や、『冒険者』として登録などが行える

()()()()()()』の建物だ。



ナナシは、冒険者ギルドの男性職員に連れられて、一階フロアを見渡す事が出来る様にしてある関係者以外立ち入り禁止の扉を潜っていた。

階段を辿るように上階へと進むと、『()()()()()()()』の執務室前に到着した。

冒険者ギルドの男性職員は、扉の前に立つと軽く三回ノックする。

「 『ギルドマスター』 冒険者のナナシ様をお連れしました」

短く告げた。

「――――入れ」

 扉の奥から響いてきた声を確認すると、冒険者ギルドの男性職員は扉を開けた。

「失礼します」

ナナシは、一言声をかけてから入室する。

迎えたのは執務机で書類らしきものに眼を通し、眉間に皺を寄せている男性だった。

眼光鋭い氷蒼色の瞳、金髪を乱雑に切り分けた短髪、精悍な顔立ちだ。

やや着痩せして見える身体だが、冒険者ギルドの責任者としては、しなやかな筋肉を纏っている。



「帰ってきたばかりなのに、呼びだしてすまない。まぁそこに座ってくれ」

部屋の中央に用意されたソファに座るよう促され、ナナシも腰掛けた。

丁度、テーブルを挟んで対面になるように『ギルドマスター』も腰掛け、その後ろにここまで案内してくれた冒険者ギルドの男性職員が無言のまま控えた。

『ギルドマスター』は、テーブルに置かれている書類とナナシを眼を細めながら交互に視線を移す。

「もう一人・・・アサキ(ゴンザレス)は?」

『ギルドマスター』が尋ねてくる。

「・・・彼は、まだ()()()()()()。 少し時間がかかりますね。それと、できれば『()()()』の()()で言うのではなくで、『()()()』で()()させてもらった名前で言ってもらうと助かります。いくら()()()()()()()()()がおられてもです。『ギルドマスター』 」

ナナシは、穏やかな声で告げた。



「・・・()()()()()()・・・さっそくで悪いが、

報告によれば『黒いゴブリン』を()()したのか」

『ギルドマスター』が書類に眼を向けながら尋ねた。

「その通りです。実の所、まさか群れの中に『黒いゴブリン』がいることは予想だにしてませんでした。

てっきり単なる群れだろうと、俺も()()()()()も思っていました

からね。

ところが、()()してみると『黒いゴブリン』がひょっこりといた。

しかもすでに大量に増やしていました。もし、高度な()()()()のある

()()()()()()』がいたら時間も犠牲も出てましたよ

いなくて幸いでした」

ナナシが応えた。

()()()()()()()、『()()()()()()』の駆除経験もあったと思うが」

『ギルドマスター』が書類に眼を向けながら尋ねた。

()()()()()()()・・・それはさておき、

間違いなくあのまま放置していたら―――――俺たちが『()()()』にきた直後に

巻き込まれた『ゴブリンの行軍(死の行軍)』が発生していたのは間違いないです」

ナナシが応えた。




評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ