五十七話 異界⑦
―――朝食後、召喚人には武器が支給された。
武器収納庫は中隊本部棟の地下にある。
そこには、窓はなく分厚い鋼鉄のドアで地下の他の部分から隔てられている。
『安岡力也』貌の召喚人は収納庫の外の地下通路に整列させ、武器庫係員から小銃を受け取る。
その武器庫係員もハリウッド俳優貌ではなく、アジア系の貌だ。
小銃を渡した武器庫係員は、苦み走った貌で真中に口髭を立てており、付けている名札には『ulysses 』とと書かれている。
召喚人は、『安岡力也』貌の召喚人がかかえている武器を見る。
「聞ケ!! コレガ、オ前達ガココデ訓練ヲ受ケテイルアイダ、オ前達ノ親友ヤ恋人ニナッテクレル
M16ダ!! オ前達ガ銃士隊ニ配属サレタ時ニ
支給サレル武器ノ訓練版ダ!! オ前達ガ将来、支給サレル小銃ト重量モバランスモ操作方法モ同一ダッ」
太くて低い凄味のある声で口を切りながら、小銃を両手で抱え、整列している召喚人の前をゆっくりと
歩き始める。
「今カラ、オ前達ハ署名シテ一丁ズツM16ヲ受ケ取ル。
イイカ? ハッキリト言ッテオクゾ。 許可ヤ指示ナシデ銃ヲ他人ニ向ケタラ、即座ニ基本訓練ハ
失格ニナル。銃ヲ扱ウノハ指示サレタトキダケダ!!
銃ノ整備、管理ニハ十分細心ナル注意ヲ払ウヨウニセヨ!
小銃ヲ受ケ取トッタラ肩ニカケ、行進シテ兵舎ニ戻レ ソシテ小銃ヲロッカーニシマエ。
ソノ時点カラ射撃訓練初日マデノアイダニ銃ニ指一本デモ降レタラ、新兵ノ資格ハ失ワレル」
『安岡力也』貌の召喚人は、整列している召喚人一同を一瞬、眺め渡して、言葉が充分な効果を発揮
したかどうか推しはかる。
「デハ、1人ズツ係員ノ元へ進ミ、署名して武器ヲ受領シロ!! 小銃ヲ受ケ取ッタラ、列ノ最後ニツイテ
再ビ整列シロ―――ハジメ」
列の前にいる召喚人が1人ずつ進みでては小銃を受け取っていく。
苦み走った貌で真中に口髭を立てた『『ulysses 』と言う名の武器庫係員は、
わざとらしくむっつりと表情のまま、署名した召喚人に小銃を手渡していく。
全員が小銃を受け取ると、『安岡力也』貌の召喚人は小隊を再び建物の前で整列させてから行進で
兵舎に戻らせる。
ただ行進している光景でも、ハリウッド俳優貌の召喚人なためか、それだけでも映画のワンシーンを彷彿とさせる光景だ。
係員召喚人の名前は、作者が交流させて頂いている先生にご許可を頂いて使用させていただいてます。
ulysses 先生 快くご許可をしていただいてありがとうございました!
先生なら、ハリウッド俳優の集団でも大丈夫です(W




