四十八話
火炎放射器部隊の攻撃が一時終わると、それを合わせるかのように砲撃が始まった。
その砲撃を行っているのは、新しく追加された火力兵器が雄たけびを発していた。
FH70 155mm榴弾砲 12門とM777 155mm榴弾砲 15門だ。
それらを操作しているのは、無論召喚人だ。
ただ、そこで操作しているのは新しく追加された召喚人だ。
その場所では――――。
アカデミー編集賞とゴールデングローブ撮影賞を受賞し、シリアスな役柄から軽妙な演技、多彩なタレント性を持つ『カーク・ダグラス』
多くの戦争映画に出演し『アメリカの英雄』として賞賛され、ジョン・フォード監督映画20作以上に出演した『ジョン・ウェイン』
演技の世界に革命を起こし、後世に多大なる影響を与え、戦後のアメリカ若者文化の源流と言うべき存在と言っても過言ではない「20世紀最高の俳優」と称される『マーロン・ブランド』
40年代 から 50年代を代表する名優として、時代の象徴的存在に挙げられることが多く、演技派としても活躍し、アカデミー賞主演男優賞を受賞している『ハンフリー・ボガート』
眠たそうな瞳を擁した顔立ちに加え、がっしりとした体格を武器に戦後のスクリーンを賑わせたタフガイ俳優で、50年代後半から1960年代にかけては一転して犯罪者役や悪役にも挑戦している『ロバート・ミッチャム』
1939年のデビューから「赤ん坊のような笑顔を持った隣家のお兄ちゃん」と呼ばれ、アイドルスター
として売り出され、1950年代を通じて興行的に最も信頼できるスターと称され、アカデミー主演男優賞を受賞している『ウィリアム・ホールデン』
1950年代にハリウッドで流行った俳優兼製作者の先駆けかつ中心的な人物で、娯楽話題作や
アクション映画でヒットを飛ばし、アクションスターとして人気を博しアカデミー主演男優賞を受賞している『バート・ランカスター』
一流監督に愛され良き時代のアメリカを代表する西部劇スターでもあり、アカデミー主演男優賞を
受賞している、「クープ」の愛称で知られている『ゲイリー・クーパー』・・・・。
往年の銀幕ハリウッド俳優貌の召喚人集団が鬼の様な形相を浮かべ、絶え間なくドラムを叩いている様な大音響があちこちで響き渡る中、各榴弾砲の操作を行っている。
その集団も黒の背広に黒ネクタイ、白のワイシャツ、黒の革靴を着用しているが、中には
上半身裸の召喚人の姿もある。
「アリッタケノ砲弾ヲ撃チ込メ!!」
そう叫ぶ様に命じているのは、右腕に白い腕章らしきものを付け、砲撃先を睥睨している『ジョン・
ウェイン』貌の召喚人だ。
「隊長殿ガ張リ切ッテオラレルナ」
そう告げたのは、『ロバート・ミッチャム』貌の召喚人だ。
「ソリャア、大量ノゴブリンヲ殲滅デキルンダ ハリキルダロ」
砲弾を用意している『マーロン・ブランド』貌の召喚人がボソッと応えた
「オマエラ、無駄口タタイテイルト、雷ヲオトサレルゾ」
窘める様に告げたのは、『ゲイリー・クーパー』貌の召喚人だ。
『ロバート・ミッチャム』貌の召喚人と『マーロン・ブランド』貌の召喚人は頸を竦めながら、
せっせっと操作を続ける。




