四十五話
――――ゴブリンの群れが棲家としている迷宮内の闘いは、無数に犇めくゴブリンと
「漆黒の銃士隊」の 一進一退を繰り返していた。
「 『漆黒の銃士隊』が道を拓く!! 泥臭ぇゴブリン共を一匹とも残すな!!」
ナナシは、修羅の如き凄絶さで咆哮する。
『ブルース・ウイルス』隊、 『ロバート・デニーロ』隊 『キアヌ・リーブス』隊、『ドルフ・ラングレン』と有名日本人俳優で占められている特捜班は、行く手を阻むゴブリン、
逃げ惑う他種族の魔物らを全て薙ぎ払っていく。
進む先には、レンガ色の絨毯で犇めき合っているゴブリンの群れだ。
M16A1で武装した『ロバート・デニーロ』隊とベレッタM93Rで武装した『ブルース・ウイルス』隊は、
隊列を組み、それぞれの銃の引き金を絞り鉛を浴びせている。
薄暗い迷宮内でも、正確に狙いを定めている。
半狂乱になりながらも、ゴブリンは撃ち殺された同族の死骸を踏み越えて「漆黒の銃士隊」へと
向かっていく。
『ロバート・デニーロ』隊と『ブルース・ウイルス』隊は、空になった弾倉を流れる様に一斉に取り
換える行動をする。
――――二つの隊の後ろから、別の集団が跳躍した。
それは、黒い着物を着込んだ『萬屋錦之介』『蟹江敬三』『高倉健』『石原裕次郎』
という誰もが知っている日本人俳優の召喚人だ。
抜刀した日本刀は、最短最速のきらめきを発する。
数十体の切断されたゴブリンの頸動脈が弓なりに血の橋がかかって床を打った
『萬屋錦之介』『蟹江敬三』『高倉健』『石原裕次郎』の召喚人は、幽鬼の如きゆらゆらとした
足取りで、群がってくるゴブリンを斬り刻んでいく。
『萬屋錦之介』『蟹江敬三』の召喚人は、ゴブリンの返り血を浴びて、すでに鬼になっていた。
いや、全員が鬼の様な形相だ。
どうやら日本人俳優召喚人は、はじめから返り血を避ける気はなかったようだ。
『萬屋錦之介』が走りながら足を止め、一閃二閃とゴブリンを薙ぎ、『高倉健』が右に左に走り、
一体一体を斬っていく。
『石原裕次郎』が、ゴブリンの心臓を日本刀で突き刺し、『蟹江敬三』が唐竹割りに斬る。
四人の日本人俳優召喚人は、血みどろになりながら日本刀を振るうが息一つ上がってはいなかった。
後方からさらに、黒い着物を着込んだ『菅原文太』 『渡瀬恒彦』 『松方弘樹』
『大杉漣』という、日本人俳優召喚人が姿を現した。
日本刀を抜刀し、走りながら片っ端からゴブリンを斬り伏せていく。




