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四十四話

 


 地面を覆い尽くしていたゴブリンの集団が流砂に取り込まれ地表に吸い込まれていくという、

 現実離れした光景は、凄絶だ。

 ゴブリンは吠え狂いながら足掻いているが、流砂から逃れる事はできなかった。

 それは、集団の中に混じっている他種族の魔物も例外ではない。

 例え抜け出す事が出来き、それぞれやみくもの方角へと逃走しようとしても、()()()()()()()()()()()、漆黒の軽装集団に刈られる。

 それは山林道付近のどの場所でも、似たような光景が繰り広げられていた。



 ――――山林道付近の燃え盛る一つの村落

 これまれにないゴブリンの大集団によって、壊滅寸前の所に異変が発生していた。

 逃げ惑う人々を狩っていた立場のゴブリンと他種族の魔物が、()()()()()()()()()()()()()()

 地表を埋め尽くし、地軸を揺るがせながら夥しいゴブリンが死に物狂いで一つの人影に

 飛び掛かっていた。

 凄愴な気配を纏った人影――――()()のロドリゲスは、砂糖に群がる蟻の群れの

 様なゴブリンに拳と蹴りを叩き込んでいた

 拳でゴブリンの頭を砕き、蹴りで喉を潰す。

 地面には、ロドリゲスの拳と蹴りで刈られたゴブリンの死骸が幾つも転がっている。

 奇声を発し、錆びた剣や棍棒で殴りかかってくるゴブリンの攻撃を余裕綽々で躱しながら、その

 返礼として素速く拳と蹴りを放つ。

「さて、狩る立場から狩られる立場と変わった気分は?」

 ロドリゲスは表情一つ変えずに、飛び掛かってきた最後のゴブリンに片足を頭上に上げ、

 脳天に振り下ろしながら尋ねた。

 もちろん返答はない。



 村落周辺の地表を埋め尽くしていたゴブリンの集団も、その異変に巻き込まれていた。

 それは、突然付近を立ち込めた白い霧の中から現れた。

 中から現れたのは、兜、胴、脛当て、盾による重装備の防御を施したトロールと見紛うような

 大柄な巨躯の集団が現れた。

 統制の取れた行軍で、手あたり次第にゴブリンを狩っていく。

 凄まじい断末魔を発しながら、ゴブリンは一方的に叩き潰され血と肉の塊と化していく



 その惨状に悲鳴を発して、次々とゴブリンが次々と逃げ崩れていく。

 その潰走ぶりは、大地の表土それ自体が崩壊し、押し流されるありさまだ。

 死に物狂いで逃げ走るゴブリンの頭上に、無数の矢が光の滝となって降り注ぐ。

 それは避けようもなく、次々と射倒されていく。

 無数の矢を放ったのは、また別の集団だった。

 その集団は、()()()()()は人間とまったく変わらなかったが、

 ()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()()



『一匹も逃すな!! 「黒いゴブリン」、「蒼いゴブリン」の首を獲れ!! この2種の生死は問わぬ!

 2種の首に、金貨二千枚の懸賞をかけるぞ!!』

 響き渡った声と同時に現れたのは、青銅色の髪と眸をもち、浅黒い肌をした人物だ。

 服装も、『異世界』の国で使われている戦闘服ではなくナナシ達のいる『元の世界』で

 ()()()使われいてそうな軽装の戦闘服だ。

 それと同時に現れたのは、手に大鉈とも呼ぶべき片刃で肉厚な剣と丸盾をもった、

 ()()()()()()()()()()()()()()

 欲望を刺激された二足歩行の蜥蜴集団は、泥と死骸を踏みつつ追撃を開始した。




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