三十七話
「―――――やべぇ刀でも装備しているのか?」
ナナシは、震える声で呟く
視線の先には、漫画で登場している服装を纏った有名日本人俳優の集団が
ゴブリンの群れと他種族の魔物を斬り伏せる光景が広がっていた。
有名日本人俳優の集団が手に持っている日本刀の全身からしらしらと立ち上る蒼白い
霊気らしきものがナナシには視えた。
霊気というよりは、妖気といった方が適切か。
最初に刀を視た瞬間、ナナシは形容しがたい凄まじい悪寒を感じた。
―――――有名日本人俳優の召喚人が手に持っている日本刀は、史上最も有名な刀工名の一つで、
斬味凄絶無比と名高く精強で知られる三河武士を中心に、天下人を含む戦国時代の武将から
至上の業物として愛用されていた。
江戸時代以降は妖刀伝説として知られ、歌舞伎・浮世絵を始め、
昨今では RPGゲームやライトノベル、アニメでも登場している・・・通称『千子村正』こと
『村正』である。
歌舞伎・浮世絵を始め、昨今ではRPGゲームやライトノベル、アニメでは、夜と霧の影を吸い残虐の限りを尽くす『村正』は、血に飢え血を吸わずにはいられないと表されている魔剣だが、
有名日本人俳優の召喚人が使っている日本刀は、どうやら本当に所持すれば、必ず修羅の道に落ちるとも言われる妖刀に分類する刀の様だ
有名日本人俳優の『召喚人』が、まさかそんな業物を装備しているとは思わないナナシだった。
はじめは、他種族の魔物を取り込んだゴブリンの群れが優勢であったが、有名日本人俳優の
集団が駆けつけてからは、押しまくれていた。
妖気の影響か、それとも有名日本人俳優の召喚人そのものがハイスペックなのか、
ゴブリンと他種族の 魔物をまったく容赦しない。
逃げ惑うゴブリンや他種族の魔物を『村正』で刺し貫き、斬り払う。
あるいは、拳で殴りつけ、後ろから刺し貫き、地面に転がるゴブリンや他種族の魔物を集団で絶命するまで蹴り続ける。
ゴブリンや他種族の魔物も、渦の中に巻き込んだ有名日本人俳優の『召喚人』とハリウッド俳優の
『召喚人』に容赦しない。
先を鋭く尖らせた竹槍の矛先で、ハリウッド俳優の『召喚人』を刺し貫き他種族の魔物が、有名日本人俳優の『召喚人』に向けて、ブレスらしきものを浴びせたりする。
火達磨になったハリウッド俳優の『召喚人』や有名日本人俳優の『召喚人』は、その状態でも群がるゴブリンや他種族の魔物に攻撃を続ける。




