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三十四話


「―――仮にゴブリンの群れが700万として、全体では総数どのくらいの

 群れだとみられますか?」

  別の冒険者ギルド職員が、()()()()()()()()()から映し出されている光景を見ながら尋ねてくる。

 その表情は、いささか青白い。

「あれぐらいの集団が、()()()で200~300」

ゴンザレスはこともなげに応えた。

「200~300・・・すると―――ざっと()()()()

ゴンザレスの返答を聞いて、少しの間を置きながらゴンザレスに視線を戻して息を呑んだ。

その冒険者ギルド職員は計算し、そのあまりにも途方もない数に震え上がった。

「それでも控え目の数です。この島全体に複数の『黒いゴブリン』と『蒼いゴブリン』がいるんですよ。

現在、ナナシが交戦しているゴブリンの集団は地図で言えば、針で突いたほどでもない」

ゴンザレスが応える。



「今後どうなるんですか? 予想は?」

別の冒険者ギルド職員が恐る恐る尋ねる。

「送られてきている島全体の映像を分析し、『漆黒の銃士隊』が出した結論ですが、このままだと

もう一度この島で、『ゴブリンの行軍(死の行軍)』が発生すると出ました。

送られてきた島全体映像には、北部や南部、そして東部の映像にゴブリンが集団化を再び垣間見せて

います。

しかし、まだまだ、集合離散、右往左往の段階です

幾つかの群れが『黒いゴブリン』と『蒼いゴブリン』の元に合流し、巨大な狂気の集団となるのは

これからでしょう。

それも、この島で発生した一回目の『ゴブリンの行軍(死の行軍)』とは比較にならない狂乱怒涛

がです」

ゴンザレスは、天井に視線を向けながら応えた。

『・・・・』

想像絶する答えに、冒険者ギルド関係者は誰も声が出せなかった。




ナナシ率いる『召喚人』とゴブリンの戦闘は終盤に近づいていた。

悲鳴のような雄たけびの様な奇声を発して、ゴブリンが一塊となってひたすら押し寄せていたが、

圧倒的な火力の前に、じりじりと距離を詰めていたゴブリンの群れもなすすべもなく死体を曝け出した。

ゴブリンの群れは、圧倒的な火力の前にさすがに恐怖を感じたのか、一斉に動きを変えて奥へと退いていく。

「逃れられると思うなよ―――――追撃するぞっ!!」

ナナシはそう発し、逃げ惑うゴブリンを手に持っている長剣で斬り伏せていく。



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