十四話
―――『ゴブリンの巣』の二層目に移動した、ナナシは『ゴブリン』の頑強な抵抗にあっていた。
身動きの取り易い短剣や棍棒を装備した『ゴブリン』の群れが死に物狂いで『漆黒の銃士隊』の前進を
阻み、食い止めていた。
「 何が『ゴブリンスレイヤーズ』だっ!! 『漆黒の銃士隊』だっ 糞ゴブリンどもがっ」
山刀を振りかざしながら、ナナシが怒鳴る様に告げた。
どうやら、『ゴブリン』からそんな言葉が出たために言い返した様だった。
ゴブリン語なため、他者には何か奇声を発しているようにしか
聞こえないが・・・。
『ゴブリン』の群れが奥から続いて突進してくる。
『ロバート・デニーロ隊』と『キアヌ・リーブス隊』が、突進してくる『ゴブリン』の群れに銃弾を
浴びせる。
まるで将棋倒しの駒の様に、ばたばたと『ゴブリン』が倒れる。
『ロバート・デニーロ隊』と『キアヌ・リーブス隊』は、それらを踏みながら前進する。
『ゴブリンの巣』は、複雑な迷宮の様に入り組んでおり、正面ばかりでなく、左右からも背後からも
襲ってくる。
『ゴブリン』も必死なのか、一層よりも苛烈だったが、『漆黒の銃士隊』は銃弾で全て排除する。
銃弾が無くなれば素手で殴り、または蹴り飛ばす。
中には、『ゴブリン』の死骸から短剣や棍棒をはぎ取り、それらで攻勢を続けている。
1体の『召喚人』に、『ゴブリン』は4匹が向かっている。
『ゴブリン』は殴り殺されたり、撃たれたりして床に倒れた。
後からくる『ゴブリン』は、その光景をみて憎悪と憤怒の入り混じった奇声を発する。
「うるせぇぇぇぇぇっ!! さっさとかかってこいっ! 薄汚いゴブリン共」
ナナシが肉食獣の様な凄まじい表情を浮かべ、中指を立てながら吠えるように告げた。
後からきた『ゴブリン』の群れはナナシに突進してくるが、『ロバート・デニーロ隊』と『キアヌ・リーブス隊』、そして『ブルース・ウィルス隊』によって撃ち倒される。
一部の『ゴブリン』は恐慌状態となって一斉に背を向けるのもいたが、『漆黒の銃士隊』は容赦なく
銃弾を浴びせる。
「ここを突破するぞっ!! 本当に『元の世界』の仕事より、
ゴブリン狩りは最高だぜ!」
ナナシが告げた。
ゴンザレスが聞けば、間違いなく頭を叩く事だろう。




