十一話
三十分ほど進んだ先に、ゴブリンの巣穴があった。
巣穴の入口には、約五十匹ほどのノコギリやナタ、槍、粗雑な革鎧を着込んだ『ゴブリン』の
群れが並んで佇んでいた。
耳障りな唸り声を発している。
『ゴブリン』の群れが視線を向けている先から、凄愴な雰囲気を漂わせた『キアヌ・リーブス隊』
『ドルフ・ラングレン隊』が姿を現した。
黒の背広に黒ネクタイ、黒の革靴を履いた、同じ貌をした有名ハリウッド俳優が20人
全員がウィンチェスターM1866の銃口を『ゴブリン』の群れに向けている。
群れの中にいる一匹の『ゴブリン』が右手を挙げた瞬間―――――ウィンチェスターM1866が
一斉に凄まじい轟音を発した。
オレンジかかった閃光が銃口から舌なめずりした。
獣の様な悲鳴と轟音が辺りに響き渡り、弾き出された空薬莢が地面に転がる。
20丁のウィンチェスターM1866は吠えた。
『ゴブリン』の群れは、次々と銃弾を撃ち込まれに吹っ飛ばされていく。
一部の『ゴブリン』は、奇声を発して巣穴へと逃げていく。
『キアヌ・リーブス隊』と『ドルフ・ラングレン隊』の後ろからナナシが姿を現す。
その後ろには、『ブルース・ウイルス隊』 『ロバート・デニーロ隊』がいた。
周囲を見渡しながら、何匹かの『ゴブリン』の頭を蹴とばして絶命しているか確認する。
「出てこいっ!! 糞ゴブリンどもがっ 『漆黒の銃士隊』と闘え!! 」
巣穴の入り口で、ナナシが吠えるように告げる。
だが、その返答はなかった。
「 『ブルース・ウイルス隊』 『ロバート・デニーロ隊』 『ゴブリン』どもの骨の髄まで
『漆黒の銃士隊』の名を叩き込んでやれ」
ナナシが短く命じた。
『オウ』
片言の日本語で『ブルース・ウイルス隊』 『ロバート・デニーロ隊』が短く応えると、巣穴に
入っていく。
――――まもなくして、巣穴から『ゴブリン』の奇声と轟音が響いてくる。
「 『ゴブリン』どもっ、『ゴブリンの行軍』でどんな風に劫掠した?
勇気があるなら、出てきて聞かせてみろよ!」
ナナシが巣穴の中に向かって、再び吠えるように告げ手信号で合図を送る。
合図を見た『キアヌ・リーブス隊』が巣穴の中へと入っていく。
巣穴の中は、地表を埋め尽くす『ゴブリン』の群れだった。
悪夢の様な光景だ。
普通なら、発狂しているかもしれない。
だが、昂ぶっている『ブルース・ウイルス隊』 『ロバート・デニーロ隊』は、なんの躊躇もなく
『ゴブリン』の群れに向かっていく。
情け容赦なくウィンチェスターM1866の銃弾を撃ち込み、または蹴り飛ばし、銃床で殴る。
巣穴の奥へと進むにつれて、『ゴブリン』の数は増し、犇めいている。
一斉射撃の轟音が巣穴に響き、銃弾が次々になぎ倒していく。
『ブルース・ウイルス隊』 『ロバート・デニーロ隊』も、歯を剥き出し、必死の形相に貌を歪めて
いる。
『ゴブリン』の死骸を踏み越えて、無造作に突き進んでいく。
しばらく進むと、巣穴の一画仕切る様に、幾つか腐りかけた木の扉が嵌っているのが見えた。
『ブルース・ウイルス隊』 『ロバート・デニーロ隊』は、それらを躊躇なく蹴り開け、室内へと
飛び込んでいく。
中には『ゴブリン』がいたが、銃弾で挨拶をする。
恐怖のあまり糞尿を垂れ流し、命乞いをする『ゴブリン』の姿があるが、躊躇もなく銃弾を撃ち込む。




