潜水艦を愛するTS転生者
個人的にハマってしまったDies iraeというゲームの関係からドイツが気になり検索→潜水艦に目をつける→ちょうどN●Kの歴史番組で伊400が出てくる→調べる→潜水艦ジャスティス!
という順番です。潜水艦は正義です。戦艦ももちろん好きですがそれ以上に潜水艦が好きです。
※追記 17/6.24
・異世界転移の物語が連作であることを示す為に本文文末に『異世界転移の物語』○章 ~(サブタイトル)~の表記を付けくわえさせていただきました。
・後書きの一部が内容と全く関係ないため削除しました。
私は潜水艦がどうしようもなく好きだ。潜水艦とは言っても、第二次大戦期の、戦争を主目的とした潜水艦だ。代表的で皆誰もが知っている物となれば、最近ニュースやN○Kの番組で取り上げられた伊400の辺りだろう。世界初の潜水空母。2012年に中国の032型潜水艦に抜かれるまでは世界最大の通常動力型潜水艦だった。航行距離も長く、そして艦載機を発進させられる、潜水艦の理想とも呼べる潜水艦だ。
何故私が潜水艦を好きになったかと言えば、私が第二次大戦期の亡霊だからだろう。
私は第二次大戦初期に満州で散った兵士の魂を持ったまま、今の安穏とした、敗戦国でありながら豊かになった1997年の自国に生まれたのだ。無論最初は敗戦したなどと、何を世迷言を言っているのかと思ったが、歴史を知っていくうちに、逆に勝てるわけがないと理解したのだった。あのような戦局を打開する秘策など、私には到底見出せないからだ。
つまるところ、私がどういう存在かと言えば、現代風にいえばTS転生者と言うことになるな。トランスセクシュアル転生者。何とも間抜けな字面だが、今の時勢に流されている私の語彙ではこれが限界なのだろうな。
それで、何故私がそのような話をしているかというと、今私の目の前に兄上が送って来た物だろう様々な縮尺のうえ販売元もまちまちな潜水艦のプラスティックモデルが、玄関に段ボール箱詰めされて置かれていることが原因だ。
「また兄上は……私の誕生日だからと言って奮発し過ぎだ」
額を抑えて嘆息していると、私の背後に位置する襖がゆっくりと開けられて、私の今世の母が出て来た。苦笑いを浮かべる姿も、相変わらずの美人のおかげで様になっている。
「あら、楓。おはよう。それにしても、今年も大猟ね。湊ももう少し考えて買えばよかったのに」
「仕方がなかろうよ、母上。兄上は妹大好き人間という人種なのだから」
「ついには人種認定されてしまうのね……。仕方ないとは思うけれど」
今世の私の名前は楓。苗字は冬月だ。どう考えても艦船の名前が元になっていそうだが、聞いて驚くなかれ。実は百年以上歴史が続いている名家なのだ。つまり私は名家の御令嬢ということになるが、特に昔から婚約者が決められているわけでも、分家筋から求婚されているわけでもなく、家督は兄が継いでいるため基本は自由だ。まあ仕事はコネを使ってうちのグループに就職するが。
「とりあえず母上、これをどうしようか?このままここに置いていたのでは流石に邪魔になってしまうが、流石に私たちで運べる重さとは思えなんだ」
「あら、そのこと?大丈夫よ楓。いつものことだと思って、昨日の内に入間さんに頼んでいるわ」
ああ、入間と言うのは私の今世の父だ。自衛隊基地のことではないとだけ言っておく。容姿は細身だが筋肉質で、所謂細マッチョを拡大解釈した様な体つきをしている。つまり服の上からではどれほど武術に精通している人でも分からない程度に細く引き締まって付いていると言うことだ。
奥からトストスと言う音が聞こえると、父親が何とも珍妙な顔をしながらこちらに向けて一直線にやってくる。そして私たちの目の前にあるいつもより三割増しに大きい段ボール箱に目がいくと、項垂れながらため息をついた。
「またそれか。微妙に重くて疲れるんだよ、それ」
そうぼやきながら屈んで段ボール箱に手を掛けると、それを持ち上げて玄関に上がった。
「楓の隣の部屋でいいか?この大きさではクリスマスとは違ってお前の部屋には置けないからな」
「それで頼む。後で父上からも兄上に言ってやってもらいたい。毎年買い込み過ぎだと」
去年までは私の殺風景な部屋に置くのでも十分に対応できたのだが、今年は兄上が買い込み過ぎたせいで段ボール箱の中身を出したら部屋中に模型の箱がファーストパーソンシューティングのアイテムよろしく乱雑に置かれること間違いなしだろう。
「ああ、分かった。毎回運ぶ俺の身にもなって欲しい物だと言っておくよ」
兄上への皮肉がいつも以上に切れが良くなっているのには触れないでおこう。
□
私は昔、家族から虐待を受けていた。今でこそ毎年模型を送ってくる兄上も、昔はよく私を殴って来たものだし、母上は育児放棄にも似た様なことを、父上は何で私みたいな得体の知れない物が生まれて来たのかと毎日耳にタコが出来るほど言われてきたものだった。
それは家の中だけに収まらず、保育園や学校でも続いた。皆、他の子供とは雰囲気が違う『私』と言う存在に気味の悪い何かを見出していたのだろう。別段それを咎める気はないし、過ぎたことを咎めるのは内の傘下に組み込んだヤクザ屋さんだけで良い。
何処に言っても心休まる場所がなく、一時期緘黙症を患いもした。戦争をしていたとは言っても、それとこれとは別問題だ。生まれ変わったならば、前世とは違ってもっと人生を楽しもうと思うのは普通だろう。まあ女子の体に生まれ変わったと言うのには慣れなかったが。
私が緘黙症を患う前は、前世からの癖で毎日日記を書いていた。世の中にはたとえそのような物事がなくとも楽しい事があったと書く人もいるようだが、私はあったことをそのまま書く人間だったから、包み隠さずに書いた。何となく、そういうのは現実逃避だと思っていたのだ。
結果、数年のうちに心にひびが入り、割れ始め、そして砕け散る様に全ての物ごとに関心を持てなくなった。精神活動は良好で明晰。しかし何もやる気が起きなかった。ずっと同じ体勢で、何も考えず、何にも煩わされることもなく、何をも為さず、ただそこで時間が過ぎ去るのを待っていた。
いつまでそうしていたか忘れたころ、誰かに抱きしめられたのを覚えている。兄上か、母上か、父上か、誰かに抱きしめられたのは覚えているのだ。
初めて優しさとか、哀とか、そういう物を感じて、その時私は泣いていたらしい。それから兄上はシスコンとやらになり始め、母上や父上は私の事を兄上と平等に見てくれるようになった。いやまぁ、兄上と平等に見られたくはないがな。主に変態と言う観点において。
一応今もたまに精神科を受診して薬を使わずとも良いかを聞きに行っている。一応もう服用はしなくて良いみたいだが、念には念と言うだろう?
そうやって暇つぶしを兼ねながら昔の事を思い出しているうちに、学校に行く時間となった。去年と一昨年はちょうど休日に重なっていたが、今年は金曜日に重なってしまった。おかげで兄上の送って来る無制限潜水艦模型作戦を消化することができなくて憂鬱だ。
菖蒲の柄の入った浴衣を脱ぐと、下着を身につけ、薄いT-シャツに袖を通し、その上からYシャツに袖を通し、スカートと二―ソックスを穿いて、ネクタイを結びブレザーを着て締めだ。うちの高校は県立だからなのか分からないがミニスカートなのだ。だから冬場は寒いし夏場は男たちの視線が足元に注がれる。スパッツでも良いのだが、夏場には合わない。そもそも冬場に穿くものだから、創作物によくある夏場でもスパッツと言うのは本来あり得ない。よほどの冷え症か色素が薄い人間かアルビノ位なものだろう。
と、余計なことを考えているうちにチャイムが鳴った。この時間に来る人間は決まっている。
ある程度中身が入っているせいで重い制定鞄を肩にかけると、私はこの数年間で潜水艦の模型だらけになってしまった部屋を一瞥し、襖を閉めた。
□
玄関前までやって来ると、たたきに座ってローファーを履くと、母上がちょうど弁当を持って来た。
「楓、お弁当を忘れちゃだめじゃない」
両手で抱えられている小さな弁当箱を立ち上がってから受け取る。危うく昼休憩時に何も食する物が無い状態に陥るところだった。
「ああ、危うく忘れるところだった。すまない、母上」
「いいのよ。それよりも、彼を待たせちゃだめよ」
「うむ、待たせすぎては失礼に値するからな。では母上、本日も学業に打ち込んでまいります」
「行ってらっしゃい」
母上とあいさつを交わしてから戸を開けると、五月に入ったせいで暑くなり始めてきた太陽と庭の石たちが出迎えてくれる。家が大きく庭の面積が広大なうえに池と東屋があるせいか、家の一帯はあまり暑いとは思わないが、一歩門をくぐれば熱く熱され始めているアスファルトがお出迎えしてくれることだろう。
比較的涼しい庭の踏み石に沿って歩くこと二分ほどで家の門が見えてくる。家が和風建築だからか、門戸も逆観音開きの木製だ。その隣に人一人分がくぐれる小さな戸が有り、そこを開けて潜ればすぐそこは外界だ。
「お早う」
門を潜り終えた私に声をかけてきたのは、私の小学生時代からの友人、一色夏村というどちらが名字でどちらが名前なのか分からない垂れ目がちの男だ。
こいつは不思議な男だ。失声症も同時に患ったのかは分からないが、話すことができなかった私に唯一話しかけてきた男で、一度もクラス替えでクラスが変わったことが無い腐れ縁だ。……絶対に母上か父上が裏から手を回しているのだろうがな。
「毎日毎日、迎えに来ずとも良いのだぞ?夏村の家と私の家は反対方向だろう?」
「最近は通り魔が出るらしいし、一応楓のお父さんからもらった短剣があるから楓を守ろうかなと」
「……そうか」
夏村は可愛らしい顔をしてなかなかにえげつないことを言ってくる奴だが、こと私に関しては非常に甘い。というよりも、優しい。兄上ほど露骨ではないが、兄上と同レベルには優しい。まあ、そんな夏村を見て動悸を収められない私もどうかしているとは思うが。
学校で授業を受け、夏村と共に食事を摂り、また授業を受け、そして夏村と共に下校する。
いつも通りの日常であるし、きっとこれからも、夏村が結婚適齢期になるまでは続くのだろう。それが往々にして人の一生と言う物であり、小説のように怪事件や傍迷惑な槍を意図せずして作った異人の杯を巡って争い合う戦争にかかずらうわけでもなく、水星宮を魔名に持つニートな蛇とドイツの黄金の野獣を相手に闘うために異能を手に入れるわけでもない。
所詮現実は意図するしないに関わらず、どこまでも円環のように続くのだ。歴史の授業を受けていれば良く分かる。テロ、クーデタ、内乱、戦争、それのサイクルだ。どれが先になるかはランダムなだけの、だ。
ただ、そんな円環のような世界にも幸せと言う物はあるらしく、神様と言う存在がいつだって品切れなのにも関わらず、幸せは私の隣を歩いてくれている。
――そう、夏村だ。私は夏村を愛しているし出来るならこれからもずっと、隣にいてほしいと願う。
そう言った感情が先走ったからか、夏村が結婚適齢期になれば、私は夏村を婿に取ろうと思っている。男だった時の意識はもうほとんど薄れている。まず、私は私だ。何処かの吸血鬼中尉のなれの果ても言っていたように、前世が男だからとは言っても、今ここにいる私はまぎれもなく女で、聞いたこともない名前も階級も関係はない。私は私で、前世は前世だ。そこにイコールは存在しえないのだ。
それにこんなことを言っても普通は信用せなんだし、また頭がやられたかと心配をかけることになる。故、私はこの秘密を生涯背負って生きていこう。
そう決意した矢先、見たくもない物を見てしまった。
見慣れない黒い男の影が夏村の後ろから落ち込み、音もなく夏村に近寄った。一瞬見えた瞳は、きっと頭が金星辺りまで吹っ飛んでいそうなほどに常軌を逸していた。その手に握られていたのは、日の光を照らし返す鋭い白銀のきらめきだった。
ナイフが振るわれると共に、私は夏村を押し倒して覆いかぶさった。こんなヤラシイこと、一度もやったことが無かった。そう思ったのも束の間、足腰から力が抜けるような感覚が背筋を伝って行った。何かが身体から抜ける感じがし、異物が身体から引き抜かれる音が聞こえた。
心臓の脈動が弱々しくなっていく音と、息をするのが難しいほどの苦しみが気管を締め付ける。
ああ、刺されたのだ。
そのように気がついた時には、いつの間にか空が目に入り、夏村の顔が直ぐ近くにあった。泣き出すのを堪えるような、辛そうな顔が私を覗き込み、唯一温もりを感じ取れるのは夏村が握る手だけだった。
「楓ッ!今救急車を呼んだから!だからもう少しだけ持ちこたえて!」
きっと救急車が来るころには、私の体は冷たくなっているだろう。確信を持つと、私は夏村に耳を近づけさせるように言い、夏村の顔を胸に抱きしめた。
「…………夏、村……お前に、伝え……なくて……は……ならない…………ことが……ある」
時間が足りない。
あと一秒。ほんの一秒で良いのだ。せめて最期の告白くらいはさせてくれ。なぁ、いるのだろう?神様。私をこのような姿で輪廻の円環に流し込んだ神様。頼むから、あと一秒、猶予をくれ。
喋らなくていいと言い、私の事を必死に抱きしめる夏村の頭を撫でながら、私は冷たくなってきた唇を動かした。
「――――愛している」
言い切ったと共に、私は胸に感じる温かな感触を抱いたまま、眠りについた。
□
目が覚めると、私は海中にいた。何故そう分かるかと言えば、目の前を魚の群れやクジラが横切ったり並走しているからである。光の濃度から考えて恐らく深度は150メートルほどだろうか。海が透けているからそのように思われるだけで、本当はもう少し深いのかもしれない。何処かの南太平洋の海だろうか、いつか見た逃がし屋兼運び屋の二丁のカトラスを使う女ガンマンと日本人の元サラリーマンのアニメの海みたいだ。
しばらくの間呆けていると、私は夏村の事を考え始めた。今頃如何しているのか、家族と共に葬式でも開いているのかとか、そのようなとりとめのないことを考えた。そうして無為に時間を過ごすうちに、夏村を、家族を置いて先に死んでしまった事に後悔を覚えた。死ぬ寸前までは満足していたが、しかし今はかつて感じたことが無いほどの後悔に苛まれていた。濃厚で、深い。そんな表現がに合うほどには落ち込んでいたのだ。
それ以上考えることをやめると、ふと周りが気になりだした。何故海の中に生身で入って無事でいられるのかと。くるりと周りを見渡してみるが、周りに映るのはサンゴ礁や海藻達、そして巨大な鉄の塊。うむ、どう考えても鉄の塊の方がおかしいな。
良く見てみれば、足場も無骨な鉄細工で構成され、それはさながら伊400の晴嵐を発進させるためのカタパルトのようだった。いや、事実カタパルトなのだろう。しかし、それにしては長さがおかしい。潜水艦、伊号第400型で使われたカタパルトは大和などで使われた一式二号よりも長い四式一号十型なのだが、これはそれよりも明らかに長い。どう考えても長い。四式一号十型は約26mだが、恐らくこれは40mほどあるだろう。近い物はアメリカのエセックス級などに搭載されたH-4-Bだろうか。あちらは油圧式だが、こちらはどうなのだろうな。
それから船体も見てみたが、さすがはH-4-Bよりも長いカタパルトを乗せられる潜水艦なだけあって、船体も重巡洋艦並みに大きい。ヘタすればもう少し大きいかもしれん。
武装もVLS発射管が10セルあり、他には三年式12.7cm単装砲と連装砲が配置されていた。恐らく魚雷発射管も多く配置されているだろう。
そして最後だが、この潜水艦、速い。伊400でも人員や武装、戦闘機を入れての海中での巡航速度が6.5ノットだったにもかかわらず、この巨大さで16ノット程出ている。水上に出たら30ノットは超えるだろう。
と、ここまで船体全体を見渡して気がついたことは、いつか私がプラ板や他の潜水艦の余ったパーツを使って自作した伊417そのものだったことだ。なぜ417なのかは言及しないでくれると助かる。特に理由が無いとは言えない。
主な武装は魚雷発射管8門に艦尾部にも魚雷発射管が有り、戦闘機は翼を折り畳めばステルス戦闘機を乗せられる。黄色の潜水艦で個別購入した小さなステルス戦闘機を、指が釣りそうになるのを我慢しながら兄と改造したのを良く覚えている。水中でもVLS発射管が利用でき、アームユニットのような物で対地ミサイルや対潜魚雷発射管にもなる。これは蒼い伊401が出てくる創作物を元にした。
脳内設定としては水上での速力が36ノットの潜水艦で、潜望鏡を使える深度は20mほど。序に、この時は30ノットまで減速し、そこより深く、100mあたりまで来ると26ノットまで減速し、200mあたりまで来ると16ノットにまで落ちる。最大深度は250で、これが船体の限界深度だ。
仮にこれが私が脳内で思い描いた「わたしのかんがえたさいきょうのせんすいかん」と言う物だと仮定した場合、私は今深度200m前後にいると考えた方が良いな。
とにかく、何故私が生身で海中にいられるのか分からないが、そろそろ海上に上がった方が良いだろう。そうすればどのような状態になっているか良く見えるはずだ。
バラストタンクから水が排出される音と共に船体が持ち上がり、軋む音さえ聞こえさせずに潜水艦は急速浮上を果たした。
浮上した先に見えたのは赤い夕焼けと、何処までも続く水平線だった。まるで何処まで行ってもそこから先には何もないのではないかとさえ思えるほどに森閑として、久方ぶりに寂寥を感じた。
こうして私は異世界に転移を果たした。私が考えた最大級の潜水艦と共に。
『異世界転移の物語』序章 ~Ecce Homo この人を見よ~
今回は本当に生き抜き程度の気持ちで作ったので設定もそこまで深くはありませんし主人公の性格も戦争経験者とは思えないほどマイルドです。そしてなぜか大艦巨砲主義ではなくあくまでも潜水艦第一。潜水艦の模型を本物のように仕上げるくらいの愛を持っている主人公です。自分は伊400と伊402のアルペジオセットを失敗を恐れて色すら塗れないのに……。バイナルパターンの水転写デカールすら貼っていない……。この私のことを、臆病者たちが縋るよすがとすればいい!
変な電波を受信しましたが、まあこれからもぼちぼちとやっていこうと思います。
※最後に主人公が潜水艦とともに海中にいましたが、その時の服装は黒服です。肩章などは上級将校の物で、SS長剣とSS短剣を身につけております。ガチガチの親衛隊ですが、逆万字のついた腕章は無く、色もDies iraeのように灰色のようになっています。