~第八十一話~
はい、約二年ぶりの続きです。
あと、この物語、一話から改行編集中ですので、時間が出来たら最新話まで改行編集したいと思います。
興味があれば一話から、読んでみてくださいなと。
季節はすっかりと秋になり、俺の通っている山野辺高校では、そろそろあるイベントが行われようとしていた。
そのイベントと言うのは……
「まこ~、そろそろ体育祭だね?」
そう言って来たのは、同じクラスの栗谷美鈴で、まこと言うのは、俺のあだ名見たいな物だった。
「そうね……今年の体育祭だけど、美鈴は何に出るつもりなの?」
「えっと……去年は、確か……私は障害物リレーに出場して、確かまこは借り物競争に出たんだったよね?」
「まあね」
思い出した。去年は借り物競争に出て、確か借り物に指定されたのって「好きな人」だったよな?と。
まあ……結局、好きな人は妹の亜季にして、そのままゴールしたんだけど……
今年は、そんな競技には出たくないなあ……って思ってしまった。
「ならさ? 今年はさ? 私と同じ競技に出ようよ?」
「美鈴と?」
「うん、丁度出たいな~って思ってる競技があるからさ? それに一緒に出よ? まこ」
「……まあ、断る理由は無いから、別にいいけどさ?」
「なら、決まりね?」
美鈴がそう言ったので、俺は美鈴と同じ競技に出場する事になった。
で、美鈴が一緒に出ようって誘った競技と言うのは……
「仮装競走」だった。
仮装競走って……一体何に仮装する事になるんだ?って思っていると、美鈴が
「仮装の衣装は体育祭当日まで、秘密ね? 大丈夫! 絶対にまこに似合う衣装にするからさ?」
そんな事を言っていた。
うん、すっごく不安なんだが……
まあ、三年生で高校最後の体育祭だから、とりあえず……頑張る事にしよう……と、思う事にした。
そして……体育祭の日になった。
今日は体育祭がメインなので、他の授業は一切無くて、一日が終わる事になっている。
俺は最終学年なので、今年で一応最後の体育祭だし、まあ……頑張るかな?と思っていた。
で、俺が出る種目と言うのは、100メートルリレーと、綱引き、それと仮装競争となった。
リレーはまあ別に問題ないとして、この仮装競争がすっごく不安だった。
結局、美鈴が最後まで衣装を教えてくれなかったしな?
体育祭が始まって、プログラムが進行して行く。
借り物競争になり、それに出場している選手を見てみると、妹の亜季の姿を発見した。
今年は亜季が出ているんだな……と思いながら、競技を眺めていると、亜季の番になって、競技が始まった。
亜季が借りてくる物を書かれたカードを見て、直ぐに俺の所に来て
「お姉ちゃん、一緒に来て!」
そう言って来たので、俺は了承する事にして、亜季と一緒に走る。
結果は、一番早かったのか、堂々と一位になった。
一位になって、嬉しいからか亜季が俺に抱き付きながら「お姉ちゃん、ありがと~」って言って来る。
とりあえず……紙に書かれてあったのが気になったので
「亜季? 一体紙になんて書かれてあったの?」
そう聞いてみると、亜季が顔を赤らめて
「な、なんでもないよ? お姉ちゃん」
……明らかに不審な感じだった。結局最後まで見せてくれなかったし。
一体何が書かれてあったのか、ちょっと気になってしまった。
借り物競争が終わって、俺が出場する綱引きになった。
相手は別のクラスで、なんか……体育会系が揃っているのか、結構強そうな感じがした。
綱引きの競技が始まって、掛け声を上げながら、綱を引っ張り合う。
引っ張り合いながら、近くにいた美鈴が
「ねえ、まこ?」
「な、何?」
「何で綱引きの掛け声ってオーエスって言うんだろうね? 別の掛け声でもいいんじゃないかな?」
「そう言われてもね……なら、美鈴はどんな掛け声がいいの」
「う~ん……気合が入る言葉でいいんじゃないかな? とりゃーとか?」
「……それで力出る?」
「……微妙かな?」
「あ、そう」
そんなくだらない会話をしていたからか、結局、敗北してしまった。
まあ……別に勝ち負けにあまり拘っていないから、問題は無いんだけど……
やはり負けは少し悔しいな……と、ちょっと思ってしまった。
綱引きが終わり、別の学年の競技が始まったので、その間に休む事にしていると
「あの……まこ?」
俺に話しかけて来たのは、別のクラスの汐崎美咲だった。
何で美咲が俺に話しかけてくるのかと言うと……まあ、過去に色々とあった訳で。
俺が望んでこうなったと言う訳では無い思う。多分……
「えっと……何?」
「まこが仮装競争に出場するって知ったんですけど、本当ですか?」
「……うん、まあ」
「そうですか……あの! 別のクラスですけど、私はまこを応援しますね!」
「あ、ありがとう……」
何でこの子は顔を赤らめながらそう言って来るのだろうか?
まるで恋する乙女じゃないか……いや、間違ってはいないんだけど……
この子、どうも俺に恋愛対象として、見てるみたいだし……
「じゃ、じゃあ私は、自分のクラスに戻りますね」
そう言って美咲は、俺から離れて行った。
「まこ……汐崎さんに何であんな風に言われてるの?」
美鈴がいつの間にか近くにいてそう言って来たので、俺は
「さあ……何でかな……」
そう言って、とぼける事にした。
プログラムが順調に進んで行って、俺の出場する事になった、仮装競争の番になった。
結局何の仮装するのか? まだ解らなかったので、美鈴に
「美鈴? 結局何の仮装をすればいいの?」
そう聞いてみると
「ふっふっふーちょ~っと待ってね?」
そう言って、美鈴が離れてから数分後。
「お待たせ~はい、まこ、これに着替えてね?」
俺に衣装を渡して来たので、その衣装をよく見てみると……
何か見覚えのある衣装だった。
「ねえ、美鈴? この衣装って……」
「そう、前にまこがコスプレした天空カイザーのレキの衣装だよん」
「やっぱり……」
何か見た事がある衣装だな……と思ったら、前にコスプレした天空カイザーのレキの衣装だった。
「これを着て走れって言うの? 美鈴」
「うん、似合ってるから大丈夫だよ~」
何が大丈夫なのか疑問なんだが……まあ……他の衣装よりかはマシかな……
俺は美鈴の用意したコスプレ衣装に着替えて、仮装競争に出場する事にした。
俺の番になって、他の参加者と一緒に走り出す。
なんか……走っている最中、やたら歓声が聞こえるのは気のせいか?
聞こえてくるのは「あ、かっこいい~」とか「あれ、誰? かっこいいんだけど?」とか、そんな感じの声が聞こえて来る。これって、俺に対して言っているのか……?って思うけど、まあ……気にしない事にして、走る事に集中する事にした。
結果は、何とか一着でゴール。まあ……順位はどうでも良かったけど、とりあえず一位になれてほっとしたって感じだった。
仮装競争が終わったので、元の服装に着替えると
「お疲れ様、やっぱりまこはかっこいいね~」
そんな事を美鈴が言って来やがった。かっこいいって言われてもな……どう反応していいか困るんだが……
時間が過ぎていき、全競技が終了したので、後片付けをしてから、帰る事にした。
家に戻ると、先に戻っていたのか、妹の亜季が
「お姉ちゃんお帰りなさい、すぐに夕食の準備するね?」
「ただいま、じゃあ自分も手伝おうか? 亜季」
「ううん、いいよ? お姉ちゃんは何もしなくていいから」
「そう?」
「うん」
亜季がそう言っているので、その言葉に従う事にした。
時間が過ぎて、亜季の作ってくれた料理を一緒に食べた後、自分の部屋に戻り、今日は疲れたので、もう寝る事にしたのだった。




