~第七十九話~
学校が無い休日の日、俺は……行く場所があった。
それは勿論、バイトである。
朝早くに起きて、準備をしてから、外に出て、山野辺駅から電車に乗り、目的地
秋葉の町に辿り着く。
駅前広場に辿り着くと、今日はイベントが開催されているからか、なんか……アニメのキャラの格好をした金髪の女の子が「今日の夜、秋葉ドームでアニコスフェスタをやりますので、是非遊びに来てクダサーイ」と、片言風の言葉でそう言っている。
あれ……もしかして、外人か……? とか思いながら、まあ……俺には関係ないよな……と思う事にして、仕事現場に向かう事にした。
秋葉の町の中を歩いて数分後、仕事現場、ラブ喫茶「アイライク」である。
うん……相変わらず店の概観が少し可笑しい気がする。
普通の店より、かなりファンシーに見えるし、ま……仕事場なので、俺がこんな事を思うのも意味無いよな……と思う事にして、開店前のお店の中に入る事にした。
お店の中に入ると、このラブ喫茶「アイライク」の店長さん
東雲紫さんがいたので、挨拶する事にした。
「おはようございます」
「あ、おはようございます、まこさん、今日も宜しくお願いしますね?」
「はい、じゃあ……着替えてきますね」
「解りました、あ、まこさん」
「はい?」
「ちょっとここで待っててくれますか? 実はですね? まこさんの制服を新しく新調したんですよ、今日はそれを着てくれませんか?」
「……解りました」
「では、取って来ますから、ここで待ってて下さいね?」
紫さんがそう言って、奥の部屋に行ってから数分後
「お待たせしました、今日はこの服を着てくれませんか?」
そう言ってきたので、俺は
「解りました、じゃあ、着替えてきますね」
「はい」
紫さんにそう言ってから、更衣室に入って、着替える事にした。
更衣室に入ってから、着ている服を自分のロッカーの中に入れて、紫さんから受け取った服を着込んでみる。
服を着こんでから、鏡を見てみると
そこに写りこんでいたのは、派手な白い衣装を着た俺の姿が映りこんでいた。
と言うかこれ……なんか王族とかが着込む礼服っぽい服じゃないか……? とか思っていると、更衣室に誰か入って来た。
入って来たのは、同じ従業員の、桐谷佐奈さんだった。
佐奈さんが俺の姿を見て
「……まこさん……似合ってますね……」
「佐奈さん? 何か顔赤いけど……? どうかした?」
「い、いえ! 何でもないです! まこさんが気にしなくて大丈夫ですよ? じゃ、じゃあ私も着替えますね?」
「あ、うん、じゃあ自分は、もうホールに行くね」
「わ、解りました……あ、あの……」
「何?」
「あとで一緒に写真撮ってくれませんか? 記念にしたいので……」
「……それくらいなら別にいいけど、じゃあ、行くよ」
佐奈さんにそう言ってから、更衣室を出て、紫さんに会う事にした。
紫さんに会って、俺はこう言う事にした。
「紫さん、この服……何なんです?」
「やっぱり! 思った通りだわ? まこさんに似合うと思ったのよ!」
「あの……だからこの服……」
「この服はね? アニメ「ラブ学」に登場する某国の王子様の服を真似て製作した物なのよ、勿論、サイズはまこさんに合わせて作ってあるから、全然ん苦しくないでしょ?」
「……はあ……あの、この服で接客をしろと……?」
「ええ、あ、ちなみにね? れいれいには、同じアニメに出て来た服を着て貰ってるわ、もちろんさーなにもね?」
「はあ……」
「今日は、ラブ学コスデーよ~」
なんか……紫さんが凄いハイテンションなので、服を変えてほしいとか文句言っても、変えてくれそうにないので、諦める事にした。
紫さんと話していると
「お待たせしました、まこさん」
そう話しかけてきたのは、いつもの服より赤系のドレスみたいな服を着込んだ、佐奈さんだった。
「佐奈さんのその服って……」
「あ、はい、紫店長がラブ学コスデーと言っていたので、私の服は、ラブ学に登場する某国のお姫様の衣装なんです、ちなみにですね? れいれいが白色の服を着込む予定なんですよ、でも……」
「でも?」
「疑問に思うのは、服のサイズを何で紫店長が知っていたと言う事なんですよね……む、胸のサイズとか……全く苦しくないですし……どうして知っているのか、ちょっと怖くて聞けそうにないです……」
「……そこはもう、紫店長だからと思う事にした方がいいかも……」
「そうですね……」
そう二人で話していると
「やっほー二人とも、お、まこ、凄い似合ってるね~うんうん」
そう言ってきたのは、白系のドレスを着込んだ、桐谷美鈴だった。
「いや、美鈴……似合ってるって言われても、この……ラブ学だっけ? そのアニメ、全く知らないんだけど」
「そうなの? あ、何なら私貸そうか? このアニメの全タイトル持ってるし、ちなみに全話読むとなると、5時間はかかるよ?」
「……ならいい……」
「え~おすすめなのに~?」
「皆さん集まりましたね? じゃあ、今日はラブ学コスデーとして営業しますので、あとはいつもどおりに接客してくださいね? じゃあ、お店を開けますので」
そう紫さんが言ったので、 ラブ喫茶「アイライク」が開店する事になったのだった。
まず思う。この衣装を着込んで、どう接客すりゃいいんだと……




